八千代市保育園父母会

連絡会ニュースNo.81

2005年11月 8日(火)発行

八千代市保育園父母会連絡会広報部

[10/23定例会&10/28懇談会報告]

20074月社会福祉法人で民営化、その間統廃合しない。」(課長)

〜10月28日[金] 児童支援課との懇談会に父母20名が参加しました。〜

 10月28日金曜日夜7時より、市役所2階第2会議室にて、担当課(磯崎課長・浅野主査・実川ゆりのき台保育園園長・高橋担当の4名が市側代表として出席し個別の質問に対応)との懇談会が、行われました。保育園支部の保育支援のおかげで20名もの父母が参加することができました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 連絡会会長の進行により代表挨拶・参加者自己紹介後、10月14日付「保育行政に関する要望書に対する回答書」(10/23連絡会定例会にて全世帯配布)と懇談会当日準備された「追加請求資料」をもとに、懇談に入りました。 まず総論として

各論として事前提示された「回答書」内の要望項目ごとの疑問点として

を、会長・事務局長が指摘し、磯崎課長と浅野主査が主に答えました。

 また、参加者からは、「障害児保育」や「病児保育」に対する要望が出されました。

 市側回答の要点を報告します。尚、詳細な回答等を含む議事録については、後日全世帯への配布を予定しています。

1.市内保育園情勢について、現段階で予定されていることは、20074月社会福祉法人による1園民営化ということ。社会福祉法人による民営化だ。具体的な日程は、20061月受託法人選考委員会発足、3月民営化園決定、6月議会上程、8月法人公募、10月建物譲渡、20071月移管引継ぎ開始。移管条件については、大和田南保育園民営化の時のものを基本とする。父母とのやり取りを経ての移管条件なので、条件について変更する場合には、父母との協議の場を設ける。当分統廃合は無い。20074月民営化までに、公立保育園の統廃合はない。統廃合と民営化を同時に進めることはしない。他の予定としては、西八千代地区に1園民間園を新設する。2010年までに予定を前倒して進めたい。今後新設する場合、公立での新設は無い。

2.八千代のこれまでの保育に対する保護者の評価、光栄だ。今後も「保育の質」を守っていく。公私間格差是正も維持していく。公立保育園は絶対に必要だ。地域に根ざした保育センターの役割もある。

3.「障害児保育」の受け入れ基準、時間外保育の扱い等、窓口で保護者に不安を与えたことはお詫びし、正確な状況についてはガイドラインを後日提示する。このことについては、実川園長より特例的扱いもありうることが補足されました。

4.「病児保育」については、現在「あべこどもクリニック」1箇所だけだが、もう1箇所増やすことが計画されている。

以下、参加者からメールで寄せられた感想・意見の一部抜粋です。

@こんにちは。先日、市との懇談会に出席させていただきました。あの場で障がい児について話題に上げていただけるとは思ってもいませんでしたがありがとうございました。発言の機会も与えていただき、当事者の立場として理解を求める事が出来たと思っています。ただ、課長より「ガイドラインを書面で送ります」といって頂いた時、「いつまでに?」という言葉を飲み込んでしまい 確認をする事が出来なかった事を、後悔しています。話の流れから当然‘健常児と変わらぬ障害児の受け入れ’ガイドラインだと考えていますが、連絡会として児童支援課から受け取っていただけますか?(現実に障害児の受け入れの差別は制度として存在します。八千代市の特異な制度だと思っています。‘障害を理由とする受け入れの不利は無いと思っている。’との課長発言は当事者の出席が無いと見越してのものではないかと不審に思っています。)懇談会には初参加だったのですが、事前に提出された資料の解析など緻密で連絡会の層の厚さを感じましたし、勉強になりました。運動していく事は大切だと再確認しました。(特に少数派の場合は・・)懇談会に向けての準備も大変だったのではないかと思います。お疲れ様です。役員以外の私たちにできる事はお手伝いさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。

A先日はお疲れ様でした…ホントに保育を先生方がして頂いたおかげで参加する事が出来て助かりましたm(_ _)m 当日は会長.事務局長が発言していただいているのを聞いていて…その通りと思いながらもなかなか自分の言葉にならなくてすみません。ただこれから五年十年と公立職員が減っていく表など…子供がみてもおかしいとわかる位のレベルには何とも言えない気持ちでした。あと言っていいのか解らなかったのが…これからの為に若い先生を増やして頂くためには…片寄っている年齢の高い先生方をこのままいて頂くには人件費がかさんでしまうから…補充が無理なのではないかという事です…でも会社で言うリストラみたいなものはありえないと思うのですが…そういう人の入れ替わりがない以上、財政難の中で公立園がどう変わり様があるのかが疑問だと思っています…。今回もボランティアで保育もしていただいて日々感謝しております…ただ今後の明るい近い未来が見えて来ません(;_;)今回初めて参加してくれた八千代台南のお母さんは今、産休中でこの子が保育園に行く頃はこんな風に戦ってくれている父母会の方達はいてくれるのかなぁ。と不安気でした。みんな卒園しちゃうよね…と。だからその為にやってるんだよ〜と話しましたが…園の中で参加者も募りましたが残念ながら関心は薄いです…。実は一番そこが問題だと園の役員として痛感しました(∋_∈)

B懇談会の中の話で、私が気になった点について挙げます。

・時間外延長の時期について 昨年度は、「次世代の6ヵ年計画の上期に計画していて、18年度、遅くても19年度に実施」という回答でしたが、今回は、時期については明確に触れられませんでしたね。あの場で、時期をコミットさせるべきだったとちょっと後悔しています。

・民営化について 最後の最後で、休日保育、障害児保育は、民営化の条件として取り入れて民間にやらせるという方向付けがされていたように思います。しかし、現実的に、コストを考えると市のバックアップもなく、障害児保育を民間園が本気で取り組みするとは思えません。社会福祉法人とはいえ、ボランティアではないので、経営という点からは、赤になることが明確な事業に参入しないのでは?障害児ひとりに時間外の保育士一人をつけると考えて、11時間保育で時給が1000円/一時間とすると、月20日で22万円。年間では264万円。持ち出しできる金額ではありません。もし実施するとすれば、この赤部分を園に通う他の子供達が被る可能性もあります。なので、障害児保育のような事業こそ、民間任せでなく、市が行わなければいけないと思いますが。

「公私どちらも『保育の質』を下げず、誇れる水準を守らせましょう。」

〜10月23日第6回定例会報告、次回11/27は教育委員会庁舎が会場です。〜

 秋晴れの10月23日(日)、第6回定例会が開催されました。以下報告です。

 次回11月27日(日)第7回定例会は、八千代市教育委員会庁舎(大和田駅下車徒歩9分,昔郵便局だったところ)での開催です。

障害児については早めに申し込む必要あり。兄弟割引は検討される予定

〜会長あいさつ及び10/24学童市連協対市交渉報告より〜

縄跳び参加の市長11/3学童運動会

 冒頭あいさつとして「今日は28日(金)児童支援課との懇談会に向けた、活発な意見交換を期待します」と会長。あわせて、茶々おおわだみなみ保育園の新園舎竣工に対して当連絡会より5,000円 のお祝い金を贈った旨の報告がありました。また、市連協の対市交渉(10/14)に参加した際の情報として「18年度学童保育を申し込む場合、障害児については早めに支援課に相談してください。学童保育料の兄弟割引は検討される予定」とのことです。

縄跳び参加の市長11/3学童運動会

「私たちの運動は憲法第25条でも補償されている正当な運動」(県保問協会長)

〜保育園の全国情勢と危惧される公立保育園の民営化について学習会〜

 10/28の懇談会への準備を兼ねた学習会として、全国レベルの保育問題と八千代市の現状について、県保問協会長が15分間にわたり幅広い視野からレクチャー下さいました。要約すると「保育園情勢は全国的に厳しさを増しています。自治体は業務のスリム化を目ざし、その流れで保育園の民営化をはかる。結果として、『質の下がる民営化』になりかねません」。「八千代市の前年度決算によれば保育園の年間支出は、私立が公立より平均で8,500万円低くなっています。この8,500万円という額は市の全支出においてかなり大きな割合をしめるので、市は保育園の民営化を進めたがっているのです」。「私たちの運動は憲法第25条でも補償されている正当な運動です。保育の質を後退させるような動きをする国のほうが間違っていると思います。今後も市や国の保育行政について、チェックの目を光らせていきましょう」。――保育園の未来は、私たち一人ひとりの肩にかかっているのだと痛感させられる学習会でした。

「『保育の質』に言及しない回答、公私とも今後の保育園はどうなるの?」

〜10/14「保育行政に関する要望書に対する回答書」を読みながら、協議〜

「新聞記事切り抜きも配布できません。八千代の運動、うらやましい!」

 11月5日(土)、事務局長が『函館の保育を充実させ公立保育園の民営化を考える会』の招きで、講演してきました。「函館市では、父母会ニュースすら担当課の許可無しでは配布できず、運動が困難。保育園支部と共同できる八千代の運動がうらやましい。」といわれました。函館市の方針では、公立園全園が民営化されることになっているそうです。



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