八千代市保育園父母会
連絡会ニュースNo.82 |
2005年12月13日(火)発行 八千代市保育園父母会連絡会広報部 [11/27定例会&12/6要望書提出報告]号 |
モデル園評価,民営化によるコスト削減うちわけ、納得のいく説明を!
〜12月6日[火]児童支援課経由で市長&「子ども行政あり方検討委員会」に要望書提出〜
今年度末に2園目が決められるという公立保育園民営化計画に関連し、11月27日(日)定例運営委員会協議、12月2日(金)臨時役員会を経て、12月6日(火)児童支援課経由で豊田市長及び「子ども行政あり方検討委員会」宛に要望書(以下文書参照)を提出しました。
八千代市長 豊 田 俊 郎 様
子ども行政あり方検討委員会 様八千代市保育園父母会連絡会会長
要 望 書
1)受託法人選考委員会(来年1月からと聞いているが)を始める前に、モデル園の評価と、民営化によるコスト削減の具体的な内訳を納得いくまで説明してください。
2)「子ども行政あり方検討会」を12月以降も継続し、その中で@八千代市の保育全体の長期計画、A公私の保育の質を守るためのガイドラインづくり、について、保護者が参加して協議する場を設けてください。
説明
八千代市には、あるべき保育を行政、保育士、父母らが共に探ってきた歴史があります。このため、民営化するにあたって、他自治体のようにただコスト削減のために園を丸投げして孤立させるのではなく、民間と公立の知恵を合わせ、公私の保育士・父母が交流を進め、質を高められるような、市独自の新しい保育の仕組みを築いていけるのではないでしょうか。
現在は、長期計画の既定路線の中で、市は目の前の民営化を最優先しているように見えます。が、その場しのぎの移管を繰り返しては、保育の継続性もネットワークも失われてしまいます。来年早々に民間移管の条件策定に入る前に、まず、これまでの民営化で得たもの失ったものを教えてください。先日示していただいたコスト削減試算も、総額比較ではなく、人件費を含めて何の費用が公立園と違うのか、理解できなければ妥当な削減幅について判断が下せません。
また一方で、公私保育園の全体ビジョンを丁寧に描く必要があります。受託選考委員会に入る前に、結論を出すことは難しいなら、せめてどんなステップで作業をしていくのか、協議の場や時期的な見通しを示してください。
課題
5、10、20年後に各地区での園の配置や子ども数、保育・子育て支援の内容はどのようになっているのでしょう。待機児が多くいる現状でどのように定員を増やすのでしょう。民営化で浮いた公立保育士の人材をどう活用していくのでしょうか
このままいくと5年後には50歳代の保育士が半数を超え、10年後には滅びゆく運命に見えます。大量定年時代後の採用の見通しは。また、現状の「公務員」採用だけで保育士の数を潤沢に確保するのが本当に難しいなら、公立園での新しい人事の形も視野に入れて考えたらどうでしょうか。
コスト削減の幅を生むのも、専門職として責任を持ち主体的な挑戦を左右するのも、人件費です。労働実態に合わないほど高給取りぞろいなのも市民合意は得られませんが、安価なパートや勤続年数の短い人ばかりでも安心は得られません。
ある程度歯止めをかけられる基準づくりが必要です。
(例えば、適正な正職員比率、運営総額の中の人件費比率、人件費の内訳の透明化、望ましい最低基準、などを設けてはどうでしょうか)
「父母の評判」も大事な要素だが、基準としてはあいまいです。保育内容や費用の項目ごとに点検を行える評価基準がないのであれば、全園を対象にした第三者評価に活用できる目標値を作る必要があります。
公立、私立園それぞれに独自に持っている何らかのノウハウと、保護者からみた「よい保育」の視点を合わせて作り、Eで活用できるものにしてはどうでしょうか。
モデル園(茶々おおわだみなみ)を民営化した時点からの宿題。現状のように任意で園ごとに外部機関に発注するだけでなく、Dに基づいた八千代市版評価制度を検討したらいかがでしょうか。
「保育園のガイドライン作りを父母から積極的に働きかけよう。」
〜11月27日(日)[教育委員会庁舎] 第7回定例運営委員会報告〜
18年度から開始と聞いていた19時以降の延長保育について、10月の児童支援課との懇談会などを通じて、19年度から実施される予定であることが明らかとなった。実施の遅れの理由として、費用の負担や徴収方法が決定していないなどの説明がなされたが、速やかに、かつ実施園の実情に沿ったものとしていくためには、以前アンケートをとった際、突出して延長保育の希望者が多かった2園の園長や保護者、父母会代表者が参加して協議していく場を設けたらどうかということを支援課に提案したいと考えている。後ほど、その提案の賛否について、意見をいただきたい。
当日配布された「児童支援課懇談会議事録」(全世帯分配布)に基づき、会長より以下のような報告があった。
・議事録に加え、懇談会当日にこちらの要望で提出していただいたデータと、当日出された質問事項に対する回答書を資料として全世帯に配布する。
・支援課としては保育の質は守っていくつもりであり、公立保育園の必要性も理解しているとのことであった。
・19年度の1園民営化、22年度までに新しく民間園を1園開園予定などの予定はあるが、将来的に民間園、公立園をそれぞれ何園くらいにするかなどの見通しは立てていないとのことであった。
・統廃合は園児が減少している地域の保育園を統廃合して、必要性の高いところに対応できるように考えているとのことであった。また、民営化と統廃合を同時に行う予定はないとのこと。
・統廃合については保護者にはデメリットしか記載されていない。そのデメリットに対する対応など、今後も要望していく必要がある。
・「八千代市次世代育成支援行動計画」など、中長期的な計画は市役所で閲覧するしかないなど、情報が伝わりにくいので、対応して欲しいと要望したところ、市内の全図書館で閲覧できるようになった。ぜひ目を通して欲しい。
・追加請求資料10(保育園保育士年齢分布)は、将来的な保育士数のシミュレーションが欲しいというこちらの意図が伝わらなかったと見られ、多分、現在在職中の保育士の動向を示している。(H47年には保育士数が9名となっている)これについては作り直すとのことであった。
・冒頭で言った延長保育については、来年から実施されると聞いて今何とかがんばっている保護者もおり、さらに1年延長されることは保護者の精神的負担も大きくなる。課題となっている料金設定と徴収方法はまだ半年あり、検討する時間は十分あると考えている。来年度からの実施に向けて、要望していきたい。
・H19年度の民営化の予定は来年1月に受託法人選考委員会が発足する。これは非公開となるとのこと。3月には対象園が決定し、8月には法人募集開始、19年1月には移管引継ぎが開始され、4月から民営化される予定。
・移管条件は大和田南保育園民営化時のものを基本とする。条件を変更する場合は保護者との協議の場を設けることになっている。
続いて、事務局長より、以下の補足がなされた。
毎年、10月に支援課に対して保護者の関心の高い事項について要望書を提出し、その回答をもらうために11月に懇談会を持っている。10月に提出する要望書を作成するために、6月には皆さんにアンケートをとっている。今回は、昨年より丁寧に対応をしてくださり、懇談会の1週間前には文書で回答してくれたため、10月の定例会で質問事項をまとめて追加資料を要望することができた。その追加資料10、30年後のH47年には保育士数9名という表には驚いたが、支援課より、勘違いということでシミュレーション表は作成しなおすとの回答。当日4点について後日の回答を求めたが、そのうち2点と、懇談会中の提案内容1点については11/21付書面回答があった。(保育園父母会懇談会時質問事項回答書)
A「11/27 父母会連絡会へのご提案」(冒頭『要望書』草案)について
高津西保育園父母より提出された上記文書について説明がなされ、引き続き、懇談会関連の資料や提案に対して、園ごとに意見を述べることとなり、15分間園ごとの話し合いが行われた。主な意見は以下のとおり。
提案の課題A、Bに重点を置いて対応して欲しい、問題があったらみんなで集まって話し合える場が欲しいという意見が出た。(ゆりのき台)
9月にやっと入った看護師は10月に辞めてしまい、また募集中である。前回は時給900円のパートでの募集で、准看護師の方が入られた。今回の募集は準職員ということで,待遇は募集要項からは不明であった。民営化から5年を過ぎて、当初の規準が崩れつつある。ガイドライン作りやその監視体制作りの必要性を感じている。提案には全面的に賛成。(茶々おおわだみなみ)
民営化移管時の条件はよいが、5年を過ぎた後の条件変更については協議のうえで行うなどの決まりが必要ではないか。障害児保育に関して回答書を引き出していただき、感謝している。しかし、その内容は昭和55年の国の通知にのっとっており、それでよいのかどうか判断はできないが、基本的に9時〜4時までという保育時間制限があることなど、他市では聞かない。市の考え方には不安を感じている。(大和田西)
→事務局長より)国の基準は解釈の幅が広く、市の方針が間違っているとも正しいともいえないので、交渉の余地があると考えている。
→高津西父母より)市では来年「子ども部」がつくられる。これまでの未就学児の対応も障害者基本法に1本化される。今後の対応については見えていないので交渉の余地は十分ある。
保育の質を落とさないのであれば、民営化には賛成。年配の保育士が多いので、バランスの良い配置を望む。(八千代台南)
コスト削減に対して声を上げていこうということには賛成。ガイドラインを作るにはそのためのガイドラインが必要かと思う。何か意見を言える段階にない。(村上北)
『要望書』の提案に賛成。昨年までの支援課長は「わたしたちが作ってきた保育行政」という熱意があった。前回の民営化の基準を変えるときにはわたしたちに協議して欲しいといっておいたが、忘れられていた。こちらから積極的に働きかける必要がある。保育士は中堅がいなくて若い人と年配しかいない。経験を育てるような、先を見越した計画的な採用が必要だろう。学童保育の役員をしているが、習志野市の指導員は「日々雇用」であり、月収は10万円そこそこ。仕事を掛け持ちしていたりして、研修に行く余裕もない。臨時職員にも研修の機会を与えるべきだという意見が出た。学童のガイドライン作りはあり方検討会の作業部会で行っているが、ガイドラインの前の理念作りでとまっている段階。これから具体的なガイドライン作りに入る。保育園にもガイドラインが必要。市内民間園は看護師配置のための人件費を全額受けられるが、若葉高津保育園では園の方針としておいていない。市も指導できる立場にない。ガイドラインがあれば、説明責任が生じるので、大事だと思う。学童への入所も困難で正規職員からパートにならざるを得なかった人もいる。しかし先日入手した点数表などの情報があれば対応は違ったといっていた。保育園のものも入手できるのではないか。学童の入所についてはあきらめず、行きたい施設の職員に相談をすることも必要である。(村上南)
→高津西父母より)点数表は情報公開請求をして、父母会として公式に入手したほうがよい。
職員の配置はいまは足りているが、保育士の年齢が上がってきているので、先々の不安を感じている。(米本南)
要望への回答は曖昧なことが多いので、今度の要望は通って欲しい。八千代市独自の規準を維持して欲しい。(高津南)
提案に賛成。今後の働きかけでは項目が多いので段階的につめていけるよう、父母会としての長期計画を立てる必要があると感じている。(睦北)
なお、最後に会長より、以下の要請があった。
懇談会の際、支援課から「買い物をしてから迎えに来る父母がいるが、職場から保育園へ直行するのが決まりごとであるため、守って欲しい。」との指摘を受けた。こちらからいろいろ要望していくに当たって現行のルールを守ることは最低限必要なことであり、ご協力願いたい。父母の中にはそうしたルールを知らない方もおられるかもしれないため、保護者へルールの徹底と新規に入園された方への決まりごとの伝達についても各園父母会で配慮して欲しい。
今回も保問協の財政確立の取り組みへのお願いということで、カンパを募りました。当日参加者の協力で5950円を送ることができました。
千葉保育センターのチャリティコンサートへの参加を希望される方:事務局にチケットあります。
第12回保育センターチャリティコンサート
第1部 親子で楽しもう 楽しくマジック!!手品あんなこと・こんなこと
第2部 二本松はじめ うたの世界 〜平和をつくる主人公はあなた〜
2.署名活動について:11/27集約分を各団体に提出しました。ご協力ありがとうございました。以下Bのみ回収継続中です。
@すべての子どもにゆきとどいた教育をすすめるための請願書(全国三千万人署名)237筆
A三〇人学級実現を求める請願署名(2005年度版) 152筆
B保育・学童保育予算の大幅増額を求める請願書160筆