「魔王のいいなずけ」 2010年7月13日発売 ダリア文庫 フロンティアワークス イラスト/明神翼先生 二十歳の大学生・有馬芳人は事故に遭うところを、黒衣の男に非現実的な方法で助けてもらった。彼はアリステアと名乗り、魔王だという。そして、芳人が彼のいいなずけで、魔界に連れていくと言い張った。死んだ両親と契約を交わしたと言われたが、信じられない芳人はとりあえずアリステアを居候させることに。ところが、芳人はその後、命の危険に何度も晒されて、誰かに狙われていることに気づく。
「魔獣に魅入られた妖精」 2010年3月9日発売 「小説リンクス」4月号掲載 イラスト/青山十三先生 天涯孤独の室橋千浦は透視能力と微弱なテレパシー能力を持ち、12歳から8年間、超心理学の研究施設に監禁されていた。たまたま研究施設を訪れた伏見瑛一と衝撃的に出会い、彼に助けを求める。伏見はある目的のために所長を脅し、千浦を家へと連れ帰った。一緒に暮らすうちに彼に惹かれていく千浦だったが、あるとき伏見の悪夢をテレパシーで感知してしまい……。
「薔薇と血の咲き乱れる庭で」 2010年2月25日発売 アルルノベルズ ワンツーマガジン社 イラスト/織田涼歌先生 大学生の神野崇夜はイギリスに来ていた。十年前に母の遺体がボートに載せられて見つかった湖に花を手向け、その帰り道に霧に巻かれて薔薇の咲き乱れる庭へと迷い込む。そして、そこでギルバートという名の伯爵に出会った。 母を殺したのはヴァンパイヤだと信じていた崇夜だが、それを聞いたギルバートは迷信だと一笑に付す。しかし、「血の味を知っているか」と謎の問いかけをしてきて、唇を奪った。それは甘い香りのする不思議なキスで……。やがて、崇夜はギルバートの虜となっていく。
「ゴージャスな下僕」 2010年1月28日発売 ガッシュ文庫 海王社 イラスト/楠木潤先生 万年ナンバー2ホストの向山佳宏は実家の倉からアンティークランプを持ち帰った。骨董趣味の高祖父のものだが、磨いてみると煙と共に出てきたのは、金髪碧眼の王子様風美貌の男・キリエだった。 本人は偉そうな態度でランプの精だと名乗ったものの、願いをかなえる気はなく、佳宏の家に住みつくことに。逆に佳宏が下僕のようにこき使われるので、キリエをホストクラブで働かせてみることにしたら、あっさりと憧れのナンバー1ホストの座を奪われてしまう。ところが、傷心の佳宏を慰めようと、いきなりキリエはキスをしてきて……。