第1試合
× キャリー宇佐美(東京北星、ライト級) 判定
キーマオ2号(ライト級)○
久々に登場のキーマオ2号。1号をセコンドに控えての登場。ダイナマイトパンチを武器にするキーマオだが、なぜかこの日は静かな立ち上がり。独特なリズムで突っ込んでくるキャリーのラフファイトに手を焼く。ようやく3Rに入り、キーマオのパンチがキャリーを捉え、判定で勝利。
第2試合(国際式)
○ チャモアペット(タイ) 判定
八木勇一(フリー) ×
アマチュア2戦、ウエルター級のボクサー(国際式)八木。「相手決まっているって聞いてますけど‥」と言って参戦してきたが、全然決まってません(笑)。
ちょうどいい相手がいなくて困っていたところ、「わたしやります」と手を挙げたのは、なんとチャモアペット! 八木選手のセコンドは「その名前聞いたことあります!」と色めきたつ。「相手、元世界ランカーだけどやってみる?」八木選手に聞くと、2秒迷って「やります!」と即答。大したものだ。
そうして、「アマチュア2戦 対 元世界ランカー」というとんでもない試合が実現することになった。これこそ、オーエンジャイ。
チャモアペットは、ムエタイ9冠王として知られているが、34歳で国際式ボクシングに転向。あっという間に世界ランカーになってしまった。たしか九州で試合をしているが、多くのムエタイファンは、チャモアペットの国際式を観たことはあるまい。そういうわしも観たことない。わくわくどきどきで試合が始まった。
アマチュア2戦という八木選手。しかし、パワー、技術、そして気迫ともなかなかの選手。チャモアペットにびびらずガンガンいったことで、試合はスリリングなものになった。
もちろんチャモアペットが底を見せたわけではあるまいが、鋭いフックを華麗なボディーワークでかわすチャモアペットは、完全に「国際式」ボクサーだった。華麗なヒット&アウェイまで見せた。ベタ足でどっしり構えるムエタイとは、まったく違う動きだ。
「こんな動きもできるんだぁ」
神様の国際式を堪能しました。
第3試合
○ 南河原武介(帝王一家ジム) 判定
赤羽秀一(ウイラサクレック) ×
突如参戦、謎の戦士南河原武介。テクニックで赤羽を翻弄。赤羽、今日もお約束の鼻血攻撃で会場をわかすも、逆転には至らなかった。
第4試合
○ アラビアン長谷川(対) 判定
デンジャー川井(柏) ×
なぜかデンジャーと名乗り、ローリングデンジャーまで見せたデンジャー川井。なんとかアラビアンの牙城を崩そうと試みるが、アラビアンのほほえみは今日も消えず。
第5試合
△ ヌアトラニー(タイ) 判定
ヌンポントーン △
まさに、ヌンポントーン劇場となったこの一戦。「いったいいつこんなネタ考えてくるんだろう?」というネタを連発。場内も、レフェリーも、そしてヌアトラニーも苦笑する場面がいっぱい。いやあ、笑わしてもらいました。
それにしても、いつにも増して関心するのは、ヌンポントーンの技術の高さ。おちゃらけたことやっているが、技術的にヌアトラニーにまったくひけをとらない。それどころか、ヌアトラニーを首相撲でぶんまわしていた。「でかすぎて、強すぎてタイで相手がいなかった」という話を聞いたことがあるが、それもうなずける試合だった。
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