空間が簡単に変化すればいい
「空間を変化させる方法を知っていますか」と言われて、「はい!」と言える方はいらっしゃいますか。
いろいろな雑誌を見たり、モデルルームや知り合いの家を見学に行っている人は、「あんな方法があったわ!」と心当たりがあるのではないでしょうか。
空間は、花がいっぱい入った花瓶を置くだけでも変化します。部屋が明るく、華やかに変化します。
これは、これで一つの方法です。でも、他にもいろいろな方法がありますよね。
昔からある田の字の間取の家は、襖がいっぱいあります。襖を開けたり、締めたり、外したりすることで変化します。
襖を開けるだけで床の間が見えたり、襖を外すことで広い部屋になったりします。空間が簡単に変化していますね。
空間が変化すれば利用方法が増えます。アイデアも膨らみます。
多分、一番簡単な方法は、カーテンを閉めることだと思います。
昼間ならば、窓から外が見えなくなり、カーテンの色が窓を覆います。これだけでも部屋の見た目、雰囲気が変わります。夜も同じですね。
大きい観葉植物を置くだけで、1つの部屋が2つの部屋に仕切られたような感じにもなります。当然移動するだけで広い部屋に戻ります。
衝立を準備すれば、置くだけで、仕切られた雰囲気は出ますよね。邪魔な時には片付けてしまえば良いわけです。
ソファーをダイニングとリビングの境に置くことで、1つの部屋を何となく2つ部屋に分けたようなイメージを持たすことも出来ます。ちょっと移動は大変ですが、ソファーを壁際に移動すれば、広い部屋になります。
友人を呼んでパーティーをする時は、広く使えますよね。
このように「物を置くだけ」でも空間を簡単に変化させることが可能です。
住む人の工夫次第ということですね。
家の機能として、簡単に空間に変化を持たす方法もあります。1つは上記のカーテンですね。
その他には、部屋の真中にロールスクリーンを付けて、必要に応じて下げるとか、部屋と部屋の仕切りを引き込み戸にして広く開放することで、部屋を一体的に見せたりすることが可能です。
大きな部屋を作って、入り口を2つ作り、将来2部屋にするというのもちょっと大変ですが、空間を変化させることができる家作りとは言えますね。
応用性があり、家族の人数の変化や子供の成長に合せて変化させることが、可能となります。
こちらは作り込み過ぎず、臨機応変に対応できる家造りをしたと言えます。
空間の変化、雰囲気の変化という意味では、照明器具も大いに活躍します。
天井に付けた照明器具だけではなく、スタンドや壁に付けるブラッケットの照明器具を点けたり消したりすることで、光の演出、光の変化を楽しむことも可能です。
今時の照明器具には、いろいろな明かりを楽しめる多機能な照明器具もありますので、調べてみてください。選ぶのに困るほどの照明器具とメーカーがあります。
「空間が簡単に変化すればいい」というお話しをしてきましたが、簡単に変化させる「必要性」は、雰囲気の変化や使い勝手の変化に対応できる方が良いという意味だということをご理解いただけたでしょうか。
簡単に変化する空間で、生活をエンジョイしてください。
●これから家を新築する方へ
空間の変化を予想することは大変です。3Dパースなどで、部屋の中が確認出来ると勘違いがなくなります。又、応用性などを確認できるので、家が出来上がってから住み易くなります。興味をお持ちの方は下記アドレスをご覧下さい。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~youkiss/tanti/ji_edemiru%20top.htm
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、家を作り込み過ぎないということです。作り込み過ぎると応用性がなくなります。応用出来ないと使い難い家となってしまいます。
|