家具を中心に考えた家造り
家に「家具」は、いっぱいありますよね。
タンスやテーブル、イス、こやつや家電収納なども家具ですね。ベットを、
使っている人もいるでしょうし、ソファーで寝ている人もいるかも知れませ
ん。
家って「家具なし」では、生活し難いですよね。
今回は、家具を中心に考えた家造りについてお話します。
結婚をされていれば、「婚礼家具を持ってお嫁に来た」という人が、多いの
ではないでしょうか。
アパートが狭いのに、婚礼家具でいっぱいという人も、いらっしゃると思い
ます。
親の見栄で、大きな家具を持たされる人も多いでしょう。入れる場所も考え
ずに、「立派だから」というだけで購入する人もいます。
家具って一生もんなんで、慎重に選びたいんですけどね。家の雰囲気と合わ
ないということが、結構あるんですよね。
家具にも「雰囲気」というものがあります。これを無視して夢の部屋を造っ
てしまうと、さあ大変です。
和洋折衷の家具にプロバンス風の砂壁の部屋は、似合わないでしょう。更に、
床がタイルになっていたりすると最悪です。
こうなると、家具をどうしても捨てたくなります。捨てるのがイヤな場合は
見せないように、納戸の中に入れてしまうしかありません。造り方によって
は使い難くなってしまいますね。
和洋折衷の家具では、部屋の中心として考える家具にはなり難そうです。
このように家の中心として考えられない家具は結構あります。これとは反対
に、家の中心として考えられる家具もあります。
とてもお気に入りのソファーとか、雰囲気が好きなダイニングテーブルとか
キッチンをこの雰囲気で作りたいと思わせる食器棚とか。
好みの家具をお持ちの人は、「この家具の雰囲気で家を作りたい」と思うの
ではないでしょうか。
又、雑誌などに出ている家具の似合う家にしたいと思う人もいるでしょう。
家を建てたら、この家具を絶対買うと決めていらっしゃる人もいるでしょう。
実は、家具で部屋の雰囲気は180度違うものになります。
わかり易くは壁と天井が白い部屋に、和風のタンスを置いた状態と、プロバ
ンス風のタンスを置いた状態を想像して頂ければわかると思います。
和風タンスには、コタツや座布団などが似合います。壁は漆喰のイメージと
なります。
プロバンス風のタンスには、テーブルやソファーが似合います。壁は砂壁の
イメージになります。
白い壁と天井のイメージよりも、置かれている家具によって、その部屋のイ
メージが決まっていることを想像することは、それ程難しくないと思います。
部屋のイメージは家具によって決まってしまいます。壁や天井の色、材料で
決まるわけではありません。壁や天井は部屋の雰囲気からすると「脇役」な
のです。主役は「家具」です。
でも、雰囲気作りには、家具と仕上材料との調和も大切です。家具を中心に
部屋の雰囲気を考えることは、違和感のない部屋にする為に重要です。
違和感のない家にするために、家具選びにも目を向けて下さい。
●これから家を新築される方へ
お気に入りの家具には、適正な置き場を考えてあげましょう。
一番はサイズの問題です。置ければ良いだけではなく、カッコ良く見える、
ゆとりのある置き方、使い易い空きスペースがある、窮屈さがないなどが、
重要です。
家具のサイズとその周辺を把握することは、非常に大切です。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、「望まない雰囲気の家
具は置かない」です。又は、「隠してしまう」です。
引き出しやハンガーパイプ、ネクタイ掛けなど便利な機能を持ち合わせてい
る家具が多いので、雰囲気の合わないものは、隠して見えなくしてしまいま
しょう。
納戸などに入れてしまえば、機能を利用しながら使うことができます。
どうしても部屋で使いたい場合は、「色を塗り替えてしまう」もあります。
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