私の考える玄関
玄関とは、
- 家族が家に入る入り口である
- 家族が靴を脱ぐ場所である
- 靴や傘の収納場所である
- 来客を迎える場所である
- 来客にとって、その家の印象を二番目に受ける場所である(一番は外観)
- 家に入ってきた人の心を和ませる場所である(飾り付け等)
- 来客とあいさつをする場所である
- 署名や捺印をする場所である
- 来客が靴を脱ぐ場所である
- 出入口と靴、傘の収納、来客の接待以外は使われないスペースである
(ある意味無駄なスペースである)
- 乱雑な場所になってしまい易い(靴の脱ぎ散らかし等)
玄関は来客を向かい入れる場所として、又、家族の家への出入口として必要な物という考え方が定着している。しかし、本当に必要なのであろうか。
靴や傘の置き場として通常使われていて、それ以外は使われないスペースとなってしまう。
置き場スペースとしてはずいぶん大きなスペースを当てこんでいるのではないだろうか。
スペースの有効利用を考えた場合、玄関は他の部屋と兼用をした方が玄関のスペースを空間的に有効利用している事になると思う。つまり、玄関を他の部屋に取りこむ事で部屋を広く感じさせられる。
私はリビングと玄関を一つにする事が一番有効ではないかと考えている。リビングに出入口のドアーを設け靴の脱ぎ履きをするスペースを設けるという考え方である。空間的にも一番広く感じたいのがリビングである
入り口のドアーを開けるとリビングに家族の顔があり「お帰り」の声が聞こえくる。家に入ったその時から家族とのコミュニケーションが始まる。あいさつをしてから着替えなどの為に部屋に行く事になる。
子供が靴を片付けなければ注意が出来る。来客の対応もし易い。
ただ、問題もある。来客時にリビングが丸見えという事である。この問題が一番大きいと思う。でも、考え方と工夫を凝らせば、良い結果のものが生まれる
例えば、客間に来客用の玄関を設けてしまうのも一つではないだろうか。廊下も必要なく靴を脱ぐスペースがあれば良い訳で飾り棚を設ければお洒落な玄関になってしまうと思う。そして、雑然と靴が置かれる事が無くなり、常に綺麗であるし、家の中を常に綺麗にしなくとも来客を意識する事が無くなる。
又、副産物も生まれる。玄関をインナーテラスとして利用出来る。植物を玄関でも感じられ、リビングでも感じる事が出来る。
スペースの小さな住宅では無駄なスペースを出来るだけ小さくする工夫をする。もしくは無くすという考え方をする人が多いと思う。だが、玄関を無くすという考え方をする人は少ないのでないだろうか。来客の少ない住宅ほど玄関を無くす考え方をした方が良いのではなかろうか。
私はリビング玄関を提案します
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