{・・・ BCF 購入レポート ・・・}

Wizardry6
・//ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ//・

(SpyTheDesk より転載)

Wiz6/B・C・F


<コズミックフォージ その1>
パソコンショップをのぞいたら、Wizzardryの全作品集  「ウィザードリィ・コレクション (Windows 95,98,Me用)」  があったので、買ってきてしまいました。  おおおっ、そーか、エミュレーターが入ってるのかっっ!! な、なるほど!  それで昔のゲームがそのまんま動いちゃうんだなっ?!

という訳で、Windows用に移植したわけでも何でもなくて、 中に入っているゲームは、大昔に発売されていた「そのまんま!」 みたいです。(これもなんかスゴイな・・・)

えー、エミュレーターというのは、別のパソコンのフリして、 そのパソコンでは動かないはずのソフトを、 パソコンをだまくらかして動かしてくれる、お便利詐欺師ソフトの事です。
有名なヤツでは、WinのフリをしてMacを動かしてくれるんだったか、 MacのフリしてWinを動かしてくれるんだったかというのが あるんですけど(すいません、名前を忘れました)、 なんかそーゆーヤツが「エミュレーションソフト」です。  とりあえず「詐欺ソフト」です。(おいおい・・・)

で、開けてみると 「このソフトにはエミュレーターソフトが入っています。 シェアウェアですけど、もうこのゲームの代金に シェアウェアで支払う代金が含まれています」 という説明が入っていました。  わはは、これはけっこー便利かも?!(わざわざ別にお金を払わなくてすむし)

てなわけで、早速インストールしてみました。

で、ゲームをその詐欺師くんが動かしてくれるんですけど、 いきなり 「フロッピーディスクが必要なので入れてください」 とか、 懐かしいこと言われちゃうし (フロッピー用意してなかったら けっこーアセりますよこれ。 私なんか、思わず昔使ってたフロッピーを 段ボール箱から出してきてしまいました。 古いけどまだ大丈夫でしょう!)

WindowsMeの説明をすっとばして進んだら、 「このフォルダの中にあるファイルをフロッピーにコピーしておいてください」 って書いてあるファイルの片方がみつかんないし・・・!
(実はMeの説明の後ろに、ちゃんと、 そのファイルが表示されるための説明が書いてあったんですが、 うちは95なので、すっとばしてしまったんです。  わかんないでしょ! そんなとこに書いといちゃ。)

そのあと、ゲームをスタートしようとおもったら、 詐欺師くんをダブルクリックしたまではいいんだけど、 そのあとの説明が、読んでも一瞬何をどうすんのかわかんなかったし・・・  けっこーあわあわしてしまいました。 (単に、”フォルダの中にあるファイルの名前をクリックしてくれ”  ってだけだったんですが・・・)

ともあれ、詐欺師くんスタート、ゲームもそのままスタート。
昔の15インチ用サイズの画面なので(今、うちのディスプレイは17インチ) デスクトップの上に窓が開いて、そこでゲームが始まるので、 ミョーにこぢんまりしているというか、 サイズがカワイイです(はははは)

で、BCFのオープニング画面を見て、 「うわーっ、ほんっっっとにドットが荒いっっ」 と、感動しました。
マジで荒いです。仰天に荒いです。 ポンペイのモザイクのアップみたい!(こらこら)  もしかして、いまもう1度ファミコンの「ドラクエ2」をやったとしたら、 このくらいの印象かなぁ・・・?

スタンダードWIZの1の絵くらいになると、あまりに古いので もうドットが荒いなんてもんじゃなくて、 ほとんど風呂屋のタイル状態(おいおい)で、 ここまでワイルドだといっそPOPでダイタンで気持ちがイイです!  (で、こちらはBCFと違って、多分減色表示じゃなくて、 グラフィックの人がこの荒さで最初から絵を描いたみたいなので、 非常にクオリティがよい (とゆーか、これが100%完成作品) のでした。)

「詐欺師くんはちゃんと動いてくれるのだろうか・・・???」  と心配だったのですが、もーめちゃくちゃスムーズに動いております。(涙!)  いやー、いい時代になったもんです。

で、パソコンショップで一緒に「マイト&マジック8 (デイ・オブ・ザ・デストロイヤー)」 を見つけてしまって、 マイトマファンの私はついふらふらとそれも買ってしまったのですが、 こちらは現代のゲームですから、絵も256色で美麗なグラフィックになっていて、 思わず 「文明って進歩してるんだ・・・!」 と、実感してしまいました。  やっぱり21世紀ってスゴイ(こらこら・・・)




で、ひさしぶりなのでちょっとまたWIZをやってみようかと思ったんですけど、 中身が古いソフトそのまんまなので、思わず文字をクリックしてしまってから 「あ、ここはキーボード使うんだったっけ」 とか、「リターンキー 押してくれって画面に書いてあるわ」 とか、懐かしい世界に逆戻り。

WIZ1 なんか、もーすさまじく古くて、ゲームの表示なんかひらかなだし (漢字表示でプレイしたと思ったんですけど記憶ちがいだっけ???)  キャラメイクの時に 「パスワード」 とか入れさせられるし・・・  (全部1にしちゃうので、別に手間はかからないのですが)  もう、時間の逆戻りで大騒ぎです。
さすがにWIZ1は古典すぎて古いかぁ? と思ったんですが、 絵や文字表示の仕方は(ひらかなだけだし・・・)古いんだけど、 ゲーム内容やバランスの方は別に古くないんだよね・・・

で私の場合、キャラメイクするのに、 ボーナス点がたくさん出るまで粘るクセがあるので (やはり、なんといっても18点以上は必要でしょう!) 最初にパーティー組むまでに1晩かかるんです(なはは)。  そんなわけで、とうとうプレイをスタートするまでには至りませんでした。 (ばかものー!) 「BCF」なんか、種族と初期スキル選ぶだけでも 大騒ぎなんですもんね・・・発声スキルなかったら スペルキャスターは最初はただのパーだし・・・(たははは)

・・・で、このゲームがとんでもなく古いので、 1つだけとっても便利なことがあります。
ゲームの中で何かまずいことが起こったときとか、 保存せずに終了してもいいときとかは、 ウインドウのステイタスバーのバツ印をクリック (つまり「ウィンドウを閉じる」)するだけで、 そのままゲームが終了するんですね。
むかしよく、キャラクターが死んだら、カント寺院に連れて行かれる前に、 稲妻のごとくイジェクトボタンを押してフロッピーを引き抜いたものですが (きっと、みんな通常的にやっていたと思いますが・・・)  今回はそれと同じ要領で、「ウインドウを閉じる」を クリックすればすみます。 めでたしめでたし。(こらこら)

もしこの、とんでもなく古くさくてメンドーなゲームをやってみたいと いう人のために、さっき私が 「なんだこりゃ?」 と悩んでいた  「詐欺師くんの使用説明」 の、わかりにくいところだけ、 「詐欺師君の使い方」のコーナーで説明しなおしておきます。  あとはマニュアルに書いてある順番どおりにやれば、 むずかしいところはないと思います。

SpyTheDesk 2001.4.6.




<コズミックフォージ その2>

先日買い込んだ 「WIZ/くされペン」
インストールして思わずキャラメイクしそうになり  「いかんいかん・・・これをやると一晩つぶれてしまう・・・」  と回避したまではよかったんですが、ふとおととい 「いや、 せっかく買った事だし、やっぱりちょっと中をのぞいてみよう・・・」  と再びゲームオープン。 (今度はエミュレーター(詐欺師君)のアイコンを クリックして、スタートボタンを押すだけだったのでカンタン!)

キャラクター作りながら、「うひゃー、やっぱ古いなーー、 マウスじゃなくてキーボードでリターンキーだよ。 ”やってみたい方は オススメ” なんて書いちゃったけど、今のゲームに慣れてる人は、 こんな古いゲームめんどくさくてプレイできないだろうなー、 私ですらメンドウだぞ」 などとぶつぶつ言いながら、 やっぱりキャラメイクに一晩かけてしまい(・・・)

まぁ、ボーナス(ランダム)に18点を狙い、カルマ(幸運度にあたるもの、 こちらはランダムじゃなくてスロット方式なんですが、私は極端に反射神経が ニブイたちなので8点とれればいいとこ)を狙い、 あげくにスキル点の多いヤツ(これもランダム)を狙うもんで、 最後までやって「保存しますか?」 で「はい」と答えられるキャラクターが なかなかできない。 (別にここまで高得点狙わなくていいんですが、必要なスキルの数値がゼロだと 「ヘタ」などころじゃなく「使用不可」になってしまうので、つい・・・)

一晩で10人くらい作って見比べてから、 パーティー6人を選んで、名前と肖像画を変更して(名前や顔をいちいち選ぶ のがメンドーなので、名前は1,2,3,4,5,6,という数字、 顔は最初に出るコワイおっさんで保存してあるのであります)、 なんとかスタートしてみました。

「それにしてもドットが荒いなぁ・・・  背景だってドアと石の壁以外何も描いてないし、 さすがに古いなぁ・・・ この間頂いた手紙で  「今、エミュレーター使ってドラクエ2をプレイしています。  第2王子の名前は”すけさん”でした。(おお、おめでとうございます?!)」  という方も、やっぱり古いゲームだからこんな感じかしら・・・」  などといろいろ思いながら、今は荒れ廃てて廃墟になっている領主の城の、 でかいネズミやコウモリ君相手に、 叩いたりかみつかれたりしながらウロウロしてたんですが、 レベルアップのスキル点を全部「指先ワザ」につぎ込んで、 少し鍵開けスキルの上がってきた忍者くんが、 何とか部屋の鍵を解除して中に入ったとたんに

<BCF/ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ より引用>
”歳月による崩壊がどれほど進んでいようと
この部屋の豪華さは失われていなかった。
ここはおそらく城の中で
最大の寝室であろう。
城主はこの部屋を自分の
私室として用いていたに違いない。
壁は壮大な手書きの壁画で
飾られており、部屋の隅々まで
職人の丁寧な手仕事で仕上げられている。
かつてこの部屋を彩った美しき輝きは
この暗い廃墟の中にもかすかに
残っていた。
向こう側の壁際には、支柱のついた
ベッドの残骸が崩れ落ちていた。
そして、崩壊した家具は
部屋中に散らばっていた。”


とか言われてしまうと、モーだめです。 (おもいっきり”趣味”なんです。 このナレーションの雰囲気が・・・)

城の四隅にある「物見塔」の頂上(スタンダードのWIZは  地下ダンジョン専用 でしたが、BCFは屋外が広がっています) から見渡す風景(の描写)と、夜の冷たい空気(のような雰囲気)が好きで、 用もないのに上に上がって1歩外に出て、塔の物見台をウロウロしたり・・・

ちなみにWIZは 「テキスト形式(小説のように文章で読む形式)」  なので、「風景」 といっても実際に絵が描いてあるわけではなく、 室内は(どんな描写があろうと)荒く描かれた単なる石壁の骨格だけですし、 物見塔の外(空の部分)は真っ黒で、縁に沿って歩いていると突然

<BCF/ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ より引用>
東の方には、寒くて陰鬱で、
邪悪なものたちのすみかとの間を隔てる
沼が広がっている。
やはり、悪魔や魔女などの伝説は、
ただの噂話というわけではないのだろう。

というような文章(ナレーション)が、表示されるだけなのですが、 「やっぱりBCFは好きだなぁ・・・」 とひたってしまいました。  やはりどうも、古さに関係なくよほど雰囲気が好きなんですね。

とはいえ、ン年(10年くらい前?)ぶりなので、 注意事項をほとんど忘れてまして、このゲーム、 鍵開けに失敗したまま先へ進むと、ドア鍵が二度と開かない、 というヘンな仕様があって(もしかしたらバグ??) 最初うっかり鍵開けに失敗したまま保存(セーブ)して先に進んでしまい、 はっと気がついて、まだレベル6だったので 「パーティーのメンバーを選ぶ」 からやり直しました。(このくらいのロスなら1日で取り返せますし)

ちなみにWIZ/BCFは、何の場合でも  「うまくいったら即座に”保存して再開”、 何かまずかったら即座に”保存しないで終了”」 がプレイの原則です。

さて、いまはル・モンテスの愛人を見つけたところです。
この愛人がいなくなって気が狂うあたり、 このル・モンテス、あんまりマトモな趣味じゃないです・・・  (このゲームをほぼ同時にプレイしていた私と友人とは、 この場面で、「こ・・・こーゆーゲームなのね・・・」 と理解しました。  お妃の趣味なんてまだカワイイもんです・・・  ちなみにうちのヴァルキリーのおねーちゃんが、 しばらくお妃の遺品を身につけてたんですが、 いくら廃屋化した城の中ったって、この衣装でウロウロするの ちょっとどうかとは思うんですけど・・・)


<プレイした方へのないしょ話>

この、ル・モンテス、私はこの人が誰なのか知らないんですけど (名前がハッキリ出ているので、きっと有名な人物なんだと思うのですが・・・)  このゲーム、元ネタが二重三重に張ってありそうな、 一筋縄ではいかないようなところがあるのであります。

で、「ちびでハゲ(とまでは書いてなかったかな?)で女にもてて、 名前からして”フランス人”」 となれば、元はたぶんあの人じゃないかなー・・・  じゃあモメてた相手は同業者???
・・・と、今では想像できるんですが、 最初にプレイした当時、まだテレビシリーズが放映されてなかったので、 私や友人は、「この人、ぜったい元があるよな・・・」 と思いながらも、全然誰だかわかりませんでした。
当然アメリカでは放映されていたでしょうから、これは漫才で言うところの 「つかみ」ってヤツだったのか?! と思うんですが、 元を知らないんじゃ、「つかみ」 にも何にもなってナイ・・・(とほほ!)
ちなみに、BCFにハマリまくった友人は、勢いで「白鯨」まで読んでしまいました。
(不純な動機で読んだわりにはけっこう面白かったらしい)



という訳で、仕事があるのにこんな事してる場合じゃないんですけど、 久しぶりにやってそのままハマってしまいました。


SpyTheDesk 2001.4.16.



2000.5.2.


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