{・・・ BCF プレイングガイド ・・・}

Wizardry6
・//ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ//・


Wiz6/B・C・F



<コズミック・フォージ プレイングガイド>



WIZのような本格的RPGをプレイするときは、 ちょっとしたコツとお楽しみがあります。
初めてプレイする方に、何か参考になるかもしれない事を書いてみました。
腕自慢のプレイヤーの方には 「こいつこんな事してプレイしてるのか・・・」  なんて方向で楽しんでいただけるかも。


<パーティーを組もう!>

まず、自分でプレイしたい編成のパーティー(自分たちの部隊のことです) を組みます。
スタンダードWIZでは種族による特性や、 善/中性/悪 などの 性格分け があります。
「コズミックフォージ」では、性格がなくなった代わりに、 選択できる種族がさらに増えています。
どういうパーティーで進むかはプレイヤーの趣味の発揮のしどころですので、 マニュアルの説明を読みながら、楽しんで選んでみてください。

スタンダードWIZ の初心者向けのパーティー編成は
前列// 戦士(ドワーフ)/ 戦士(人間)/ 僧侶(ドワーフか人間)
後列// 盗賊(ホビット)/ ビショップ(人間)/ 魔法使い(エルフ)
ボーナス点がうまく入れば、前列の戦士の中に「サムライ」を 入れておきたいところです。

「コズミックフォージ」 の方の初心者向けパーティーは、
前列// 戦士またはサムライ(人間かリザードマン)/ヴァルキリー(人間かドラコン) /忍者(フェルプールなど・・・忍者でなく盗賊を入れる場合は後列の僧侶と隊列を差し替えます)
後列// 僧侶(人間やノーム)/ バード(フェアリーなど)/魔法使い(エルフ/フェアリーなど)

趣味的なパーティー編成としては、スタンダードWIZで
「戦士かサムライ/盗賊/僧侶/・ビショップ/魔法使い/魔法使い」
というソーサラー中心の構成などがありますが、 魔法使いに体力がないので序盤戦がものすごくキツく、 慣れていない方にはオススメしません。
「コズミックフォージ」の方でソーサラー中心のパーティーを組むと
「ヴァルキリー(ドラコン)/忍者/僧侶 ・ バード(フェアリー)/ 魔法使いか錬金術師(サイレンスの呪文を受け付けない)/魔法使い(フェアリー)」
みたいな事になります。
こちらは後列に飛び道具を持たせるとかなり強いパーティーですが、 ソーサラー系は装備できるものがとても少ないので、 アイテム捜しのお楽しみが減ってしまいます。お好みでどうぞ。



<キャラクターを作る>

WIZのお楽しみの一つは、キャラクターメイキングです。
好きな人はこれだけをずーーーっとやり続けて、 なかなかゲームがスタートできないくらいです。

ボーナス点というのがランダムで出ますので、 それをキャラクターのステイタスにふりわけて、 好きなタイプのキャラクターを作ります。
名前や顔はあとで変更できるので、名前は 1,2,3,などの番号で どんどん作っていき、後で気に入ったキャラクターを好みの名前に変えて パーティーを組む方が効率的です。
途中でキャンセルするコマンドがないので、「使えないな」 と思っても戦士か盗賊で一応作ってしまい、「保存しますか?」に 「いいえ」と答えてキャンセルします。

ここからは
「コズミックフォージ」 を中心に解説しますと、 ボーナス点としては、ステイタスボーナス(ランダム)と、 カルマ(幸運度のようなもの/スロットマシーン方式で決定)と、 スキルボーナス の3つがあります。

<ステイタスボーナス>  は18点くらい出ると大喜びなのですが、 8点くらいでも普通にプレイできるキャラクターができます。
<カルマ>  の値は、プレイ中は変わらないと思っていいので、 高いに越したことはないのですが、よほど少なくなければ、 そんなにこだわらなくても普通にプレイできます。
<スキルボーナス>  は、プレイ中でもレベルアップの時に上がるのですが、 上昇の点数がランダムなので、レベルアップ時に上昇ゼロのこともあり、 最初に多めにあれば非常に楽です。

一般的には、ストレングス(腕力)が強いと、たくさんの荷物が持てます。
体力が高いと、HP(生命力)が増えます。
器用度が高いと攻撃のあたり(ヒット率)が良く、 鍵開けの成功率が高くなります。
スピードが速いと敵より先に攻撃でき、敵の攻撃をかわしやすくなります。 魔法使いや僧侶のスピードがのろいと、 相手に先に呪文を唱えられてボコボコにされちゃったり、 回復呪文が間に合わず、先に相手にやられて死んでしまったりして 目も当てられない状態になりますので、 スペルキャスター(呪文を唱えるひと)は、 なるたけスピードを上げておく方が有利です。

<スキルボーナス>については、プレイ中にも上がっていくのですが、 とにかく最初に上げておいた方がいいのは、 盗賊や忍者が鍵開けに使う「指先ワザ」のスキルです。
なにしろ、めいっぱいスキルをつぎ込んですら、 そのへんの扉の鍵が開けられるのは レベル4か5くらいまでレベルアップしてからなのです。
できるなら、最初に多めに入れておいた方が楽だと思います。

呪文や発声、各学問のスキルは呪文を唱えてると自然に上昇していきますが、 攻撃呪文が逆流してダメージを食らうとけっこう悲しいので、 発声スキルはある程度必要です。(特に攻撃呪文を唱える魔法使い)
学問スキルの数値が上がると、レベルアップの時に選べる呪文が増えていきます。
呪文を常に最高レベルで唱えていると、 発声スキルの上昇が早いようです。 (しょっちゅう休息してMPを回復しないといけないので、 ちょっとメンドウですが・・・)
<神話学>のスキルがあると、敵の見分けがつきやすくなります。
盗賊のような格好をした相手が、剣でかかってくるか、 短剣を投げてくるタイプか、呪文をかけてくる相手かが分かれば、 飛び道具のシールドを張ったり、 サイレンスの呪文を先にかけたりと対策がとれて便利です。
<スカウト>のスキルがあると、 キャラクターが壁の隠しボタンなどに気がつきやすくなります。
歩いているときに「**が何かに気づいた」と表示が出たら、 その場所で「調べる」コマンドを使って、隠し扉や、床に落ちているものを 探すことができます。 プレイになれていない人にはわりと便利なスキルです。




<おすすめ種族>

<コズミックフォージ>では、 パーティーを組むときにいろいろな種族が選べますが、 ワタシのいちおしキャラクターは 「フェアリー」 です!
なにしろ体が小さいのでAC(アーマークラス=防御力)がめちゃくちゃ低い!
ろくに武具などは装備できませんが、「見えない者には攻撃できない」 という理由によって、とにかく敵の攻撃が当たりません!
ありがたいことにソーサラー系(魔法使いなど)のキャラクターに向いていて、 小さい弓なら装備できるので、後列にいても直接攻撃に加われます。
フェアリーをパーティーに入れるなら「バード」か「魔法使い」がベスト!
バードは最初「フェザーハット」くらいしか装備できなくて、 そういう意味ではちょっとサミシイですが、手持ちのリュートを「使う」 すると、最初から「スリープ」の呪文(歌)が使い放題という、 すばらしい得点があります。(隠れる事もできるので、 相手を眠らせた後は隠れる練習をし、スリングやショートボウなどの 飛び道具を練習すれば、後々で転職にも役に立ちます)
魔法使いはとにかく相手の攻撃に当たりにくいので、 強い敵にあって最後まで残っているのがフェアリーの魔法使いだという、 ちょっと不可解な事態が起こったりします。

ここで、「じゃあ僧侶もフェアリーで作ればいいだろう」  と、誰しも思いつくと思うのですが(少なくとも私はそう思ったんですが)、 これはもう、まったくダメでした。
とにかく、神学のステイタスが、どれだけレベルが上がっても全く上がらないのであります。
まぁ、信仰心なんてあるはずがないフェアリーに僧侶をやらせようという私が そも間違っているのですが、それにしたってここまで徹底して上がらないとは思わなかった。  おそれいりました・・・(こらこら)

なお、フェアリーのキャラクターは当然ながらHPが大変低いですが、 ステイタスポイントのボーナスを+18くらい振っておいて、 それを徹底的に体力につぎ込むと、 フェアリーのわりにはしっかりした体格になって、かなりプレイしやすくなります。
(スペルキャスターは、呪文を唱えているとある程度必要スキルが上昇するので、 インテリジェンスなどは、やがて上昇して行きます。)

2番目のオススメは「ドラコンのヴァルキリー」です。
ドラコンは「ブレス」という特殊技能があり、これが序盤戦では 大勢の敵を相手に大変にありがたいのです。 かなりスタミナを消費しますが、 体力のある職業にしておけば、序盤戦でも2−3回はブレスを吹けたりします。
先頭に「戦士」や「サムライ」などの強いキャラクターを置いて 一番手強い相手に剣でかかって行き、二番手のドラコンヴァルキリーが ブレスでその他大勢のグループを一掃すると、 2回戦は全員で強敵の方に参戦する事ができるわけです。

ついでながら、キャラクターメイキングの時に、大きいボーナス点が出ると つい高位のキャラクター(忍者など)を作ってしまうのが人情ですが、 WIZは低位のキャラクターほどレベルアップが早いという特徴があります。
取得した呪文が転職後も使えるという特徴を生かして、 まず欲しい呪文を取得してから転職させて、 マルチタイプの有能な高位キャラクターを作るという手もあります。

このへんの様々なテクニックは、 何度でもプレイできるように作られたWIZの醍醐味の一つです。



<とにかくセーブしよう!>

「コズミックフォージ」のゲームが始まったら、 まず何も起こらない内に
「保存して再開」 しておいて下さい。これが基本の「途中セーブ」 です。敵と戦って何事もなく勝ったり、 何かいいものを手に入れたときはすぐに 「保存して再開」します。

何かまずい失敗をした時や、道に迷ってどうしていいかわからなくなった時、 誰かが死んだり、致命的な状態になっているときは
「保存せずに終了」してから 「保存したゲームの再開」を選びます。  けしてまずい状態の時に「保存」してはいけません。


<絶対保存してはいけない時>

鍵開けに失敗すると鍵が壊れるのか、次にチャレンジしても「動きません」 と言われてしまいます。
鍵が開かなかったらすぐに
「保存せずに終了」 してから 「保存したゲームの再開」を選ぶと、 レベルアップしてからまたチャレンジできます。鍵の扉の前に来たら、 まず「保存して再開」してから鍵開けにチャレンジすると安全です。 (宝箱の罠解除も同じ) 鍵が開かないと次に進めないこともあるので、 鍵には気をつけてください。

キャラクターが石化したり死亡すると、 レザレクションで復活させてもステイタスが下がります。
石化や死亡の時は
「保存 せずに終了」して 「保存したゲームの再開」 を選んだ方がいいでしょう。

<保存に注意が必要な時>

ポイズン(服毒)している場合、軽い毒なら寝れば治りますが、 相手のレベルが高い場合、薬を2−3個飲んだり、 呪文を何度かかけたくらいでは、毒が消えない場合があります。
非常に貴重なアイテムを手に入れた場合などで、 できる限りの治療をしたのにまだ毒マークがついている場合は、 「保存」せずに、イチかバチか寝てみます。
寝るときに毒がかなり薄まっていれば、途中で毒マークが消えますから、 そうしたら状況を見て保存してもOKです。 毒が手に負えないくらい強い場合は、寝ている間に「死亡」します。
死亡したキャラクターを、ステイタスが下がっても 「レザレクション」  で再生させるか、それとも 「保存せずに終了」 していまの成果をナシにするか、 よく考えてから決めて下さい。

<オマケ> 道に迷って安全な場所に戻れなくなったとき、 特に、強い固定敵に遭遇して、戻ろうにもどうにも脱出口がない場合などは、 全滅してから「保存したゲームの再開」をした方が早いです。
頻繁に「保存して再開」している事が条件です (でないと、うんと前からやり直しになってしまいます)




<マッピング>

WIZはマッピング(地図を書きながら探検する)をするゲームです。
何も書かずにうろうろする事もできますが、 中盤の闇のエリアなどに突っ込んだ場合、 まわりが見えなくて出られなくなったりるとマジでなさけないです。
3−4ミリ程度のマス目の方眼用紙に、1マス1歩で地図をメモしておくのが、 わりと一般的な方法です(ついでにその場のヒントなどもメモしておきます)。
私はA4のシステム手帳の方眼紙タイプにマッピングしています。  整理がラクなんであります。



<スタート直後>

「コズミックフォージ」では、最初のスタート地点から 扉を開けずに入れるとなりの大部屋に、宝箱が2つ用意されています。  壁に向かい合わせになった掘り抜きの中に入っている  「これを最初に開けよ」 「これを2番目に開けよ」 と書かれた箱です。
レザレクション(死者復活)用のアイテムや、 「ソード・オブ・ストライキング」という上等の剣が手に入りますから、 忘れずに開けましょう。 「装備」するのも忘れずに。



<NPCとの会話>

ゲーム中、会話できる相手が出てきます。
会話といっても、文法上の会話ができるわけではありません。  単語を打ち込むと何か答えてくれる方式です。 そのへんで見つけたヒントや、 怪しいなと思った言葉を打ち込むと、 返事があったり新しい展開があったりするわけです。  買い物などの売買は「取引」 自分の持っている物を相手に渡したいときは 「与える」を使います。



<オススメ呪文>

WIZの戦闘は「まず相手を眠らせること」から始まります。 眠っていると攻撃を受けたときのダメージが極端に高くなるのです。 (という訳で、こちらが眠らされた場合はかなり悲惨な戦闘に なることを覚悟しなければなりません) バードがいる場合は、リュートを「使う」するとかなりラクです。

魔法使いの「ファイヤーボール」は基本ですが、 僧侶/魔法使いが双方使える「コンジュレイション(召還)」は、 レベルが低い内にとれるわりには、ものすごく有益な呪文で、 うまくすると呪文をガンガンとばす精霊系が召還されて現れますし、 相手がものすごく強い場合(クリティカルを出してくる忍者やアサシンの集団など)も、 召還人数が大勢いると、精霊群はパーティーよりも前列なので、 「生きた盾(いや、死霊とかが多いんで生きてないとは思うんですけど・・・)」 というか、攻撃目標がまずそちらになるので、 その間にこちらの体勢を立て直す余裕ができます。

なお「スロー」と「ヘイスト」は、地味な呪文のわりにはかなり有効で、 特に忍者系にうまくかかると、一気に形成逆転できる可能性があります。



<とっておきの場所>

序盤戦、鍵を開けないで行ける城内で、 ものすごく強い敵が出る場所があります。
レベルアップに最適なので、ご紹介しておきましょう。

まず、地下1Fに下ります。
地下にいる盗賊系の敵はわりとよくアイテムを置いていくので、 レベル3くらいまでのパーティーにはなかなかお得な相手ですが、 さて、その城の地下1Fへ下りる階段の中で、下りた左が地下通路、右に扉 ・・という階段があります。
右の扉を開けるとまたすぐ扉があり、それを開けて出た通路の正面は壁、 左の奥には格子戸、右は上り階段で、上ってみると奥は格子戸で行き止まりです。

あなたのパーティーがレベル5以下なら、 2枚の扉を開けて通路の壁にぶつかったところでストップして、 「保存」してから、その場でぐるぐる回ってみましょう。 (カーソルキーの右か左を押さえ続けます)
盗賊達のいる場所よりも1ランク上の、ゾンビなどが出てきます。

あなたのパーティーがレベル5以上で腕に自信があるなら、 そこから右の階段を上がったところで「保存」してから、 ぐるぐるしていてください。
ここには、2−3段階以上強い敵が出現します。

ヘビだけなら数が少なければ勝てそうです。 (アイテムはあまり期待できませんがEXPはあります)
ヘビ人間なら、1匹ならなんとかなるかもしれません(こちらもアイテムは さほど持ってません)
女性のアーチャーが出てきたら、呪文を唱えられると思ってください。
彼女たちはわりと強いですが、アイテムを持っていることがあります。
ニンジャはまず勝てないと思いますが、サムライならうまくサイレンスが効けば、 何とか勝てるかもしれません。(ちなみに、ダイショーマスターという表記で出てきますが、 大小を挿した大名マスターではないかと想像しています)
剣を振りかざした骸骨たちは手強いです。 しかし、勝てるようになるとなかなか嬉しい相手です。
そして、最終目標は「ローブ姿の死霊」であります。
この連中は、たとえ単独でもものすごく強いですが、 勝てた場合、かなりの確率でアミュレットなどの マジックアイテムを落としていきます。

ここでアイテムを漁っていると、ガンガンレベルが上がっていきます。
もちろんレベル5では、ヘビにさえ勝てるか勝てないかですので、 ローブが出たら、すぐさま「逃亡」する事をオススメします。


<マニュアル>

プレイヤーのタイプにはいろいろありますが、 WIZはマニュアルを読んでじっくりプレイするタイプのゲームです。  必要だと思えるところだけでも、カンタンに目を通しておきましょう。

Good Luck!






<続編のCDSについて>

「コズミックフォージ」の続編で 「CDS(クルセイダーズ・オブ・ザ・ ダーク・サーヴァント)」 というのが出ているのですが、 (Wizardry Collection にも収録されています)  ワタシは自分のプレイ上の特性のせいで、 残念ながらCDSの方は最後までプレイできませんでした。

というのはこのCDS、こちらがのろのろとプレイしていると、 誰かが(つまりゲームの中のNPCキャラクターが) 先に重要な宝箱を開けてしまうのです(!!!)。

そんな訳で、うっかりのんびりと野宿でもして、そのあたりを散策でも していようものなら(実はワタシはゲームの中でこれをやるのが けっこう好きなのですが)、ワタシが着いた頃には最後の宝箱の鍵は もはや開いていて、中身は空っぽか、どうしても必要なクエストアイテムだけが 残されている程度・・・ レアなアイテムも、先に進むのに必要な地図も、 もう何一つありゃしません。

「さすがにこれはキツイぞぉ・・・」 と思ったのですが、 やはりBCFを3度4度とプレイした友人の方も、CDSは最後まで 行き着けなかったようです。

「コズミックフォージ」 とはまたちょっと違うタッチのゲームに仕上がっていますので、 やってみたい方は、その特性を理解してチャレンジしてみて下さい!





2001.5.2.

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