居候3

110616_home1_1.gif110616_home1_1.gif110616_about1_1.gif110616_about1_1.gif110616_gallery1_1.gif110616_gallery1_1.gif110616_bbs1_1.gif110616_bbs1_1.gif110616_link1_1.gif110616_link1_1.gif110718_blnk2.gif

kv強化月間z

U.Gallery

3.


「なぁ、ベジータ、口で言えないなら、態度で示してみろよ」
相変わらずの酷薄な言葉だったが、不思議とベジータはその言葉から先程までの威圧感を感じることは無かった。
覚悟を決める為に、己の唇を血が出るほど強く噛み締める。それから、悟空から顔を背けるとベジータは片膝を抱えて脚を広げ、もう片方の手を己の秘部へ導いた。
欲しくて欲しくて堪らないのだ。唾棄すべき程、汚らわしい淫乱な性癖だと自分でも思う。けれど、今更もう、どうにもならない。
――――貴様だって、とっくに気付いているんだろ?それならば、何を今更 取り繕う必要があるんだ。
見たいと望むなら、全部を見せてやれば良い。

「カカロット・・・ここに・・・貴様が、欲しい・・・・・・」
少し震える声で、けれど 真っ直ぐ悟空の方を見て言いながら、ベジータは己の指を二本、蕩けそうな自身の後孔にゆっくりと埋めた。散々に弄られた窄まりはベジータのしなやかな指など簡単に根元まで飲み込んで、巻きつくように襞を絡めてくる。
自らの体内の熱に驚きながらも、ベジータは二本の指を開いて中を広げて見せた。指の間から覗く真っ赤に充血した内側の襞が、外気に触れてひくひくと震える。
「すげー格好だな・・・」
思わず感嘆の声を上げると、悟空はゴクリと咽喉を鳴らした。
「あ・・・ぁ・・・頼むから、そんなに見ないでくれ・・・」
悟空の視線に躯の奥が、じんじんと激しく疼く。
懇願するベジータの固く勃起した陰茎の先から、つうーっと透明な粘液が零れ落ちた。
「おめぇ、見られて感じてる?」
「そ・・・そんな、ことっ・・・き、くな・・・!」
判っているくせに。
それとも、軽蔑されただろうか――――?
急に堪らなく胸が苦しくなって、ベジータの視界は再び涙で霞んで見えなくなった。

けれど、返ってきた悟空の口調は穏やかで、超化してるとは思えないような優しい声がベジータの耳に届く。
「ああもう!泣くなら上か下か一つにしろよな。両方同時に泣かれちゃ、始末できねぇ」
「え・・・っ・・・あっ!」
悟空がベジータの頬をぺろりと舐め上げて涙を拭ったかと思うと、腹に付くほど反り返った陰茎の先端を咥えて蜜を吸い上げる。それだけで、ベジータが体を震わせて達してしまいそうになるのを、悟空は亀頭の下の括れ目をぎゅっと握って意地悪く笑った。
「こんな程度でイくなよな」
ベジータはたまらず、悟空に飛びつき、その躯に力任せにしがみ付く。
「・・・っ!だ、だったら早く、貴様のモノをぶち込んでくれ!!」
己の先走りで濡れた悟空の唇に夢中で口付けながら、ベジータの頭の中には理不尽な想いが渦巻いていた。

土の上に押し倒され、強引に服を引き千切られ、無理やりに躯を抉じ開けられ・・・陵辱されているというのに――――。
どうして、俺は自分から犯してくれと強請ってるのだろう。
どうして、カカロットを欲しいなんて思ってしまうのだろう。



パンパンと肉同士のぶつかり合う粘着質な音に合わせて、望んだ物を身の内に収めたベジータは声を抑えることなく喘ぎながら大きく背を反らせた。
悟空が獣のように四つん這いになったベジータの柳腰を背後から がっしりと掴んで、狂ったように腰を振る。その度に、互いの下半身を深く繋げた二人の男の結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な水音が生々しく響き、飛び散る汗が乾燥した土の上に染みを広げていく。
「すげぇ締まる・・・・・はぁっ・・おめぇの中、最高だ・・・!!」
「あっ・・・あ、あ・・・カカっ・・くッ、ぅう――――!」
太くて固い怒張を根元まで咥え込み、ベジータが貪欲に締め上げる。腰を引かれて打ち付けられるたび、底無しの快楽にベジータの口から悲鳴のような嬌声が漏れ続けた。
「・・ぁっ・・・はぁッ・・ベジータァ、おめぇの腹ン中でたっぷり出してやるよ、欲しいだろ?」
「んぅあ、ああ、っ・・な、何でもいい、から・・・俺もイかせ・・・て・・・っ」
形振り構わず懇願しながら、ベジータは汗に湿った土を掻き毟る。今はもう、射精することしか頭になかった。
悟空がベジータの言葉に口元を綻ばせると、汗ばんだ手を前へと伸ばす。
「仕方ねぇ、お仕置きは終りにしてやるとするか・・・ほら、遠慮なくイっちまえ」
大きな掌に握られて、根元から先端まで限界まで硬直した竿をごしごしと擦られる。
散々に陵辱された躯は男の手で射精させられることに嫌悪感を覚えるどころではなく、寧ろ待ち望んだ刺激に歓喜すら沸き起こった。
「ふぅ・・ッ、あっ・・あぁ、くっ、あ、ぁああっ――――ッ」
与えられる快楽を貪り尽くしながら、最奥まで穿たれた悟空の律動を深く体内で感じとる。ベジータは慟哭にも似た叫びを上げて、張り詰めた性器の先から白い飛沫を迸らせた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




薄汚れてしまった手袋を嵌めた手で躯に付着した体液を拭うと、ベジータはのろのろと立ち上がった。
注ぎ込まれた悟空の熱がどろりと溢れ出し、内腿に白い筋を描く。そこに突き刺さる視線を感じて、ベジータはちらりと悟空を振り返った。
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
欲望を吐き出して満足したのか、悟空が本来の下級戦士にありがちな容貌に戻って、黒い瞳をベジータに向けている。少し元気が無いのは、やりすぎたと思って反省しているのだ。
けれど、超化すると悟空はいつでもこうだった。むしろ今日は満月の日と比べたら、まだマシなくらいだとベジータは思う。
勿論、満月の日はベジータも昂ぶっているから、それで上手く釣り合いが取れているのだが。
――――ともかく、こんなことは早く忘れてしまうに限る。
ベジータは身に着けていたプロテクターを拾い上げようとして辺りを見渡したが見つからず、そういえば脱がされたのは別の場所だったかとぼんやりと思いだす。
その時、脇の草むらに潜んでいた何かと目が合った。

「―――っ!!!!!!!!!?」

丸くて黒い目のその生き物は、地に生えた草と同じ、鮮やかな緑をした細くて小さな蛇。
くねりと体をうねらせて、ベジータの方に少し近づくと、二股に分かれた真っ赤な舌を覗かせる。
「うぁあああああああっ!!!!!!」
ベジータは大声を上げて飛び退き、咄嗟に悟空の後ろに隠れると大きな背中にしがみ付いた。その、尋常ではない様子を見て、悟空の躯に緊張が走る。
「ど、どうしたんだよベジータ!?」
「そっ・・・!それ、そこにいるヤツは何だ!」
「え?誰もいねぇぞ?」
きょろきょろを周囲を見渡す悟空の足元を、のろのろとヘビが暢気に通り過ぎていく。ベジータは見失って不意打ちをされまいと、じっと蛇から視線を反らさずに悟空の体を揺すった。
「足元を見ろ!そこの・・・緑の・・・にょろにょろしたヤツだ!!!!」
「にょろにょろ?ああ、このヘビのことか?」
悟空はそう言うと、さっと手を出してまだ幼蛇と思われる小さな蛇を摘まみ上げ、ベジータの顔の前に突き出す。
「ややや・・・!止めろ、それを俺に近づけるなっ!!!」
顔を真っ青にして、ベジータが逃げる。
――――先程、悟空に犯されたときよりも、遥かに怯えて動揺した態度で。

「何だよベジータ、おめぇ もしかしてヘビが怖いのか?」
「へ、ヘビだかなんだか知らねぇが、俺はにょろにょろしたものが大っキライなんだ!!あの女の家をぶっ壊したのだって、庭にそいつみたいなにょろにょろしたヤツが出て・・・・・・あ・・・」
「え?」
しまった、と慌てて口をふさぐが、もう手遅れだ。
だが、にょろにょろしたものが苦手と悟空に知られてしまった今となっては、もう隠す必要も無い。



現場はCCの室内にある巨大な庭園だった。
新鮮な空気を吸いたくなって、重力室での修行の合間に散歩をしていたとき、そいつが現れたのだ。
緑色で、今悟空の家の裏庭に現れたものよりも一回り太くて長いにょろにょろした生き物――――。
始めて見るそれに恐怖を感じて、ベジータは咄嗟に気弾を放ってしまった。
結果は冒頭で語った通りで、CCの家は全壊。ブルマもブルマの家族もホテル暮らしを余儀なくされ、ベジータは監視役として白羽の矢が立った悟空の家へと連れてこられたのだ。

最大のライバルである悟空に弱点を知られてしまったのがショックだったのか、がっくりと肩を落とすベジータを悟空が抱き寄せる。
「なぁ、最初から本当のことを言ってくれればこんな酷いことしなかったのにさ」
腕の中の泥で汚れた躯には無数の擦り傷が散らばり、悟空は己が刻んだ陵辱の痕を癒すように指でなぞった。
「・・・貴様にだけは苦手な物を知られたくなかったんだ」
力無く零す言葉に、悟空は素直に詫びを入れる。
「ごめんな」
「何で謝るんだ・・・」
「おめぇを沢山泣かせちまったから」
申し訳なさそうに曇る悟空の表情を見たら、ベジータは急に堪らなく恥ずかしくなってきた。みっとも無く涙を流した上に、自分から挿れて欲しいと悟空に強請ったことを思い出す。
「別に大したことではない」
思わず、心の動揺を隠してベジータが強がってみせる。
「そっか、良かったぁ!」
あっけらかんとした顔で、悟空は軽やかに笑った。
悟空がベジータの平気なふりに付き合ってくれているのか、本心からそう思っているのかはベジータには判らない。けれど、何でも無かったかのように接されて、ほんの少しだけ気が楽になった。
それでも、知られたくない事を、全部知られてしまったショックは筆舌に尽くし難い。
にょろにょろしたものが苦手だと言うこと。
どうしようもなく淫乱な躯は、無理やりの行為でも感じてしまうんだってこと。
それから、カカロットのことが欲しくて堪らないんだってこと――――。
恥ずかしくてもう、ベジータには悟空の顔が見れそうに無い。だが、ふいと顔を背けるベジータを、悟空は強引に覗き込んだ。
「ベジータ・・・あのさ、CCの家が直るまでさ・・・オラの家に一緒にいてくれるか?」
「え?」
何を今更、とベジータが訝しそうに悟空を振り返る。元々、そのつもりでこの山奥まで拉致するように連れてきたくせに。
けれど、悟空は真面目な表情のまま言葉を続けた。
「おめぇが家を壊しちまった理由が判ったから、もうオラがおめぇを見張る必要は無くなった・・・けど、せっかくこうしてサイヤ人同士二人きりになれたんだから、オラはもう少しおめぇと一緒に過ごしたいんだ。おめぇが嫌でなければだけど」

嫌に決まっているだろうと言いかけたベジータの心臓が派手に跳ね上がる。ベジータは慌てて上から左胸を押さえ込んだ。そして、自らを落ち着かせ、動悸を沈めるようにゆっくりと口を開く。
「・・・そんなに俺と毎日セックスしたいのか?」
ベジータの返答に、悟空は一瞬呆気に取られて、それから破顔した。
「エッチだけじゃなくて、修行も出来るだろ?おめぇの頭ン中はエッチの事しかねぇのか?」
「な・・・!!き、貴様に言われたくは無い!」
とんでもない勘違いに、ベジータは今すぐこの場から消え去りたいと強く願う。けれど、本当に勘違いなのかはとても疑わしかった。
自分がどうしようもなく淫乱なのはこの際潔く認めよう。けれど、カカロットだって相当のものじゃないか――――。
我を失うほどに荒ぶり、見境なく、手に負えない狂気。けれども、悟空が狂うのは自分を前にしたときだけだとベジータは判っていて、それは密かにベジータの矜持を満たしていた。
「・・・まぁ、良いだろう。だが、覚悟しておけ。近くで貴様をじっくりと観察し、今度は俺が貴様の弱点を見つけ出してやるからな」


ベジータの表情は、いつになく晴れやかだった。
全てを曝け出した上で尚、傍に居たいと願う男の言葉が、心の中を激しく掻きたてる。
他の誰よりも欲望に忠実な同族の隣は、他の何処よりも居心地の良い場所だった。だから、この山奥で暮らす同族の傍で過ごしてやるのも悪くはないと思ったのだ。

END

もここ様 / LASKA!