U.Gallery
黒革のパンツ | ||
「いっけね、もうこんな時間じゃん!」
今日は南の島でブルマ主催のバーベキューパーティーが開かれる。だから、絶対昼までには帰ってこいってチチに言われている。
修行で一汗かいてから行こうと思っていたら、すっかり遅くなっちまった。
オラは慌てて悟飯の気を探し、すぐに瞬間移動した。
「うおー、あっちーーー!」
景色が変わった途端に焼けつくような日差しに襲われ、思わず大声を上げる。
「すっげーきれいなとこだなー」
入道雲が浮かぶ青い空の下には、太陽の光を反射してきらきらと輝くコバルトグリーンの海。
真っ白な砂浜にはいろんな色のビーチパラソルが咲き乱れて、大勢の海水浴客が水と戯れている。
こんなとこで飯をくえたら最高じゃねと思ったところで、香ばしい肉の薫りが鼻を掠める。
振り向くと、悟飯がバーベキュー台に並べられた巨大な肉の塊を次から次へとひっくり返している。
「お、いただき!」
早速一枚失敬しようとすると、何か細長いもんでピシッと腕をはたかれた。
「こおら悟空さ!遅れてきて挨拶もなくいきなりがっつくとは何事かー!」
「うわ、悪かったよチチ、そう怒んなよ」
火掻き棒を手に仁王立ちになったチチは、首まで詰まったいつもの服とは何やら違う雰囲気の服を着ている。
これワンピースっつうやつか?
「あれ、そのカッコ」
オラがチチの全身をまじまじと見つめると、チチは大きく空いた胸元をバラ色に染めて言う。
「ふふ、似合うだか?久しぶりの海だからちょっと開放的にいってみたべ」
「おう、なんか赤くてビラビラしてて金魚みてえだぞ」
「金魚・・・・・・」
「ちょっと孫くんそれ微妙」
「悟空、相変わらずだなあ」
向こうからやって来たのは、いつにも増して面積の少ねえ服を着たブルマと、缶ビール片手にホットドッグを頬張るヤムチャ、そして愛娘を胸に抱いたクリリン。
「よっ久しぶり。・・・・・・あれ?」
ブルマ達の後ろに並ぶビーチチェアに寝ころぶあの男の髪のあの独特のシルエットは?
「ベジータも来てたんか!」
人の多い場所を嫌うベジータはきっと来ないものとばかり思っていたオラは、思わぬ喜びについつい声が弾んじまう。
「珍しいなあ、あいつが来るなんて」
「それがトランクスとの賭けに負けたとやらで、ブツブツ文句言いながらもついてきたのよ」
「へえー」
早速話をしようとベジータに近づくと、ベジータは眉間に深い皺を寄せてまぶたを固く閉ざしている。
薄く開いた口から漏れる息は荒く、濡れたTシャツから透けて見える身体はさっきのチチとは比べもんにならねえくらい真っ赤だ。
気もメチャクチャに乱れてて、明らかに様子がおかしい。
「ブルマ!ベジータが変だ!」
焦りまくって大声で叫ぶと、ブルマはのほほんとした顔でこっちにやって来る。
「あら、寝ちゃったのね。起きたら面倒だからほっといて」
「ほっとけっつったって、どう見てもフツーじゃねえじゃん。熱でもあんじゃねえか?」
「大丈夫よ。酔ってるだけだもん」
ベジータが酔ってる?
いつだったか、ベジータやクリリンやヤムチャたちと一緒に酒を飲んだとき、ベジータは自分より酒に強い者はいないと豪語していた。
ベジータは、誰も聞いてねえのに、サイヤ人の王子たるもの酒に弱いようでは部下に示しがつかん、そもそも何時なんどき敵に襲われるかわからん以上酒に酔うなど言語道断だと息巻いていた。
「でもベジータって酒強かったろ?」
「それがね、聞いてよ。ベジータったらトランクスと悟天くんに挑発されて、あそこに見えるちっちゃな島まで泳いで競争することになったの。調子に乗って10往復くらいして帰ってきて、喉が乾いたって言うからそこにあるワインボトル渡したら、気に入っちゃったみたいで気付いた時にはあんなに飲んでたのよ」
ブルマが指を差した方向を見ると、空っぽの1.5リットルお徳用ボトルが山のように積み上げられている。
「あれ全部ベジータ一人で飲んだんか?」
「そうなのよ!普段ワインなんて飲まないからジュースだと思ったみたい。信じらんないわよね」
「ほんとサイヤ人って化け物だよな」
「ほんとほんと、俺だったら急性アルコール中毒で今ごろ天国だぜ」
クリリンとヤムチャが口々に言う。
サイヤ人でもやばいんじゃねえかと思いつつ眠るベジータを覗き込むと、突然オラの目の前でバチッと眼を開いた。
「うお?大丈夫か?」
「・・・・・・」
ベジータは至近距離でまじまじとオラを見つめてくる。
こんな間近で見つめ合ったことは多分初めてで、オラはついドギマギしちまう。
「カカロットか」
ベジータはやけにはっきりオラの名前を発音して、すくっと立ち上がる。
「勝負だ」
「ええ?」
「俺と勝負しろ、カカロット。あそこに見える島まで泳いで行って先に帰ってきた方が勝ちだ」
「なに言ってんだよ。おめえメチャクチャ酔ってんだぜ?今泳いだら死ぬぞ!」
「どこの誰が酔っているというんだ!ほら、早く来い」
ベジータはオラの話も聞かず海に向かって歩き出す。
「おい、待てって!」
オラはやむなく後を追った。
「なあ、やっぱやめとこうぜ」
ベジータと肩を並べて歩きながらオラは説得を試みる。
「ほら、オラ道着のままだし、水着持ってねえし」
オラがそう言うと、ベジータはいきなり着ていたTシャツを脱いで後ろに放り投げた。
鍛え上げられた肉体が白日の下に晒され、周囲の視線が集中する。
「うわ、見て見て!あの人すっごいいい身体してる!」
「ほんとだ、かっこいいーー!!」
「あの盛り上がった胸とか、あんたの胸より大きいんじゃない?」
ギャラリーの露骨な賛辞を気にする素振りもなく、ベジータはずんずん前に進んでいく。
「ちょ、あいつのケツすげえ」
どっかの野郎の聞き捨てなんねえセリフが耳に入り、ベジータの尻に目をやったオラは仰天する。
ブルマの奴、自分の旦那になんちゅうパンツを履かしてんだ!
ツヤっぽい黒革でできたその海パンは、普段チチが穿いているようなパンツよりさらに小さく、腰のとこはほとんど紐みたいな細さで、ぷりんとした美尻が半分以上はみ出している。
「いや、ケツより前の方がやばいって」
次に聞こえてきた追い打ちをかける言葉に慌てて前を見たオラは、さらにぶったまげる。
申し訳程度に前を覆った布は、チラ見でもすぐわかるほどもっこりしてて、おまけにベジータが堂々と大股で歩くもんだからあと少しで横からはみ出そうでもう見てらんねえ!
「ベジータ、やべえってその恰好!逮捕されっぞ!」
「何を訳のわからんことを言っている。貴様も早く服を脱げ、ほら、早く早く!!」
「え、ああ・・・・・・」
ベジータの剣幕に押されたオラは、渋々道着を脱ぐ。
オラのチン×が半勃ちになってんのがばれんじゃねえのかとハラハラびびりつつ。
だが、オラの心配は杞憂だった。
パンツ一丁になったオラに一瞥もくれず、ベジータは輝く海に向かって一目散に飛び込んで行った。
「おい、待てよ!」
オラも慌てて海に飛び込む。
凄まじい水しぶきをあげながらジェットスキーさながらに猛烈な勢いで進んでいくベジータを、必死の思いで追いかける。
他の海水浴客にすんげえ迷惑かけてるような気がするが、この際そんなことは気にしてらんねえ。
ベジータの奴、一見普通に見えっけどほんとは泥酔してるに決まってる。
目付きとか座ってるし、ぜってえヤバイって。
・・・・・・にしても、あんなすげえ勢いで泳いだら、ちっせえパンツが脱げちまうんじゃねえのか?
オラ的には脱げても全く構わねえけど、でも他の奴らに見られんのはしゃくっつーか、やっぱ悔しいと思うし。
あ、その時はオラの手で隠してやればいいんかな?
ついでにそっと握ってやったりして、そしたらベジータが変な声を出したりしちゃって、そんでもって・・・・・・・・・・・・、あれ?
幸せな妄想に耽っていたオラの目の前で、今まで上がっていた猛烈な水しぶきが忽然と姿を消す。
いやな予感がしたオラは急いで海中に潜り、水しぶきが消えた辺りに向かって目を凝らす。
「ベジータ!!」
悪い予感は的中した。
人魚と見まがう白く艶めかしい肉体が、水底に向かってゆっくりと沈んでいく。オラは大慌てでベジータをすくい上げ、水面に向かって突進し、空中に浮かぶ。
意識を失いぐったりとしたベジータを抱えつつ周囲を見渡すと、すぐ先に小さな孤島が見えたのでそこへ行くことにした。
白い珊瑚に覆われた小島に下り立ち、ゴツゴツした岩肌の上にそっとベジータを横たえる。
「おい、ベジータ!大丈夫か?ベジータったら!」
耳元で呼びかけるが、反応がねえ。
ついさっきまで真っ赤だった全身は今ではすっかり色が抜け、普段よりさらに白く透き通って見える。
もしかして息してねえんじゃねえの?
オラは半ばパニックになってベジータの顔を覗き込む。
こういうときは人工呼吸をするんだってじっちゃんに教えられたんだ!
なるべく楽な態勢がとれるよう、オラは腰を浮かした状態でベジータの身体に股がり、大きく息を吸ってからベジータの唇に向かって頭を下ろす。
二人の唇がかすかに触れあったその瞬間、ベジータの口から噴水のように海水が飛び出した。
まともにそれをくらったオラはベジータの太股の上に尻餅をつき、身体をよじって激しく咳き込むベジータを呆然と見つめる。
ひとしきり咳をしてようやく落ち着いたベジータは、岩場に手をついて上体を起こし、ベジータの脚に乗っかったままのオラを世にも恐ろしい形相で睨んだ。
「貴様はどこまでふざけた野郎なんだ!」
「ええ?」
「ええじゃねえ!気を失った俺を襲おうとはとんだ変態だな!」
「襲うって、誤解だ誤解!オラは人工呼吸をしようとしただけだ」
「人工呼吸だと?一体世の中のどこに勃起したまま人工呼吸する馬鹿がいるっていうんだ!」
「勃起なんかしてねえよ!」
そう言い切った後に念のため股間を確認したオラは、我ながら間抜けな光景にひえっと息を飲んだ。
びしょ濡れのパンツは腰までずり落ち、そこからギンギンに勃起した先っちょがオッスとばかりに顔を出している。
いつの間に勃起したんだ?
まあ確かに海に飛び込んだ時点で半分勃ってはいたけどよ、でもベジータが溺れてそれどころじゃなくなって、いや待てよ、その前に下らない妄想してビンビンになったんかな、きっとそうに違いねえ。
そうには違いねえがそれはコイツがこんなヤらしー海パンを履いてるからで、つまりコイツが悪いってことで・・・・・・
「ひああっ!」
誤解を解こうと必死の思いで考え込んでいたオラは、突然の刺激にすっとんきょうな声を上げてしまう。
なんと、あろうことか、ベジータがにやりと笑いながらオラの一物を握り込んだのだ。
ベジータは手のひらをにぎにぎ動かしながら上目使いで言う。
「ま、いい。今回のことは大目に見てやる。それより、せっかくの機会だ。やろうぜ」
「や、やろうぜって、マジかよ!」
オラは思わず周りを見渡す。
オラたちは白い珊瑚礁でできた岩の他には何もない小島の上に不自然にくっついて座り込んでいて、真上で燦々と輝く太陽からオラたちを遮るものは何もなく、しかもみんながいる海辺からたいして離れていない。ピッコロなら多分肉眼で見える距離だ。
「いや、やりてえのはやまやまだけどよ、さすがにここじゃまずいんじゃね?」
「キサマのムスコはでかいだけの役立たずか。はっ!笑わせやがるぜ!」
「なっ」
役立たずとまで言われて引き下がる訳にはいかねえ!
ベジータに弄ばれたおかげでオラのムスコもすっかりフル勃起(フルパワー)、いやむしろ超勃起だ!!
「本当にいいんだな?覚悟しろよベジータ!」
「ふん、さっさと来やがれ。手加減するなよ」
「望むところだ!」
オラは本能の命じるままベジータを押し倒した。
いつになくノリノリなベジータが魚みてえにオラの口に吸い付いてくる。
歯茎をねぶられ舌をひっぱられ、息をつく暇もないほどだ。
くっついた腹の下で、ベジータのチン×が窮屈そうに勃起しているのを感じ、すぐ楽にしてやるぜとばかりにベジータのパンツに手をかける。
「あれ?」
ずり下ろそうとしたパンツはまるでベジータの一部みてえにくっついて、いくら引っ張ってもびくともしねえ。
しばらく紐みたいな部分をずらしたり伸ばしたりしてなんとか脱がそうとやってみたが、パンツはベジータの貞操を守るようにピタリと張り付いて離れねえ。
ちえ、ブルマの奴。
なぜかブルマの高笑いが聞こえたような気がしてオラはパンツを脱がすことをいったん諦め、窮屈そうにテントを張っているチン×だけ楽にしてやることにした。
横の紐を下ろせるとこまで下ろし、パンツの中に手を突っ込んでベジータのチン×を引っ張り出す。
それでも完全に出すことはできず、半分くらいしか外に出れなくて余計苦しそうだ。
といってオラにはどうすることもできず、前はともかく後ろの方もどうにかしたいと思って、今度は尻の横の方から手を突っ込んでみた。
しかし、パンツは部外者の侵入を拒むように俺の手を締め付ける。
無理やり手を押し入れて何とかケ×の穴まで辿りついたものの、そっから先が全然進まねえ。奥の奥まで指を突っ込みたいのにほんの入り口までしか行けねえ。
オラがうんうん唸りながら悪戦苦闘してると、ふとベジータの冷たい視線を感じた。
「貴様、何をしている」
「何してるって、おめえのパンツ難易度高すぎっぞ?」
「ふん、下らん。こうすればいいだけのことだろう」
ベジータは横の紐のところをぐいと引っ張ったと思うと、なんと小さな気弾を飛ばしてそれを焼き切っちまった!
ちょっと前にオラが興奮のあまりベジータの服をメチャクチャにしちまったとき、後からベジータにえれえ剣幕で怒られたもんだから今回は気をつけてたっつうのに。
ま、自分でやったんだしオラ知らね。
「サンキュ♪」
オラはすぐさまベジータのパンツを取っ払ってケ×の穴に専念することにした。
「あっ、あぁ、はぁ、いい・・・・・・」
いつもはどんだけ気持ちよくても声を押し殺し滅多なことでは喘いだりしないベジータも、今日はやけにおおっぴらに色っぺえ声を聞かせてくれる。
「その声たまんねえよベジータ。オラもう我慢できねえ」
「我慢する必要なんてないぞ、カカロット」
その言葉だけで、オラは一気にスパークリングだ。
ベジータの両脚をめいっぱいに開き、SS2まで超化したオラのムスコをあてがってぐいぐいぐいっと打ち込んだ。
「はああああーーーー!!」
最高にエロい声をあげてベジータが身もだえる。
うっとりとして自らも腰を揺らすベジータに煽られて、オラのチン×はSS3まで超化する。
「どうだ、いいだろいいだろ?オラのチンチ×最高だろ?」
「くそったれ、調子にのるなよカカロット!」
この期に及んでまだなまいきなベジータに腹が立ち、オラは思い切り腰を打ち付ける。
ガンガン突き上げる度にアンアン啼くベジータの声に聞き惚れていたオラは、ふとベジータの身体から流れる真っ赤な液体に気がついた。
「・・・・・・??」
よくよく見てみると、ベジータの背中が固い珊瑚の岩にこすれひどく出血している。
白い珊瑚が真っ赤に染まっていくところを目の当たりにしたオラはちょっと引いてしまって、自然チン×の超化も解けてしまう。
「どうしたカカロット」
「いや、おめえの背中・・・・・・」
「このバカロットが!手加減は無用だと言っただろうが!」
そう叫んだベジータはすくっと身を浮かせたと思うといきなりオラを押し倒し、あっという間にオラはベジータによって組み伏せられる。
ぽかんと口を開けるオラに向かって妖しく笑いかけたと思うと、ベジータは天を向いたオラのチン×の先に自らケツを押し当てて、一気に身体を沈めさせた。
「ふええええ~~」
我ながら間抜けな声が漏れちまう。
オラは岩の上に大の字になって寝ころんで、まな板の上のまぐろ状態だ。
ベジータはオラの上で背中を仰け反らして髪を振り乱してガンガン腰を振ってすっげえ気持ちよさそうにしてて、その震動で今度はオラの背中が岩と擦れてすげえ痛いような気がするけどそれより快感が強すぎてなんかどうでもいいっつーか、もはや痛みすら快感のように思えてきちまう。
「ベジータ、オラもうだめ。気持ちよすぎ。もうでる、でちまう、だす」
「ふん、こらえ性のない奴だ。出すなら出せ、出しやがれえーーー!!」
「ッアーーーーーー!!」
ベジータの許可をもらったオラはあっけなく射精し、ほどなくベジータも射精する。
「最高に気持ちよかったぜ、ベジータ」
「ふん、まあまあだな」
心地よい疲労感に包まれて、それにしてもいい天気だなと空を眺めていると、隣で寝転がっていたベジータがむくりと起き上がり、再びオラの上に股がった。
「おいカカロット、何をぼんやりしている。今から第2ラウンドだ、さっさとおっ勃てやがれ!」
「えー。んなこと言ったってさっきイってからまだ5分もたってねえじゃん。って、ちょ、あ、おい、あ・・・・・・」
ベジータがオラのチン×に尻を押し付けて前後に擦り上げるもんだから、オラのフニャチ×もあっという間に戦闘モードへと変身する。
その後オラたちはゴツゴツの岩の上で血まみれ汗まみれ汁まみれになって第6ラウンドまでこなし、最後には精根尽き果ててこのクソ暑い中二人抱き合って眠り込んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぎゃああああああ!!」
突然全身を襲った激痛で目が覚める。
気がつくと、オラは岩山にめり込んで身体中から血を流していた。
何が何だかさっぱりわからねえ。
ベジータは無事だろうかと首を伸ばしたところで、頭上から聞き慣れた罵声が落ちてくる。
「カカロット!この強姦野郎がーーー!!」
ご、ごうかん?
オラの目の前で、乾いた精液で全身をカピカピにさせたベジータが、青筋を浮かべてオラを睨み付けている。
「なに言ってんだよベジータ。オラ強姦なんてして」
「黙れ!貴様、ブルマに騙されて酒を飲み過ぎた俺が前後不覚になったのをいいことに、好き放題やり放題しやがって!なんて野郎だ!」
「えー。好き放題したのはむしろおめえのほう」
「しかもこの海水パンツをどうしてくれる!以前あれほど言ったのにまたこんなにしやがって!」
ベジータの手には紐が切れたパンツがぶら下がっている。
「いや、それやったのオラじゃなくておめ」
「とっとと貴様のパンツをよこしやがれ!」
ベジータはオラの足首にかろうじて引っかかったパンツを顎でさす。
「えー。これやったらオラほんとに素っ裸になっちまうし、このパンツおめえにはでか過ぎ」
「黙れえ!」
ベジータは、めり込んだまま身動きのとれねえオラからパンツをひったくり、いそいそとそれを身につけると、すげえ勢いで飛び去って行っちまった。
「・・・・・・せめて海で身体洗ってから行けばいいのによ」
一人素っ裸で孤島に残されたオラ。
すげえみじめな感じ。泣きてえ。身体いてえ。
フリチ×のまま空を飛んでいく気にもなれず、なんかもうどうでもよくなったオラは悟飯の気を探してその場から瞬間移動した。
◇◇
「きゃああーー!!」
「変態よーー!」
「警察呼んでーー!
途端に回りからけたたましい悲鳴が上がる。
まだ海にいるとばかり思っていた悟飯は、ビーデルと2人喫茶店でコーヒを飲んでいた。
「みんな、驚かせてすまねえなっ!オラこいつの父親で怪しい人間じゃねえからよっ!」
コーヒカップを手にしたまま固まっている悟飯を指差して、オラは太陽のような笑顔でニカッと微笑んで見せた。
(終)
しんた様 / LA LUNA
back
.

U.illust/Novel / イラスト小説
BBS / 掲示板