さめない熱

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kv強化月間z

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開け放した窓から吹き込む夜の涼しげな風と、干したてのシーツが肌に心地好い感触を与えてくる。

ベッドの上でごろごろしながら、カカロットは愛しい同胞が浴室から出て来るのを待っていた。
自分に抱かれる為に清めた体を、自分の手で再び汚す…幾度となく繰り返した行為なのに、ぞくぞくとした興奮を覚えずにはいられない。
(…早く来いよ、ベジータ。今夜もたっぷり可愛がってやるから)



待ちきれなくなったカカロットがベッドから起き上がると、ようやく彼が浴室から出る気配がした。
ぺたぺたと足音が寝室に向かってくる。
「待たせたな」
裸身にタオルを羽織っただけの姿で、ベジータがベッドに歩み寄ってきた。
金の下生え辺りから柔らかく垂れ下がった前は、彼の歩く動きに合わせてふるんと揺れていた。

「もう換気は、十分だろ?」
窓を閉めろと緑の瞳が命じてくる。
相変わらず行為中の痴態を自分以外の他者に見られたがらないベジータに苦笑しつつ、カカロットはおもむろに窓を閉めた。

直後、ぱさりとタオルが床に落ちる音がする。
カカロットの眼前に、端麗な曲線と白磁の肌が全て露になった。
魔界で育った悪魔ということもあり、人間が作ったものを進んで使いたがらないベジータだが、体を鍛え、美しく維持する努力は惜しまない。それを手助けするものならばと少しずつ使うようになっていた。
(彼が以前から使っている浴室のシャワーも、昔の物好きな魔界人が人間界から持ち込み、普及させたものだった)


何度見ても飽きない見事な裸体に見惚れていると、突然ベジータが片足を振り上げた。

すぐにガツンとした痛みが頭を直撃し、ベッドから硬い床に転がされていた。
「…いってぇ。何すんだよ」
蹴られた頭を押さえて、カカロットが唇を尖らせる。
上半身を起こし、視線を上げると、ベッドに腰かけたベジータが不遜な笑みで見下ろしていた。
「今日は俺の中に突っ込むまで、ベッドに上がってくるなよ」
後頭部の金糸を掴み、芯を孕み始めた雄をカカロットの鼻先に突き付けてくる。
「上手く舐めてみせろ。出来によっては褒めてやらんこともないぞ?」
プライドの高いベジータは、受け入れる側でありながら情事を支配したがる癖がある。

だが、カカロットも命令を拒否する気はない。
ベジータを悦ばせる為なら、支配者にも下僕にもなれるから。

先ずは裏筋に沿って根元から先端を舌で舐め上げる。次いで鈴口にちゅっとキスをすると、小さな孔からじわりと透明の蜜が滲み出してくる。
それを一滴も逃さぬよう口内へと咥え込み、卑猥な水音を奏でて舐めしゃぶる。勃ち上がってきた肉に食い込まないよう軽く牙を立てると、血管の浮き始めた茎がひくりと震えた。
「ん…っ、…気持ち、いいか…?」
カカロットは口淫を続けたまま、ちらりとベジータの顔を見上げて問いかける。
「…ん、ああ…イイぜ、カカロット…」
ベジータの頬に赤みが差し、愉悦に潤み始めた答えが唇から溢れた。
無造作に髪を掴んでいた手の動作も、いつの間にか優しい愛撫に変わっていた。


髪にかかる指の感触と舌を潤す蜜を味わいながらも、カカロットは徐々に支配欲を抑えきれなくなっていた。
ベジータから余裕を奪い取り、恥じらわせて、感じさせて、啼かせたい。

彼の双丘の間にはまだ硬く閉ざされた窄まりがある。カカロットはそれを人差し指で撫で、中に潜り込ませようとする。
「…う…ッ…!」
途端にベジータの腰がぎくりと跳ね、恍惚とした微笑も消えて焦りと羞恥の色に変わる。

「よ、よせ…まだ後ろは…!」
ベジータが慌ててカカロットの頭を股間から引き離そうとする。
予想と期待に違わぬ反応。カカロットはにやりとほくそ笑む。
「何言ってんだよ。そこだって、俺を欲しがってんじゃねえか」
「……ッ…」
どうせ、一度情事を始めてしまえば、ベジータの後孔に突き入れることに変わりはないのに。
「そら、もっと脚開いて、おめえの淫乱な尻穴もっと良く見せてみろよ」
意地悪な笑顔で羞恥心を煽ってやると、ベジータは悔しげに唇を噛み締め、頬を紅潮させながらもおずおずと膝を曲げて脚を開いた。

引き締まった尻肉の狭間から覗く窄まり。そこは、カカロットの視線を恥じるようにひくひくと蠢いていた。
「……ここ、何度俺が突っ込んでも可愛い色のまんまだよな。今も俺に見られて恥ずかしがってるけど、ホントは俺のをぎゅうぎゅう咥えたくて仕方ねえんだぜ。そうだろ、ベジータ?」
露骨な言葉で秘部の淫らな様子を説明してやると、ベジータは益々恥ずかしがり、翡翠の瞳に涙を滲ませて睨み付けてきた。
「……ッ、言う、な! 弄りたけりゃ、早くしろ…!」
「わかってるって」
…弄って欲しいくせに。
素直になりきれない強請りに苦笑しつつ、カカロットは汁に塗れた指で再び入り口を撫でて、ゆっくりと中に埋め込ませていく。
「あ、ンッ…」
僅かな痛みを感じたのか、ベジータが小さな喘ぎを洩らす。が、その声は甘い湿り気を帯び、誤魔化せない快楽への期待を含んでいた。
それがもっと聞きたくて、内部の指だけでなく、舌も這わせてやる。
「ふ…ッ、は、ぁ…ああぁ…」
秘所が淫猥な音とぬめりに触れられ、震えて悦ぶ。
その感覚は脊髄を貫き、ベジータに声を上げさせる。
視覚だけでなく、耳に入ってくる音にも刺激されて、カカロットの下も小刻みに震えてそそり立っていた。

「……なあ、俺が欲しい? 欲しいなら、欲しいって言ってみろよ」
カカロットは後ろへの愛撫を続けたまま、ふっと屹立に息を吹きかけて囁く。
「ああ…お前、が…欲しい…っ…ん、早く…挿れてくれ…っ!」
形だけの意地も壊れ、力の入らない両手でベジータがカカロットの肩を掴んできた。
目尻に溜まっていた潤みが一筋の涙となって溢れ、赤く染まった頬を伝った。
その表情と切羽詰まった懇願を合図に、カカロットはベジータをシーツの上に押し倒し、自らもベッドに乗り上げた。
「俺も…、おめえが欲しい…滅茶苦茶にしてえぐれえに…!」
腹の底から獰猛な情動がせり上がり、肉と皮を突き破って体外に出ようとするような感覚。
それを堪えながら、ベジータの唇に接吻を与える。

カカロットもベジータも待ち焦がれた瞬間。濡れそぼりひくつく孔に、昂ぶりを宛がい腰を押し進めた。
「あぅ…っ、アあぁ…、ああァ…ー…ッ!」
背をのけ反らせ、体内を穿つ灼熱の棒をきつく包んで、ベジータは歓喜に満ちた嬌声を上げた。







chamago様 / Zaccafe.

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