居候1

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kv強化月間z

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U.Gallery

1.

宇宙の星々を荒らしまわっていた頃、同じ場所に長く居続けたことは皆無だった。
長くても十日。短ければ数時間。
焦土と化した大地の上で生物が息耐えていく様を眺める暇もなく、宇宙の帝王に命じられるがままに新たな惑星へと飛び立った。

血と汗と泥に塗れ、闘いの日々に身を投じていた頃、自分の還る場所を意識したことは皆無だった。
生命維持に必要な睡眠と食事を取れる場所さえあれば良い。
戦場こそが己の居場所であり、破壊と殺戮に昂ぶった心には安らぎも平穏も必要では無かった。

けれど・・・

――――それから僅か三年。
戦闘民族の王子だったベジータの生活環境は一変してしまっていた。







「見損なったぞベジータ。おめぇはもう、悪りぃことは止めたんだと思ってたのによ・・・!」
「・・・ふん。俺は俺のしたい様にするだけだ。誰の指図も受けん。特に貴様の指図はな」

悟空の家のテーブルに向かい合って座りながら、今やたった二人きりの希少種となった戦闘民族サイヤ人の二人は激しく視線をぶつけていた。
「どうしてだ、ベジータ!」
バン、と大きな音を立てて悟空が出し抜けに木製のテーブルを叩く。
「煩せぇな!」
ベジータも立ち上がりながら、両の拳でテーブルをガンと勢いよく打ち付けた。衝撃に耐えられず、無残にもテーブルが真っ二つに折れて崩れると、悟空は更に眉を吊り上げる。
「おめぇ、オラん家まで壊す気かよ!?もう、許さねぇぞ!!」

オラん家まで・・・
そう、ベジータは居候先のCC邸宅内で有ろうことかギャリック方をぶっ放ち、西の都随一の広大な豪邸をほぼ全壊に追い込んだばかりだったのだ。
幸いなことにブルマを始めCCに住まう人々は皆 無事だったが、家の修理が終わるまでホテルで暮らすことを余儀なくされてしまった。けれど、ベジータを一緒にホテルに連れて行くのは危険だからと、先刻ブルマが助けを求めてきたのだ。
『孫君、お願いだから暫くベジータを見張っていて』と。

ベジータを地球に住まわせたことに、ブルマは多少なりとも責任を感じている様だった。それに、CCで暮らすようになって一年半以上も過ぎたが、今回のような事件は初めてなのだと、戸惑いながらベジータを擁護してもいた。
純粋な好意で世話をしてくれているブルマ達に対して、突然破壊活動に及ぶベジータの心境が、悟空には理解出来ないし許せないと思う。そんなベジータに恐れをなして、悟空の妻であるチチは息子の悟飯を連れて実家の牛魔王の元へ一時避難してしまっていた。
だから、今はこのパオズ山の小さな家には悟空とベジータ二人きりなのだ。

「なぁ、ベジータ。どうしてブルマん家を壊したりしたんだ?理由くらい教えてくれても良いだろう?」
「嫌だ。何故、そんなことを貴様に話さなければならないんだ」
取り付く島もないベジータに、普段は温厚な悟空の苛立ちも募っていく。そして終には何か大事なものがぷつんと小さな音を立てて切れた。
ざわり、と風も無いのにその黒髪が重力に逆らって立ち上がる。悟空の纏う気配の質が変化するのに、ベジータははっと息を飲んで顔色を変えた。
「言いたくねぇなら、もう訊かねぇ・・・けど、おめぇがこれ以上悪りぃことしねぇように、お仕置きしとかねぇとな」
「なっ・・・!」

どん、と躯の内から気を迸発させて、悟空は瞬く間にその風采を一変させていた。切れ上がった怜悧な眦の奥の鮮やかな翠の虹彩に射竦められると、情けないと判ってはいても、ベジータの躯の震えは収まらなくなってしまう。
無意識に背後に後退るのに、脚に引っかかった椅子がガタン、と音を立てて床に倒れる。
「逃げたって無駄だって判ってんだろ?諦めろよ」
怯えるベジータにニヤリと意地悪く口の端を持ち上げると、悟空はゆっくり一歩ずつ距離を詰めた。
変わったのは姿形だけではない。地球人として育った悟空の内に満ちていた温情も慈悲も忘却の彼方へと消え去り、黄金色の男は欲望に塗れた狂気と酷薄な本性を剥き出しにして笑っていた。
「よ、寄るな変態!俺に触るんじゃねぇ!!」
男が何をしようとしているのか気付いてしまったベジータは、青ざめた顔で蔑むように悟空を睨み付けた。男の冷たい翠の虹彩の奥には、淫らで浅ましい劣情の炎が燻っている。それを目にした途端、血の気の引いていたベジータの青白い頬が、見る見るうちに紅潮していく。
「変態・・・?どっちがだよ」
クスリと、悟空が冷笑した。
ねっとりと絡みつく淫猥な視線に全身を舐めまわされ、震える躯の奥が、ずくんと疼く。
――――そうだ。浅ましいのはどっちだ!?
これから行われるであろう行為に嫌悪感を抱いているようでいて、その実 期待してしまっている淫乱な己の躯に気付いてベジータは愕然となった。



「離せ!くそったれ・・・っ!」
捕まれた右腕を振り回そうとしたが、びくとも動かない。ベジータは空いた左手で悟空の躯へ闇雲に拳を打ち込んだ。だが、悟空は表情一つ変えなかった。
「こっちに来るんだ」
強い力で腕を引かれて、咄嗟に脚を踏ん張る。だが、その場から動くまいという努力も空しく、ベジータは室内から外へと引きずり出され、まるで物のように玄関先に転がされた。
天空の太陽が、ベジータを見下ろす悟空を背後から照らし、逆立つ黄金色の頭髪は輪郭だけがキラキラと眩く光る。悟空の表情は逆光で良く判らなかったが、ベジータには笑っているように見えた。
「貴様、俺に何をするつもりだ!」
答えの判りきった質問に、悟空が呆れたように短く答える。
「おめぇを犯すんだよ」
胸部をガードするプロテクターを素早く脱がせ、首まで覆った紺瑠璃の戦闘服の胸元を掴む。悟空がベジータを起こそうと引っ張り上げると、抵抗するベジータが暴れて、丈夫なはずの生地が胸から腹まで大きく裂けた。
「くっ・・・!」
白く艶やかな肌と、胸の頂きにある二つの薄桃色の突起が悟空の目に飛び込んでくる。
「おめぇ、そんなに早く脱がせて欲しいのか?」
悟空は表情一つ変えずに、ベジータの僅かに立ち上がっている乳首を無造作に指先でぴんと弾いた。甘い痺れが躯を駆け巡るのを堪え、ベジータは悲鳴を飲み込むと必死な顔で悟空を睨みつける。
「違っ・・貴様が乱暴に引っ張るから・・・!!」
「はっ、とんでもねぇ淫乱だな。早く、下も脱がせて欲しいんだろ?」
ベジータの懸命な訴えを無視して鼻で笑うと、言葉で嬲りながら悟空が乱暴にアンダースーツを引き摺り下ろす。ベジータは精一杯抵抗したが、結果は服が襤褸切れのように破れただけだった。
――――ちくしょう!!!
こんな、惨めな格好にされるくらいなら、いっそ素っ裸にされた方がまだマシだと思いながら、咽喉が震えてまともな声が出ない。
「初めてでもあるまいし、何を恥ずかしがってんだよ」
犯すのに邪魔な部分の布だけを毟り取って、悟空は露になった白のボクサーパンツの上からベジータの股間を指でなぞった。
「ん・・・ぅ・・触るな・・・っ」
ベジータが悟空の手を拒絶して、振り払おうと腕を掴む。その反抗的な態度にカッと頭に血の上った悟空は、下着を掴んで双丘の狭間に食い込ませるようにぐいと引き上げた。
「や・・・ッ!」
股間に布の食い込む不快感にベジータが身を捩って逃れようと暴れる。それでも悟空が手を離さなかったので、ベジータの白のボクサーは紺瑠璃のアンダースーツと同じく襤褸切れとなる運命を辿るのだった。


抗うベジータの膝の後ろを掴んで、高く掲げた脚を左右に割り開く。上から覆い被さりながら膝頭が地面に付きそうな程にベジータの躯を二つに折ると、服も下着も剥ぎ取られた股間の性器ばかりか後ろの窄まりまでもが陽光の下に晒け出される。
脚の間に顔を近づけた悟空の荒い息が、剥き出しの陰茎の上を撫でるのに、ベジータの小さく開いた口から失意の溜息が零れた。
「なぁ、何でまだ何にもしてねぇのに、おめぇのチンチン半勃ちなんだ?」
「見る・・・な・・・」
悔しさに唇を噛みしめて、ベジータが掠れた声で呻く。
悟空に犯されるのはこれが初めてではなかったから、躯は以前の快楽を覚えていた。まるで、犯されることを望んでいるかのような変化に、ベジータは絶望し、悟空は歓喜の声を上げる。
「ふうん。これで良く、人のことを変態呼ばわり出来るもんだぜ」
そう言うと、ペロリと悟空が自身の指を舐めた。何をされるのかを鋭く察して、ベジータは再び拘束から逃れようと必死で手足をばたつかせて抵抗する。
「くそっ、離しやがれ!!俺はこんなことをしたくはない!!」
「何言ってんだ、お仕置きなんだから、おめぇが嫌がることをするに決まってるだろう?」
悟空は一回り大きな躯でベジータに圧し掛かり、その動きを簡単に封じると、指先を固く閉じたままの窄まりに押し当てた。
下になったベジータの躯がびくりと震え、後孔はより一層きつく閉ざされる。その固い蕾へ、悟空は何の前戯も施さないまま、唾液で塗らしただけの指を三本纏めて捻じ込んだ。

「――――ぐぅッ!」
ベジータの食いしばった歯の間から、くぐもった呻き声が漏れる。
身を裂かれるような激痛。そして、息が詰まるほどの圧迫感。
「痛・・・っ、てぇ・・・急に挿れる・・な・・・!」
「このくらいやらなきゃ、おめぇは反省しねぇだろ?」
苦痛に歪む表情に、加虐的な笑みを返しながら、悟空の指がベジータを深くまで刺し貫いた。
強引に入り口の襞を伸ばされ、無理やりに根元まで咥えこまされ、乱暴に躯の内側から粘膜を擦り上げられると、堪えきれずにベジータの口から悲鳴が上がる。
「くぅ・・・ッ――――ぁ、ああ、ぁ!!」
「反省したか?」
絶叫するベジータに、悟空は手の動きは止めないままに問う。
もしも許してくれと縋りついて詫びたなら、この苦痛から逃れられると、ベジータは判っていた。どれほど超化で暴力的になっていても、悟空には無抵抗の者をいたぶり続けることは出来ないのだ。けれど、下級戦士に縋って情けを乞うなど、ベジータのプライドが許さない。
「ふ・・・ざけ、るな!貴様こそ、この俺にこんな事をして、いつか必ず後悔させてやる・・・!」
「・・・ああ、そうかよ。けど、その前におめぇが後悔することになるぜ」
予想通の答えが返ってくるのに、悟空は不器用な同族を哀れむように目を細めた。



後孔を犯す指が、くちくちと粘着質な音を立てる。
執拗な責めに喘がされながら、痛みの中に別の感覚が混ざっていくのに、ベジータは早くも後悔しそうになっていた。
「嫌だっ・・・止めろ!」
痛みを快楽と捕らえつつある己の躯を否定しようと叫ぶ。けれど、悟空の動きは止むことは無く、触れられてもいない陰茎が本人の意思に反して勃ちあがってしまうと、最早 誤魔化すことは不可能だった。
「嫌だとか言ってもさ、本当は気持ち良いんだろ?しっかり感じてんじゃねぇか」
竿を伝い落ちる先走りが後孔を濡らし、滑りの良くなった指を悟空が激しく動かす。
「あ・・・ぁっ・・・んぅ」
苦悶の表情を浮かべ、薄く開いた口から漏れるベジータの声は、苦痛を訴えるものではなくなっていた。己の声に混ざる恍惚とした甘い響きに、悔しさと絶望が込み上げて、堪える間もなくベジータの双眸から涙が零れる。
その刹那―――悟空は唐突にベジータの体内から指を引き抜いた。

「泣くほど良いのかよ。これじゃお仕置きにならねぇな」
喪失感に後孔が小刻みに震え、物欲しげにひくひくと蠢く。悟空は乱暴な行為に赤く腫れた入り口の襞を指の先で引っ掛けて捲り上げた。
「っ・・・!や・・・っ!!」
あまりの屈辱に、ベジータが悲痛な叫びを上げる。けれど悟空はその叫びを無視して、人差し指をそっと第一関節まで差し込んだ。
「やらしーなぁ、ベジータは。そんなに俺が欲しいのか?」
「う・・・くっ・・・・・・貴様・・・なん、て・・・ぁああっ!」
ベジータの綻んだ蕾が悟空を咥え込もうと窄まると、悟空が薄く笑みを溢す。
「そうか・・・なら、別のモンをやろうか?庭の畑に色々あるぜ、人参とか牛蒡とかレタスとか大根とか・・・どれが欲しいんだ?」
悟空は言いながら再び指を奥まで押し込んだ。内部が勝手に悟空を締め付け、きゅうきゅうと貪欲に襞を絡めてしまうのに、ベジータは全てを否定するように頭を激しく振る。
「あぁあっ・・・止めろ!イヤだ!!」
「煩せぇぞベジータ。よし、人参にすっか。サイズも手頃だしな」
勝手に決定しながら悟空はずるりと指を抜くと、粘液で濡れた手でベジータの腕を掴み、暴れる躯を庭の畑まで引き摺って行くのだった。

もここ様 / LASKA!