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「よぅ、ベジータ!」
「…ん…」
いつものように瞬間移動でベジータの自室に現れた悟空。
「お、おめぇ…でぇじょうぶか…?」
「…あまり、よくない…」
夏の昼下がり。
日差しは衰えることなく平等に強く地上に降り注ぐ。
「…くーらーとかせんぷーきねぇんか?」
「…暑くて…ちゃんと冷えやがらなくて…イラついて、ぶっ壊した…クソッ…その時のオレをぶちのめしたい…」
「そりゃじごーじとくっちゅー奴じゃねぇか。ベジータもバカだなぁ」
悟空は暑さなど感じていないかのように、涼しい顔でベジータの隣にどっかと腰を降ろした。
「…うるっ…せ、ぇ…」
対してベジータは首周りが広く開いたランニングに、風通しの良さそうな
緩い短パン。
「…なんか…ちょっとエロいな…」
「は…?バカかキサマ…」
低いテーブルに体を預け、手を伸ばしてだれていたベジータは隣に目を向けキッと睨む。
「そんなことしたって怖くねぇぞー?ちゅーかむしろ涙目になっ」
いらついたベジータは悟空の顔面に向けて小さな気弾をぶち当てた。
「ってぇ…もう、なにしてくれんだよぉ」
ふてくされつつも傷一つ無い悟空であった。
「……かえれ」
「えー、いいじゃねぇかぁ」
「…キサマがいると…尚更に、暑い…」
「ちぇー…」
悟空のことを顧みることもなしに、熱っぽい目で中空を見ていたベジータがぼそりと何かをつぶやいた。
「ベジータ?」
「…氷…」
「氷?氷がどうかしたんか?」
「……たべたい…」
のそりと体勢を悟空の方に向けてじっと見つめる。
「…冷蔵庫に……」
「あ、あぁ…」
ドキドキし過ぎて直視できず目線を外し、部屋にある小さな冷蔵庫の氷の入っているところからいくつかの氷を両手に抱えて元の場所に戻る。
「…はやく」
「あぁ…」
ゴクリと喉を鳴らして、恐る恐る小さめな氷をベジータの口元に運ぶ。
「んっ…」
「…っ」
暑さに体力も奪われているのか微かに口を開けて、悟空に入れてもらうのを待っている。
「…色っぽいなぁ…」
「んっ…」
僅かに顔をしかめつつ、ちゅるんと口に含んだ。
「どーだ?」
「ん…つめた……」
「ほら、まだあっからな」
「ん…」
悟空の手の中の氷が少し溶けて全て
なくなるまで続いた。
run.様 / 締め切り前夜。
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