12/31の行動記録

天候 晴→曇 コースタイム
6:00 起床
8:15 マンダラハット発
9:10 2845m
9:20 発
10:15 3000m
10:25 発
11:25 3210m
11:35 発
12:15 3305m
12:25 発
12:50 3425m 昼食
13:20 発
14:40 3595m
14:50 発
15:40 ホロンボハット着
16:25 発
17:30 3900m
17:40 発
18:15 ホロンボハット着
マンダラハット⇒ホロンボハット(3720m)
5時にトイレのため起きたら、南の空、高度角30度ぐらいのところに南十字星を発見。10年ぐらい前に嫁さんと行ったオーストラリアで見て以来だ。夜中に起きた時、80〜90拍/分と脈が速く、頭が少し違和感がある。前回気が付かなかったが、日本の標高程度の3000m前後の高度でも明らかに低酸素の影響が出ている。世界第2位のK2に登ったことがあるツアーガイドのKさんによると、早めに高度の影響を感じ取り、高所用の生活をすることが、高度順応のポイントだそうだ。朝食は、おかゆ、マンゴー、きゅうり、パン、ソーセージ、炒り卵。予定より少し早く出発。
チーフガイド(右端)とコックたち ホロンボハットの朝ごはん
ちょっと行くと、頭上に数匹のコロバスがお出迎え。更に30分ぐらい歩くと、周囲の樹林が低くなってきた。赤道直下のためか、森林限界の標高が高い。後ろから来るポーターに『ジャンボ』『ポレポレ』と声を交わして抜かれながら、ゆっくりと歩く。天気も晴れてきて、日差しが強烈。9時少し前にマウェンジ峰が見え出すが、キボ峰は雲の中。一本目の休憩後、樹林が切れて草原地帯に入る。黄色いエーデルワイス系の花がきれいだ。
樹林が切れて晴れてきた エーデルワイス系の黄色い花
完全に雲の中のキボ峰(中央))と少し見えるマウェンジ峰(右) チーフガイドのフレデリックさんと
11時頃、先頭を行くサブガイドがカメレオンを見つけて、かのカメレオン君は一躍皆のアイドルに。こんな標高3000mを超える草原にもカメレオンがいるんだと驚いた。3200mを超えた辺りから、層雲のガスの中に入るが寒くはない。赤道直下の強烈な直射日光で温まった地面からの赤外線放射があるためと思われる。3425mにトイレ付きの休憩エリアがあり、昼食を摂る。食べているうちに、完全にガスの中になり、少し寒くなってきた。
後方を振返ると積雲が湧く 皆のアイドルとなったカメレオン
15時頃、マウェンジ方面の雲が切れ、マウェンジ峰が雄姿を現す。岩峰がなかなかの迫力で迫る。稜線の左手についているゆるやかなトラバースを登り続けると、セネシオが出てきた。これが見えると、ホロンボハットはもう近い。ポレポレ歩き続けて懐かしのホロンボハットへ。ここは、登りも下りも宿泊するので、建物・人が多く、まるで村のよう。20年前と雰囲気は変っていないが、違うのは大きな太陽電池があり各ロッジに電気を供給していること。よく見ると、各小屋ごとにも屋根に小さな太陽電池が付いている。私は、ここに時代の流れと、環境(エコ)に対する意識の高さを感じた。これが日本の山小屋だったら、一日中石油燃料を燃やす発電機の音が絶えず、CO2を撒き散らしている。
セネシオが現れるとホロンボハットは近い マウェンジの岩峰が姿を現す
村のようなホロンボハット 太陽電池にて電気を調達
ホロンボハットで小休止の後、高度順応トレーニングに出掛ける。ひととき雲が晴れて、ウフルピークが姿を現す。写真を撮った後、SpO2を測ると81しかない。その代り脈拍が118と多いので、高度順化のための正常な反応ということらしい。
夕食はご飯が出たので、お腹が空いたこともあり、腹いっぱい食べた。食べたら、頭が重いのがかなり良くなった。外に出ると、モシの町の明かりがきれい。そう言えば、20年前もこの町の明かりを眺めた記憶がある。深呼吸しながら、ストレッチングをやって就寝。

           



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