10月15日(土) 釜山驛→梵魚寺→金井山(姑堂峰)→梵魚寺→釜田市場→西面→釜山驛
天気
釜山
   
     
 

血圧H125 L76(正常)
ホテルの2階にある食堂の朝食は7時から。その時そこに入ったら既に8割程のテーブルは埋まっていた。しかし端のテーブルは空席になっておりそこで朝食。明日は日曜だから勿論ニンニクが用いられているキムチ、日本の白菜漬け、ブロコリー、前回は국(クク韓国スープ)だったが今回はカレーにした。中辛といったところだな。後で知ったことによればホテルは満室、食堂も開店したばかりだというのに混んでいるのは当然だ。
8時を過ぎ、ホテルを出、隣のコンビニ・CUで水と昼食のおにぎりを買い、地下鉄乗車。約30分かかるので座りたい。しかしあいているとしても狭い一人分位。梵魚寺まで約30分立ちっぱなしかと思えばうんざり。ところが副都心で2号線への乗換駅・西面(서면・ソミョン)に着く前に二人の壮年男性客が降り席があいた。今日は一日じゅう好天だし、またまたラッキーだ。8時45分頃に梵魚寺驛(범어사역・ポモサヨク)に到着。梵魚寺入口범어사입구ポモサイック)バスターミナルに向かった。ところがターミナルは工事中、鉄板に囲まれていた。だが矢印付き
정류소(チョンニュソ=停留所) の貼り紙。ちょっと南に歩いたら、あった。しかもザックや片手で持つ登山用杖やスキーのストックのような2本のトレッキングポールを持った人たち10人以上だろうか、バスを待っていた。そして系統90・범어사の貼り紙。その人たちに加わりバスを待った。バスの本数は多いから5分位だけの待ちだろうか、やってきた。感知機にハナロカードを触れ「감사합니다(カムサハムニダ=ありがとうございます)」の音、安心して着席した。それにしても今日は客が少ない。以前は立ち客だらけだったというのに、立ち客は全くいない。約10分で梵魚寺の前に到着した。徒歩で登り坂道登山開始。歩き始めたばかりだっていうのにしんどい。暫くぶりの登山のためだろうか。しかし、歩き続けているうちにしんどさはなくなってきた。3年前に將軍峰(장군봉・チャングンボン)へ行った時と同じ道を歩き続ける。黒いキタリスはいなかった。道しるべに従って將軍峰への道と別れを告げ、姑堂峰へと歩き続けた。坂は急になった。岩の塊もある。

고당봉(=姑堂峰・コダンボン)まで2.0km、호포역(=湖浦驛・ホポヨク、地下鉄2号線の駅)まで5.0km、장군봉(=將軍峰・チャングンボン)まで0.5kmの道しるべがある峠(10:10頃)。姑堂峰の頂上の石の標識、本来はもっと上の方に立ってあるのだが、台風だか地震だかで落下して立てかけられている(11:35頃)。
しかし尾根らしき所が見えてきた。青空と木々との境だ。そして尾根に。姑堂峰かと思ったが、名もない峠、道しるべによると姑堂峰まで2km。まだか。でもがんばろう。それにしても苦労しての上り坂が、姑堂峰に着く前にだっていうのに続く下り坂。急なところも多い。上った坂のことを考えればもったいない。でもなかなか上り坂に出会えない。またあった道しるべによれば方向は間違えない。途中分岐点があったが、まっすぐ進む。それでも下り坂ばかり。やっと梵魚寺、將軍峰、姑堂峰のハングル表示がある道しるべがある分岐点に来た。さっきの峠は2kmだったのに、1.9km。100mしか歩いていないわけはない。やはり道を間違えたらしい。そこに来る途中の分岐点を曲がるべきだったのだ。ま、そこには道しるべがないのがいけないのだ。今まで見かけた人は10人程度、金井山最高峰の姑堂峰行きだというのに人が少なくおかしいとも思った。だが今度は結構いる。姑堂峰へ行く人たちに間違いない。熟年夫婦、아줌마(アジュンマ=おばさん)グループ、壮年男性複数、同単数……。あ、道しるべだ。고당봉0.?km(忘れた)、確信づいた。ひたすら登り続けた。いよいよ頂上かな、と思ったが違った。休憩スペースだった。コーヒー売り、ニャーニャー鳴く猫、しかし、向かいに断崖絶壁の岩むき出しの山が見えた。姑堂峰とは別の山があるのかと一瞬思ったが、頂上から、男性が叫ぶ声が聞こえてくる。ビルの外壁にある非常階段のような階段や螺旋階段が見える。頂上とは別に展望台があってそこに上がるためにあるのかな、と思った。が、その山が本物
姑堂峰頂上からの眺望、左:西側の湖浦方面で町が開けている、右:東側で城壁が続いているのがわかる(11:40頃)。
の姑堂峰だと知った。コワ、えー?嘘やろ、富士山よりもきつい(?)。でも姑堂峰に登ることが今回の目的。引き返しは卑怯。このまま登り続けよう!絶壁の撮影は忘れてしまったので復路でその断崖絶壁を撮影しようと思ったが北門方面に行ってしまったため北側の写真は結局撮れずじまい。他サイト・金井山縦走(リンクは管理者の承認済み)を参照されたい。グーグルマップでも参照可。平坦な道を歩き続けていると、待っていた階段道。そして岩場の道。岩と岩の間の狭い所もがあり、そこはロープを握って上がらねばならない。
無事にそこを通り抜けたら次の難関、猫がいる休憩スペースから見えた絶壁に設けられた階段だ。下が見え脚を踏み外せば靴が脱げて落ちてしまいそうだし、自分自身も落ちてしまうことを考えてしまう。落ちたら死ぬ。プラスチック製で比較的新しい。帰国後他サイトで知ったことによれば今世紀になって初めて階段が取り付けられたとのこと。それまでは岩場をよじ登ったのか、ああなおさらコワ!更に銀色金属製の螺旋階段を中心の柱につかまりながら登った。登り終えたら今度はさっきの階段と同じ茶色いプラ製の橋。休憩スペースから見た螺旋階段は展望台に登るための物ではなく、頂上に登るためだと今わかった。橋を渡り終えれば岩場、見えてきた姑堂峰 801.5と彫られた石の標識。他サイトではもっと高い所(本当の頂上)に立っている写真が掲載されているのだが、いざ自分が登れば降ろされていた。最近起きた地震や襲ってきた台風で倒れたのか、落下したのか?はっきりした理由は不明。標識の脇に立ち標識を撮影しようと思ったら撮影している登山者が後を絶たない。やっと自分も標識を撮影することができると思ったものの待っていた別の人が撮影。잠깐만,잠깐만(チャンカンマン、チャンカンマン=ちょっとだけ、ちょっとだけ)」と言っている。スマホで複数枚撮っている。普通のカメラではなくスマホ(SAMSUNG)で撮影している人ばっかりだ。その人がどいてやっと標識を撮ることができた。怖い所だから一枚だけ撮った。ちゃんと撮れていた。よかった今見るとこういう所になれている人が多いみたい。彼らはここを友達、或は恋人と思っているのだろうか、怖がっている様子はないみたいだ。しかし私は「ああコワ、もう二度とここには来るもんか!」が感想だった。このため早々と(寒いこともあったから)さっきの橋、螺旋階段、プラ階段で降り、岩と岩との間が狭い所へ行くルートとは別の“安全な”ルート、北門(북문・プンムン)方面へと進んだ。時刻は11時4分頃。途中分岐する所があり「금샌에 가는 (クムセネガヌンギル=金泉へ行く道)」と書かれた道へと進みさっき合流した梵魚寺へ向かう道に合流すると思われ、歩き続けることとした。岩の腰かけがあったので、コンビニで買ったおにぎりで昼食を摂った。やはり北門たかったため、当初の予定の北門へのルートに変更、この道は引き返すことにした。金泉は誰も来ないほど魅力がない所らしい。しかし北門への道に入れば、誰とも会わなかった金泉へ行く道と大きく違い、人が多く賑わっていた
左より、頂上以外にも所々に見られる岩場(11:50頃)、城壁で山頂方面(12:10頃)、同北門方面で遠くまで続いていることが確認できる(12:10頃)

あとは下り道。広場で昼食を摂っている人たちを見かけた。この道は城壁に沿っていて、城壁は最近修復されたみたいできれいである。さらに歩き続けると岩道もあった。水飲み場があったが、食中毒を起こすといけないからその水は飲まなかった。そして北門前に到着。四角っぽい門、旗が数本立

左より、下山途中に振り向くと姑堂峰が見え始めた(よくあの岩場に登れたもんだ)(12:10頃)、北門の塀内側(12:20頃)、北門を出たところで撮影・長く続く城壁の向こうに姑堂峰(12:35頃)
っていた。この辺りは十字路になっていた。まっすぐ進むと東門(동문・トンムン)。門と反対側の右に行けば西門(서문・ソムン)。予定通り梵魚寺へ向かうので門をくぐってそちらへと向かった。最初は平たんだったが山林に入ると下り始め、大きな岩だらけの山道となってきた。
左より、北門の塀外側(12:35頃)、北門標識、北門を出てお手洗い前を過ぎればこんなデコボコの石の坂道だらけ(12:55頃)
人とすれ違い、人に追い越される、そういうことを繰り返した。日本人を含めアジア系外国人は確認できなかったが、白人系外国人は数組いた。また小型犬を連れた登山者2組、ラジオをつけならの登山者も少なくなかった。日本だったら人とすれ違う時「おはようございます」、「こんにちは」というのだが、こちらは黙ってすれ違う。決して「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」とは言わない。かえって下山の方が脚を痛めやすいと聞く。確かに足取りは重くなりつつある。そこで一休み、ペットの水を一口。再び降り始め、やがて梵魚寺まで0.4kmの表示がある看板を見かけた。あと一息!子院から橋を渡って慣れた早い足取りで降りる僧侶も見かける。梵魚寺がさらに近くとなった。駐車場を通り過ぎ、大雄殿前の道に入る。だが何かイベントがあるらしくメインの参道には入れず、脇から境内に入った。「팔관회(パルガネ)=八關會」という行事らしい。大雄殿前は多数の椅子が並べられ周りには売店のような所数か所。チマチョゴリ姿の10人以上の女性の姿を見かける。韓国に来た実感を沸かせる。大雄殿は勿論のこと、各お堂の仏様に向かって合掌。無事下山できたことに関して感謝だ。ポクポクポクと柄付きの木魚の音も鳴り響き僧侶の読経も聞こえてくる。いずれにせよ、半年前は霧の中だったが今日は好天に恵まれ澄んだ空気の中でのパルガネで信徒たちにとって幸運のようだ。駐車場は車でいっぱいだった。バス停の前に着いた。10人ばかりの登山者がバスを待っていた。バスが到着、次々とカードを感知機にふれ自動音声での「감사합니다(カムサハムニダ)」。私の番になった。反応がない。おかしい。カードが寿命に来たのか?違う違う、既に座っている老人が竹の杖でタッチすべき感知器をさしていた。タッチしようとしていたのは説明書きの写真だった。本物の感知器に触れ「감사합니다」の声。よかった。来る時と同様満員状態にならず座席にかけることが出来、出発。仮設の梵魚寺入口バス停に到着し、地下鉄梵魚寺より釜田へと向かった。西面のロッテ百貨店裏にある포장마차
布張馬車ポジャンマチャ=屋台)に寄りたいのだが6時OPENなので釜田市場やロッテ百貨店で時間をつぶすためだ。時刻はまだ時代。釜田市場に着いた。3ヶ月前に来た時に発見した雷魚やスッポンがいる所に行きたいからまずそこに行った。そこに来る前に通った果物市場で季節を実感した。小さいがみかん、リンゴ、柿などが売られていたからだ。スッポンの所に来ると、カエルもいるではないか!複数の店で売られていて店に寄って多い少ないがあったが、水槽内に10~40匹だったか?重なるようになっているのでそんなにたくさん入れたら窮屈だろうが。大きさはヒキガエル位で緑と黒のまだら、トノサマガエルに似ていた。また、釜田駅側の外の道に出ると、ビニール袋内に巣付きのハチがいるのに気づいた。ミツバチだと思うが、万が一刺されるといけないから、すぐその場を去った。皮や脂肪付きの鯨肉や牛豚鶏肉、食器などの店前を通過して表の通りに出た。西面方面に違いないがロッテ百貨店が見えない。しかしスマホで位置を調べ、京釜線の高架があることがわかり、その反対に歩けば良いのだ。西面交差点から放射状に出ている道の一つだった。ロッテ百貨店はこの道の一つ向こうの道沿い。銀行脇を通り、地下鉄駅の階段を降り、地下道を渡り、百貨店地下に入った。デパ地下に気づいた変わりはない。日本のスナック菓子類や調味料があること、確認できた日本人がいるのも毎度のこと。スーパー形式の所で缶詰やレトルト食品を買った。
左から、3時10分頃なのでロッテ百貨店側のポジャンマチャは営業していない、5時45分頃の営業を始めたか準備中の側の店、同に進んだ所。
そのあと一旦側の出口から外に出た。百貨店裏に位置する南側・
側のポジャンマチャは8~9割並んでいた。夕食の店へ向かう途中、オートバイに引っ張られた屋台が走っている光景を目にした。これからOPENする屋台を運んでいるのである。半年前の昼12時前、そこらの屋台が並んでいるべき所はファストフード店が数軒並んでいるのみであとは全然ないのに気付き、ロッテ百貨店の増築工事で邪魔だから一時的かどうかわからぬか閉店したのかと思っていた。が、釜山ナビなどの書き込みによれば、夕方OPENするのに備えオートバイで運んでくることを知り、まさにその通りだとわかった。尚夕食のために行こうとした부부식당(プブシッタン)は見つからなかったし、半年前に寄ってピビムバプを食した우정(ウジョン)も冷麺など麺類の店に改装されていた。このため、제주가(濟州家・チェジュガ)で夕食としての鮑かゆを食した。店内には富士山の写真が貼られやワンカップの月桂冠が置かれていた。東日本大震災が起きた翌日に初めて寄った店で、引き続き日本人客が多いようだ。他に客はまだ来ていない。食した後、1万WON出して、안녕히 계세요(アンニョンギゲセヨ)。
まだ4時代であり、6時にOPENする屋台は営業していないので再びロッテ百貨店上の階へエスカレーターで上がった。9階の飲食店街を一回り。日本料理店で一杯、という所だが、屋台が待っているので、ロッテリアでアイスコーヒーを飲んで時間をつぶした。5時半ごろ、百貨店を出て、目的の屋台・宮殿(궁전)に行くとママさんが開店の準備をしており、6時OPENであることを確認。その時まで喫煙などのスペースでこの原稿を書いてOPENを待った。勿論煙草は吸わない。6時になったので宮殿に向かった。すると2人の客が来ていた。両方とも定年退職してフリーになっている日本人。突き出しで胡瓜が来た。瓶ビールとチャミスルを飲み、銀杏を食した。銀杏の量がやけに多い。銀杏の取り過ぎ
(成人40粒以上)痙攣や呼吸困難などを起こす可能性があるそうだが大丈夫だろうか?自分に拘わるのは不整脈。しかし帰国後もこのサイトの校正を行っている今も何の症状はない。心電図次第か?勘定は1万8千ウォン。
左より、釜山駅前に戻ると中華街祭が行われており雲は多いものの満月が輝いていた(7:30頃)、チャイナタウン祭りのステージ(7:30頃)
西面駅より地下鉄で釜山へ行き、7時半ごろ、先日に引き続き満月のもとで中華街祭が行われていた。以前釜山に来た時、チャガルチ祭りが行われていたように、来たらたまたまイベントが行われていた、というのはよくある。今日の梵魚寺のパルガネもそうだ。3年前に行ったソウルの曹溪寺での菊花祭もそうだった。
ホテルに戻り、入浴後帰国の支度をして眠りに入った。
血圧
H119 L76(正常、いや酒飲んだせい)

 
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