10月14日(金) 博多港→(高速船・ビートル)→釜山港→釜山驛→南浦・チャガルチ・國際市場→釜山驛
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 廊下にいる誰かの声で目が覚める。雰囲気がいつもと違う。気がついた。泊まっているホテルだ。声は廊下での誰かのもの。何か明るい。時計を見

朝9時発のビートル船内左側座席、これから客がぞろぞろと入ってくる。
た。5時20分に起きるべきだったが7時半頃!ヤバ!目覚ましは鳴ったと思うが眠りが深かったせいか、その時間に起きるべきなんて頭の中にはなく、目覚ましを止めて二度寝してしまったのだろう。9時ターミナル発の高速船ビートルに間に合わせるため急がなきゃ。物は散らかしておらず、財布、カード入れ、タブレット、スマホなどは机にまとめて置いておいた。パスポートは上着内ポケットに入れてあるし船やホテルのバウチャーはバッグの中。お茶のペットボトルは冷蔵庫内、おにぎりは冷蔵庫の上。朝食としてのそれらはターミナルで摂ることにして、荷物類を探し回ることはなく出かける支度は整い、チェックアウト。血圧なんか測定する余裕はない。博多駅前よりタクシー乗車。一部渋滞かな、と思われたが、信号待ちや設備への左折によるもの。タクシーは、国際会議場前に止まる。「いや、国際ターミナル、船に乗る国際ターミナル。」すると運転手はわかってくれ、再び動き出した。運転手は耳が悪いため聞き違えたとのこと。でも方向が同じでよかった。違う方向だと船に間に合わなくなるかもしれないし、高い料金を取られてしまうだろう。8時15分頃に国際ターミナルに到着した。よかったあ、と胸をなでおろした。また、目が覚めたのも7時半頃でよかった。あと1時間以上でも遅かったらアウトだ。韓国船のコビーを含め別の船に乗る手続きをし直せねばならない。搭乗手続きカウンターには客は誰もいない。すぐに手続きを済ませ、港湾使用料500円券を購入。2階の出国口は無事にパス。エスカレーターを降り、乗船待合室に入った。3年前に来たから迷うことはなかった。客は他に日本人客3人だけ。そこでおにぎりを食した。寝坊はしたが、早い方だったのだ。次第に人が多くなってきた。9時15分前に乗船口の扉が開き、船に向かった。そして乗船。空席だらけだった。2階の左窓席、ここなら対馬やすれ違う高速船が見える。グリーン席は1Fだが一応ここもグリーン席のよう。なにせ女性優先席なのだから(女性専用席ではない)。空席が多かったのが幸いしていた。9時に定刻通り出航。曇り空で雨が降りそう。しかし船内アナウンスでは、「只今の釜山の天候は晴、気温は23度」。このアナウンスは飛行機と同じだ。寝坊した嫌な気分は薄らいだ。博多湾を抜けた。遠くにうっすらと見える壱岐、そして小呂島が見えた(教えてgooで確認)。
左・遙か向こうにうっすらと見えるのは壱岐(9:40頃)、右・壱岐が見えた直後に撮った小呂島(博多湾を抜け暫く行ったところにある有人の離島)。
10時を過ぎると大きな島が見えてきた。対馬に違いない。やはりそう、アナウンスで「長い島は対馬です」と。半頃になるとすれ違う高速船を見ることができ
左・遙か遠くに見えた韓国から日本に向かうとみられる貨物線か漁船(10:15頃)、右・対馬がうっすら見え始めた(10:30頃)。
た。雲も去ってくれた。絶好の旅日和である。明日も晴れら、半年前は天候が悪くて中止にしたが、今回は確実に金井山(금정산・クムジョンサン)の
対馬の前で釜山9時半発博多行きのビートルを見かける(10:35頃~10:45頃)。
最高峰・姑堂峰
(고당봉・コダンボン)に登れる。
11時代に半島の陸地が見えてきた。山の中腹まで押し迫っている高層団地、韓国の名光景だ。港に
対馬北の先端部(土居ヶ崎)が見える頃はすっかり晴れ渡った(10:55頃)。
近づくとこれから入港する
巨大な豪華客船を追い越した。国旗がなびいている。メキシコか?ところがチャガルチは見えない。そうだ、国際ターミナルは移転したんだ。知っていたのだが旧ターミナルのことが頭にこびりついていたのだ。そしてこちらの船は12時5分に接岸だ。
左・韓半島の陸地が見えてきた(11:40頃)、中・右・入港する(メキシコのか)豪華客船(11:45頃)
到着のアナウンス後、シートベルトをはずし立ち上がり、階下へ。キャリーを取り出して船外に出た。できて間もないターミナル。前回の老朽化したター
左・山の中腹まで高層団地が密集している(11:50頃)、右・釜山港大橋をこれからくぐる(11:55頃)。
ミナルとは全く違うきれいさだ。それにしても入国審査まで随分歩かされる。話し言葉から船を降りた人々は殆どが日本人だが、案内板の大きな強調表示がハングルであること、韓国に来たという実感を得る。やっと着いた入国審査。韓国人用1箇所、外国人用2箇所。外国人用の列は長いが韓国人用の列はちょぼちょぼという格差が生じている。2013年の時と同じだ。やはり
その時と同に日本人も韓国人用の審査場に行く指示が出た。私はそのままというか人数が少なくなった方のもう一つの外国人用の列に移った。するとよちよち歩きの小さな子供が窓口の近くまで歩いてしまっているではないか!ダメダメ。その直後母親とみられる人が列に戻す。でもいいよなあ、ちっちゃい時から海外に行けるんだから。初めて韓国を訪れた1989年のソウル・景福宮(경복궁・キョンボクン)の土産店で、小さな子連れ客がいて、店員さんが日本語で「いいのねえ、小さい時から海外旅行ができて」と言っていたのを思い出した。そう思っている内に自分の番となった。パスポート提示、入国票提出、今年の春
釜山の街並みを望むことができるようになりまもなく到着(11:55頃)。
に行った時に初めて見た両手人差し指指紋感知。全てOK。検知器を通るとチャイムが、しかし係員は日本語で「イイデス」。手荷物検査もパス。関門は通過して扉に出た。次は両替、2万円出して20万ウォン位渡された。1円≒10WON。窓口に行く前に「リョーガエ?」なんて尋ねてきた銀行員とも言えずターミナル関係者とも言えない아저시(アジョシ=おじさん)が近づいてきたが無視。レートは良いそうだが無許可とのこと。また、なかにはWONを少なく渡す詐欺の人もいるかもしれない。絶対にそんな人に両替をお願いすることがないように、だ。そのあと館外に出て階段を降り釜山駅へと歩いて向かった。釜山は近いから、有料であるタクシーやシャトルバスは避けた。次はホテルでの荷物預け。ターミナルから出て気がついた。昼食だ。失敗したなあ。でも、ホテルは釜山駅前の東横イン。釜山駅構内に複数の飲食店があるからそこで摂ることにし、そのまま釜山駅に向かった。
左・釜山駅から見える際旅客ターミナル(12:30頃)、中・釜山駅海側の入口(12:30頃)、右・ピビムバプについていたコチュジャン
ターミナル近くの横断歩道にある信号機は休止状態。フリーで渡れるが、車は右側通行のため先に左を見て安全確認だ。横断は無事終え、車の通行が多い広い道に出た。さすがに信号機は働かせねばならないだろう。待ち時間だって長い。その間、日本通運の表示があるコンテナが積まれた牽引トラックを2台ほど目にした。他、中国のコンテナもだ。日本に近い
大きな港町ならではのことだろう。釜山駅に
着いた外が見えるガラス張りのエレベーターで3階に上がり、韓食堂で茸入りのプルゴギピビムバ(ハングル名は忘れた)を食した。ここはセル
フサービス。お昼時なので客が多い。コチュジャンは一緒に提供される袋入り。2袋あったが1袋だけ使用した。コチュジャンも結構塩があるからだ。食べ終わったら、お盆ごと返却棚に置く。店を出た後、東横インに荷物を預け、釜山銀行で
地下鉄やバスの電子マネー・ハナロカードのチャージ。勿論韓国語で「하나로카드의 충전해주세요.(ハナロカードゥエチュンジョネジュセヨ)」と言わねばならない。1万ウォンチャージ後、中央(중앙・チュンガン)駅から南浦(남포・ナムポ)へ地下鉄乗車。ハナロカードでエラーが出なくてよかった。残額は1万7千ウォン位。これもまたよかった。そして気づいた。ホームドアにピンクのシールが貼られている箇所があった。釜山の地下鉄にも女性専用車両(表示は여성배려칸=女性配慮칸、=カン、不明)が設けられたんだ。朝7~9時、夜6時~8時のラッシュ時間がそう。土休日も含むらしい。今年の6月に試験運用開始、9月に正式導入したと他サイトに書かれていた。女性に対する犯罪予防や、子連れや妊娠している女性配慮だ。ソウルや大邱の地下鉄も導入案があったが、男性に対する逆差別だという反論があったり、男性専用車両、軍人専用車両を設けよという意見もあり導入は中止したという。韓国の地下鉄にはこういうトラブルが多いとか。「オレは80歳代だ、お前は70歳代だから席はこっちのもんだ」というような爺さん同士の優先席争い、妊婦への暴力、韓国にもいるんだ痴漢。下車後ロッテ百貨店で時間をつぶした。電化製品や寝具、台所用品のフロアーを歩いて回った。ごはんをよそうのは日本と同じしゃもじ(주걱チュゴク)だった。そしてチャガルチ市場(자갈치시장)へ。ところが百貨店前の歩行者信号機は故障、ずうっと赤のまんまだ。信号無視して渡ってきた아줌마들アジュンマドゥル=おばさんたち)が信号待ちしている私に何か話しかけている。その話の中に(신호・シノ=信号)があり、警察官が立っていることで信号機が故障していることが初めてわかった。警察官は笛を吹き渡れのしぐさ。このため渡った。チャガルチのビル内はいつもと同じように、水槽内の生きている魚介類を眺めていると買わせるような話し声。水槽の底で動かずにいるヒラメも観察したいのだが、そういうわけで居づらい。二階の座敷は2~3分入り。盛り上がっているグループだらけ。海側に出ると前回と同様のカモメが飛んでいた。声も聞かれた。ウミネコに似ている。ウミネコもカモメ科だから当然のことだ。ビル内を通り抜け反対側の外に出た。何かの歌のショー、人だかりだった。西の露天商の通りも相変わらず、買わせる声だらけ。スッポンを水槽に放り込んでいる光景を目にした。ムニエルのような焼き魚を出している店が並んでいる所に来た。3品買ってホテルで一杯のつまみとして食う予定にしていたが、今度飲食店・돌고래 (トルゴレ)순두부백반(純豆腐白飯・スンドゥブペッパン=豆腐鍋と白いご飯  を食べることにしていて、先に夕食を摂れば入らなくなるのでよした。しかも小骨が多い太刀魚がある。精肉、青果の所を通り過ぎ、広い道の九德路구덕로・クドンノ)を渡り、国際市場の土産店で高麗人参飴などを買った後、今度は見つけた、トルゴレ。黄色い看板でカタカナの表示もある。そしてそこに入った。半年前は天気が悪かったことやあまりにも人が多いし道も間違えたため見つけられず、もしかしたら閉店したのでは、と思っていた。常に混んでいるとサイト
左・地下鐡1號線南浦驛・女性配慮칸(ヨソンベリョカン=女性専用車両)停車位置のシールが貼られ防犯カメラも設置(4:20頃)、右・トルゴレの南東部に位置する寺院・大覺寺の西側、入口は反対側にある(3:05頃)
に書かれていて入りにくいことを恐れていたが、いざ扉を開けると他に日本人客が二人一組いるだけだった。昼食時や夕食時を避ければ空席が多いので入れるもんだ。
予定通りスンドゥブペッパンを注文。そう長く待たされず、丸いお盆ごとテーブルに置かれた。食している間、続けて3組ばかり(韓国人)の客が入ってきた。時刻は3時頃。私と同様に混雑を避けての利用か?勘定は5千ウォン。店の位置は、南浦駅7番出口を出て光復路(광복로・クヮンボンノ)を西進、國民銀行(국민은행・クンミンウネン)の先の曲がり角を右に曲がり、左にホテルアベンツリーを見てそのまま北進、突き当たりの真正面だ。店を出た後、青春の通り(청춘의거리チョンチュネゴリ、B&C通りともいう)と称される露天商があって人通りが多く、大覺寺(대각사・テーガクサ)の裏手の道経由でそこらの店を回って、南浦から釜山まで地下鉄に乗り、ホテルに戻った。チェックインの4時を過ぎた時だからだ。荷物を部屋に持って行ったあと、隣のコンビニCUで、缶ビールハイト、焼酎チャミスル、ゆで栗を買った。1万5百ウォン。
左・ホテルの窓から見た中華街祭の扇の舞(5:35頃)、中・発火して日本でも報道された三星(SAMSUNG)製スマホがニュースで報道されていた(7:25頃)、右・天気予報では金井山に登る明日土(토)曜は晴で帰国の日(일)曜は小雨(翌朝6:25頃)
室内でこのサイトの原稿をワードで書きながら一杯やった。それまで酒類は我慢していたから、なおさらうまい。KBSテレビの明日の天気予報を気にしながらだ。釜山は晴。ラッキーだ。しかも翌日曜は曇り一時雨。それを見ると超幸運、
悪天候は一日だけでもずれていてよかった。そう思いながら、入浴、明日のエネルギー消耗に備え就寝した。血圧H118 L72(正常、いや酒飲んだせい)


 
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