6.6日目 10月23(水) ソウル市内 淸凉里→東大門→西大門→龍山→南大門市場→明洞
天気:朝夕は快適昼間はポカポカ
 
起床後の血圧:H127 L83 ま、正常範囲だ。
 
 朝6時40分、先日飲んだビール代を支払う。伝票には6000ウォンと記載されているが、請求金額は6600ウォン、「あれ?」と思い尋ねたところ600ウォンは税金だという。釜山は内税で6000ウォンだったが、こちらは本体価格で6000ウォン。地球の歩き方によれば付加税は内税が殆どだが一部外税の所があると記載されている。まさにそうだ。仁川空港税関外側のレストランにも外税の店があったことだし。やはりソウルは高い。ホテルを出て、地下鉄1号線市廰驛より乗車し、淸凉里(청량리・チョンニャンニ)へ向かう。ラッシュを避けるため早めの移動だ。淸凉里に関してはこちら。LINK
 淸凉里調査を終えた後、再び地下鉄駅ホームに入る。ここ始発の電車が入線してきた。ラッシュ時の混雑はあの10年前、2号線乗車で飽き飽きだ。今回は当然座れた。そして出発、東大門驛着。ラッシュによる混雑時間が過ぎるまで東大門エリアを散策。ここもソウルに来たら必ず来るところだ。先日大きなサバ焼を食べたため、생선구이골목(センソングイゴルモク=焼き魚横丁)を利用する気はしない。通るだけとした。2年前に寄った店はちゃんとある。今朝は胡桃が朝食代わり。遅い朝食の時間帯とあって混雑とは言えないが数人の客が入っている。テーブルが埋まっていたことも利用を断念した理由だ。アーケードがある所でもポツンポツンと営業している屋台があり、ミルクなどを売っている。更に西へ行き廣藏
市場(광장시장・クァンジャンシジャン)に着く。昼時だとスンデー(大きく太いソーセージ)や豚足を出す店に何人ずつか客がいるものだが、シートがかかっている。だが、ピビムバプの店は2~3軒営業している。魚介類などを売っている所を過ぎ、表の通り、鍾路(종로・チョンノ)に出る。もうカレンダーを出している店がある。店外には並べられていない。中を覗き込むと店の人が買わせる仕草、やめた。あとで明洞の中華学校前の店で買うこととする。
 そろそろラッシュのピークは過ぎたころと見計らい8時半過ぎ、鍾路5街(종로5가・チョンノオガ)驛から地下鉄1号線乗車、市廰で2号線に乗り換え、更にで忠正路(충정로・チュンジョンノ)で5号線に乗り換えて次の西大門(서대문・ソデムン)で下車。南大門、東大門、北大門(警戒強化区域のため行くには許可申請が必要)はあるが、西大門は現在無い。日帝時代に道路拡張のため取り壊され、そのままだという。2013年、つまり今年完成を目途に復元工事が行われるとコネストやソウルナビに記載されていたが、どうも工事は行われていないらしい。コネストで知ったことによれば、江北三星病院(강북삼성병원・カンブクサムソンビョンウォン)のそばに跡の標識がある。そこの撮影をするという宿題ができた。今度ソウルに行った時は撮る。あるいは復元した西大門を撮る。また、裏門のような北大門も坂道であるようだが、許可申請して行ってみたいと思う。
 今度は、龍山電子商街(용산전자상가・ヨンサンジョンジャサンガ)へ行くとする。そこへ行くのは2回目。一昨年の初めての時はデジカメやパソコンなどを売る터미널전자상가(トーミノルジョンジャサンガ・ターミナル電子商街)と古くで老朽化している那鎭電子商街(나진전자상가・ナジンジョンジャサンガ)だけだったが、時間は充分あるので他の建物も回ることとする。地下鉄1号線は、ソウル駅を出ると地上の電鉄線となる。南營(남영・ナミョン)驛を過ぎると龍山だ。東京の品川、秋葉原、名古屋の金山、大須にあたる街。しかしメイドがいないところが異なる。時刻は10時を過ぎていた。まずターミナル電子商街、相変わらず閑古鳥が鳴いている。
ここは10時開店だが、その他のビルは10時半開店が多い。地下で缶ジュースを飲み10時半になるのを待った。そして外に出る。何と音が鳴っている横断歩道の信号がある。名古屋発祥の「パッポーパッポーとピーピー」の影響か?南隣の電子ランド(전자랜드・チョンジャレンドゥ)は比較的新しい建物でありそこに入る。こ
こは家電もある。テレビはSAMSUNG、LGが強いが、SMARTというブランドが加わっていた。洗濯機や冷蔵庫もあり、日本の物に似ているが、ここには日本製は確認できなかった。
テレビは韓国勢が強いのは、シャープやソニー等日本勢と性能は変わらないが、値段が安いからだという。この建物も客は少なく閑散としている。平日午前中だからかもしれないが、前回のターミナル電子商街は土曜の日中だったがやはり客はまばら。ここもおそらく土休日もガランとしていることだろうか?後日調べたら隔週日曜が定休という所が殆どだ。これも正月以外営業の秋葉原や家電量販店と異なる所。スマホのフロアーで、品を覗き込もうとすると呼びかけられてしまう。音響製品のフロアーでは、古いレコードも売られていた。もちろん知らない曲ばかり。そしてレコードプレーヤーや蓄音機までも。最上階の6Fは飲食店。日本のラーメン店がまず目に入り、韓食の店だってある。朝は昨日の残りの胡桃だけだったし、東大門市場も6回目で飽きかけて、また昨夜大きな鯖を食したため飲食する気はなかったし、時刻は11時過ぎなので、腹ペコ。客は一人もいなかったし開店前だし、予定では明洞の明洞餃子(명동교자・ミョンドンギョジャ)で칼국수(カルグクス)を食べることにしていたのでそこを後にした。横断歩道を渡る道路を隔てた向かいの古い建物の元曉電子商街(원효전자상가・ウォニョジョンジャサンガ)は照明器具だ。しかし、Panasonicの看板はあるものの、ここも活気に乏しく店のフロアーは1階のみ。2階は修理屋のようだった。全体的に日本の家電量販店や秋葉原のようなにぎわいはなく、もう寄ることはないだろう。電子ランド以外の建物は老朽化していることだし。선인프라자(ソニンプラザ)もそうだろう、いやもっとひどいかもしれない。期待外れ。ガッカリ。このためここで終了。
 電鉄線と地下鉄で龍山を後にしようとしたが、KORAIL・KTXや電鉄線への乗車口がある3Fフロアーに“駅ウエビジネス”・
IPARK mall入口あるのを見つけたのでそこに入る。ここは百貨店で、そこの階はパソコンやデジカメなどが売られている。階上へエスカレーターで上がり一通り見て回る。最上階は9階。客数は少なかったが、こちらの方が買いやすいと思える。もしかしたら客はこちらの方に流れ、駅から橋を渡ったり外に出て道路を渡ったり傘をささねばならない電子商街の方はさびれたのかもしれない。飲食店は見つからなかったが、帰国後別棟にあることを知った。また、映画館やスーパーもある。今度龍山へ来るとしたら電子商街ではなく、こちらを回ることとする。
 電鉄線でソウル駅まで行き、地下鉄4号線に乗り換えて會賢(회현・フェヒョン)で下車。今気がつけば新龍山(신용산・シニョンサン)から乗り換えなしで地下鉄4号線で来れることがわかった、失敗した。でも運賃は同じかな?ならいい。今はお昼時のため飲食店は混雑していることだろう。新世界百貨店(신세계백화점・シンセーゲーベックァジョム)や南大門市場(남대문시장・ナムデムンシジャン)で時間を潰す。特に買うものは無いので見るだけとした。今日も晴れて暖かい。南大門市場の飲食店が集中している所の狭い道には屋根があり、雨の時は人が多くて通りにくいが今日はスッと通り抜けられる。店先にはスープもの、どんぶりもののサンプルが置かれてあり、日本語の添え書きをしてある店もある。やはり真っ赤で辛そうなものが目立つ。店内は思った通りにぎわっている。
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時を過ぎたため明洞餃子へ向かう。地下鉄明洞驛8番出口の北への曲がり角を曲がり、180m程行った所にその店がある。見えてきた。数人の客が入って行くのが見えた。人気店だから、もしかしたらお昼時を過ぎても混んでいるのではないのか?やはりそう。店内を覗いたらいっぱいのよう。入り口を入ると廊下があり、その奥がフロアーになっている店の構造だ。廊下に店員が一人案内係として立っている。その人に「좌석은 있습니까?(チュァソグンイッスムニカ=席はありますか)」と尋ねると、入れるようで、席まで案内してくれた。当然4人掛けのテーブルで相席である。相席の場合女性は女性だけいるの所、男性なら男性だけいるところにしている。また、ここは日本語が使える。メニューのトップページに「칼국수・カルグクス」があったのでそれを注文。8千ウォンと店の人が言った。最初はわからなかったが、「先払い」と言われたので、支払った。설렁탕(ソルロンタン)を出す味成屋(미성옥・ミソンゴク)もお昼時は先払いであることを知ったように、混雑している時は食い逃げ防止のため先払いにしている店が多いようだ。混んでいてもすぐに運ばれて来る。しかし箸と匙がないので「젓가락,숟가락 주세요.(チョッカラク、スッカラクジュセヨ=箸と匙を下さい)」と言ったら、隣席に座っている人の前に引き出しがあり、店の人が開けて取り出してくれた。白いスープの中に餃子と細めのうどん、春雨、ひき肉が入っている。またおろしにんにくもたっぷり入っているようだ。添え物は白菜キムチのみ。ニンニクたっぷりのものを食べ終わって店を出て別の店に入っても非難されることはないはずだ。ニンニクを食べるのが当たり前なのだから。食べ終え、お代済みなので「안녕히겨세요.(アンニョンギゲセヨ)」といって店を出た。次に寄ったのはロッテ百貨店。デパ地下にはやはり日本人が多い。日本のキッコーマン醤油などが並べられているので「あら、日本の醤油もある」なんていう声が聞かれる。私はコチュジャンと辛いツナなどの缶詰を買う。カード支払いで、テーブル上の緑色のタッチパネルにタッチペンでサインを書く。昨日行った海苔名家もさちこもそうだった。他の売り場も見て回った。酒類の所にはサッポロ、アサヒのビールがある。やはり韓国のビールより高い。そして一旦ホテルに戻り、一休み。今日も随分歩いたもんだ。
 夕食は再び明洞に出向いて、適当な所を見つけて何かを食べることとした。南大門付近まで行き、明洞の裏通りに入る。1軒目はいっぱいだったのでよした。南大門路の東に位置する裏道か
左から、世宗大路(光化門廣場)の李舜臣像、世宗大王像、李氏朝鮮26代国王高宗即位40周年慶祝紀念碑殿
ら更に東に曲がった先に「釜山집(プサンジプ)」という店があったし、客は一人しかいなかったので入店する。ピビムバプを注文。木浦でもピビムバプを食したが店によって同じピビムバプでもいろいろあることが良い。木浦ではユッケピビムバプとナッチ(蛸)ピビムバ。さらには、以前ソウルで食べたものに、全州屋(전주옥・チョンジュオク)の石焼や古宮(고궁・コグン)の具がたくさん入ったものもあったし、慶州(경주・キョンジュ)では山菜ビビムバプ(산채비빔밥・サンチェビビムバプ)。今出されたのは生卵ではなく目玉焼き入りのピビムバプ。壁を見ると日本人が多く利用するようで日本語での落書きだらけ。今回は韓国での最後の夕食だ。
 店を出てホテル方面へと歩く。時刻は18時を過ぎ、暗くなっている。ホテルの北に位置する世宗大路(세종대로・セジョンデロ)に来ると、やけに人が多い。かつて片側8車線の超広い道の真ん中の部分が、光化門廣場(광화문광장・クァンファムングァンジャン)と称する長い広場になっていた。李舜臣(이순신・イースンシン)像から景福宮(경복궁・キョンボックン)の世宗大王(세종대왕・セジョンデワン)像のある光化門(광화문・クァンファムン)前までの世宗大路全てだ。広場が完成したのは4年前の2009年のこと。それ以降ソウルには3回来、何れも明洞のイビスアンバサダーに宿泊、その内1回は近くの韓屋(한옥・ハノク)が建ち並ぶ北村(북촌・プッチョン)に行ったが、安國(안국・アングク)方面から来て景福宮南東角で北に曲がって行ってしまいこちらには足を運ばなかったから、気づかずにいて当然。ソウルナビで、光化門付近にある世宗大王像が造られたことは知ったが、場所がここだとは思ってもしなかった。李舜臣将軍像付近はきれいな噴水、金色の世宗大王像もライトアップされている。日本語は聞かれなかったが、おそらく日本人もいたことだろう。ホテルに戻って、コンビニで買ったビールとチャミスルを飲んで、ソウル市内を歩いたこと、百貨店か明洞の店舗かは忘れたが橙色の顔付ハロウィン南瓜が売られていたことを思い出した。そして明日の帰国のための荷物まとめをした。
 
歩行距離:12km 就寝前の血圧:H108 L64 酒を飲んだので低め TOP 10/22 木浦→ソウル 10/24 帰国