はじめての |
生まれて初めて、「入院、手術」を経験しました。
鼻中隔湾曲矯正と下鼻甲介粘膜の一部切除の手術です。
外来通院から、入院、手術の内容を報告します。
2009年 1月23日(金)
≪ようやく・・・≫
意を決して、病院に行ってきました。
持病となっていた鼻づまりの不快感が強くなってきたため、治療しかないと、ようやく諦めました。
手術を覚悟していたので、いきなり大病院に行きました。「東京慈恵会医科大学附属病院」です。
インターネットで体験レポートを見ていたら、ここでの手術経験のレポートがありました。
手術の実績も豊富で、信頼できそうでした。会社からも近く、通院にも便利と考えて、ここに決めました。
ただし、紹介状が無かったので、「保険外併用療養費」という初診料のようなもの(3,150円)を取られました。
≪初診≫
病院のホームページによると、外来の受付は8時から、診察は9時からとなっていました。
通常の出勤時間に自宅を出ると、ちょうど、8時頃に病院に到着できることが分かりました。
いつも通りに自宅を出て、8時頃に病院に到着しました。そして、初診の申請書に記入して、受付に提出しました。
少し待つと、診療カード(磁気カード)とカルテのようなものを受け取り、これを2Fの耳鼻咽喉科の受付に提出しました。
耳鼻咽喉科の前で、名前を呼び出されるのを待っていました。予約無しですので、待たされるのは覚悟していました。
ようやく、9時15分頃に名前を呼ばれて、3番の診察室に入りました。担当医は、○○医師でした。(実名は出せません)
○○医師に、鼻の中を内視鏡で見ていただいたのですが、「曲がっているなぁ〜」の言葉でした。
鼻中隔が左側に大きく曲がっており、内視鏡が奥まで入らないそうです。今日は、検査をして終了です、ということで・・・。
CTスキャン、血液検査、におい検査(いろんな臭い(腐敗臭、靴下臭、他)の臭い認知の検査です)をしました。
また、2週間分の薬の処方箋をいただきました。抗生物質とアレルギー抑制剤の錠薬3種類と、点鼻薬でした。
帰る途中で、薬局で購入しました。ジェネリック医薬品が利用できるということで、利用できる薬は、ジェネリックにしました。
今日の費用は、病院の診察料 14,990円と処方箋の薬 3,060円でした。
1月30日(金)
≪診察結果≫
診察結果が分かる日です。初診で診察していただいた○○医師から、少し緊張しながら、診察結果を聞きました。
鼻中隔が曲がっていますね〜。CTスキャンの画像で(鼻の手前から奥まで自由に見られる)説明です。(よく分かりません)
アレルギーがありますね〜。スギとヒノキなどです。完全なスギ花粉アレルギーですね。(嬉しそうに言われました)
慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)は、無いとのことです。(覚悟していたのに予想外でした。少し、ほっとしました)
≪決断≫
○○医師からは、「アレルギーは直すことができません。鼻中隔は手術で直せますが、このままでも命に別状はありません」
そして、「手術しますか?」と聞かたので、私は即断で「手術します」と答えました。今回は完治させるために来たので迷いはありません。
そこで、今後の日程を決めたのですが、3月半ばまでは仕事の調整がつかないため、3月中旬に手術をすることで、以下に決めました。
2月17日:手術前検査、3月6日:検査結果の説明と手術に関する説明
3月17日:入院、3月18日:手術 (入院は、1週間の予定)
病室は、大部屋は6人用でしたが長期入院患者などで空きが無いことが多いということで、確実な4人部屋にすることにしました。
4人部屋は、差額ベッド代が必要でしたが・・・。最後に、入院まで服用する薬の処方箋を頂いて帰りました。
今日の費用は・・・・、診察料 420円でした。安い!。薬は,4種類/49日分で、6,850円でした。
2月17日(火)
≪手術前検査≫
今日は、手術前の各種検査です。○○医師の簡単な問診の後、各種の検査を受けました。
・尿検査:紙コップを渡されて採尿室へ。採尿室は普通のトイレで、採尿した紙コップを受付に出しました。
・採血:採血室は8台くらいの採血台で、次から次へと採血の人に対応しています。今日は、5本分採血しました。
・心電図:いつもですが、心電図の検査のときは「リラックスして・・」、と言われるのですが、かえって緊張します。
・肺活量:ゆっくり呼吸をする場合と、一気に息を吐き出す2種類の測定をしました。ゆっくりする方は初めてでした。
・胸のレントゲン:いつも通りのレントゲン撮影でしたが、横向きの撮影もありました。
インターネットでは一日かかったとあったのですが、朝一番の受付で早かったためか、1時間30分程度で終了しました。
手術前の検査費用は、5,830円でした。
2月19日(木)
≪担当医師変更≫
会社で仕事をしていると、携帯電話が鳴りました。電話に出ると、○○医師からの電話でした。
内容は、手術予定日に、学会出席のためのアメリカ出張の予定が入ってしまった。そのため、2案を提案したい。
案1は、手術日程を変更すること。案2は、手術の担当医を変更すること、でした。
これ以上手術を遅らせたくなかったので、案2の担当医を変更していただくことにしました。
○○医師には、こころよく了解していただき、信頼のできる医師を推薦すると言っていただきました。
突然の電話連絡には、びっくりしましたが、担当医からの直接の連絡は、安心感を大きくしました。
3月6日(金)
≪手術の説明≫
手術前最後の診察です。○○医師からは、「確定ではないが、手術は△△医師が担当する」と話がありました。
手術の説明は、手術内容、予想される危険、期待される効果、可能な他の治療法(無しですが)などでした。
さらに、輸血に関する説明(今回は輸血の必要性は無い)があり、手術と輸血に関する同意書にサインをしました。
次に、麻酔科に行って、麻酔医から説明を受けました。全身麻酔のため、いろいろなリスクについて説明がありました。
インターネットでは手術前に浣腸されたとあったので、恐る恐る聞いたところ、「必要ないでしょう」とのこと、ほっとしました。
ここでも、同意書にサインをしました。手術前の説明というより、同意書へのサインの日ですね。当然ですが・・・・。
今日の診療代は、210円でした。説明を聞いただけでしたが、担当医師と麻酔医師の2人の対応で、この金額でした。
3月17日(火):はじめての入院
≪入院&手術前夜≫
遂に、入院の日が来ました。初診から2ヶ月近く、長いような、短いような期間でした。
入院の手続き時間は、9時〜10時の指定でした。入院の荷物を持って、入退院ロビーに行き、手続きをしました。
病室は19Fとのことで、19Fのナースセンタに行って、病室に案内してもらいました。ベッドは、4人部屋の通路側でした。
その後、看護師に、病室の設備と、フロア内を案内してもらいました。処置室、風呂場、シャワー室、休憩ロビーなどです。
後は自由時間?です。まずは、買出しということで、8Fの売店でペットボトルの飲料とキャンディー(ハッカ飴)を買いました。
でも、普段着で病室に居ると場違いな感じがしたので、必要もないのにパジャマに着替えて、ベッドでおとなしくしていました。
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| 病室の様子です。 ベッドの頭のほうの横にロッカーがあります。収納箇所は多いのですが、あまり大きくはありません。 その横に、机と液晶テレビです。液晶テレビは、地上波ディジタルとBS放送を見ることができます。 テレビを見るために、プリペイドカードが必要です。5分/10円でした。思ったより高かったです。 テレビばっかり見ていると、プリペイドカードがあっという間に(約8時間ですが)無くなります。 携帯ラジオを持参したのですが、正解でした。ラジオをポケットに入れておけば、移動も楽ですし。 プリペイドカードは、テレビのほかに、個人用冷蔵庫、共用洗濯機などの利用にも使用します。 机の引出しの中に、貴重品BOXがありました。 足元のほうには、移動式のテーブルがあります。食事は、この位置にテーブルをおいて食べました。 |
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ベッドで暇を持て余していると、いろんな人が来ました。
担当の看護師は、交代ごとに挨拶に来てくれます。この日は、最初に案内してくれた看護師と、夜勤の看護師でした。
そして、入院病棟の担当医師?から、入院診療計画書と入院後のスケジュールの説明がありました。
入院診療計画書は、病名、手術内容と日程、推定される入院期間、栄養管理計画(一般食とのこと)が書かれています。
入院後のスケジュールは、入院日、手術日(術前と術後)、手術後1日目、2日目、3〜4日目、5〜6日目の内容です。
入院日:院内は活動自由、ただし、外出は届出が必要。入院に備えて入浴。21時から絶飲食。
手術日(術前):食事はできません。手術時間は、8時15分(トップです)。手術室へは歩いていく。
手術日(術後):点滴(止血剤、抗生剤)、酸素マスク使用。お小水の管が入ることがある。入浴禁止。
鼻の綿球は汚れたら交換。痛みがある場合は我慢せず看護師に教えること。
1日目:体を拭く。朝:5分粥、昼:全粥、夜:常食。夕方より抗アレルギー剤の服用。
2日目:体を拭く。朝より常食(以降、退院まで常食)。朝、痛み止めの坐薬と点滴。
処置室で鼻内の止血用カーゼを抜く。夕方の抗生剤の点滴を最後に点滴終了。鼻内吸入(ネブライザー)開始。
3〜4日目:医師の許可でシャワーが可。毎朝、処置室で鼻内の掃除。点滴に替えて、抗生物質の服用を開始。鼻内吸入。
5〜6日目:医師の許可で洗髪、入浴が可。鼻内吸入。治療後5日目に鼻の処置をしてから退院。
これにより、入院、手術から退院までの毎日の対応内容が事前に分かって、安心できました。
次に、麻酔の担当医師です。アレルギーの有無、喘息の有無などの確認をして帰りました。
また、薬の担当医師も来ました。日常飲んでいる薬の確認と、今後の薬の予定などを話してくれました。
ところで、入院直後に、体温、血圧、脈拍の測定があったのですが、最高血圧が180もあって、びっくりしました。
やはり、初めての入院で、緊張していたのかもしれません。(次の測定では、通常の値に戻っていました)
午後は、しばらくお風呂、シャワーが利用できないので、シャワーで全身を洗い、さっぱりしました。準備万端です。
食事は、昼食(12時)、夕食(18時)の病院食です。手術のためこれ以降は絶食です。明日(手術日)一日は、何も食べられません。
看護師から、「手術前夜で眠れないときは睡眠薬を出します」と言われましたが、あっという間に、ぐっすり眠ってしまいました。
≪今日の食事≫
昼食:七分つき米200g、カニ玉、マーボー豆腐、胡瓜の酢の物(708kcal)
夕食:鶏五目御飯220g、ジャガ芋とワカメの味噌汁、香り焼き魚80g、青菜のお浸し(607kcal)
3月18日(水):手術日
≪さぁ!手術室へ≫
いよいよ、手術の当日です。絶食ですので、起きてからやることがありません。顔を洗って、歯を磨いて、ヒゲを剃って終わりです。
時間を気にしながら、支給された「紙パンツ」「血栓予防ソックス」「手術衣」に着替えて、看護師が呼びにくるのを待ちました。
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左が紙パンツ、血栓予防ソックスです。 紙パンツはデカパンでした。 右が手術衣です。 いろんなところに、ボタンが付いていて、外せるようになっています。 手術用のベッドに移動したあと、脱がされました。 手術中は、紙パンツとソックスだけでした。 (鼻の手術ですので、首から下はシートが掛けられていた、・・・と思います。 |
8:10頃、看護師が呼びに来ました。手術室は4Fで歩いて行きました。何も持っていけないので、メガネも外していきました。
看護師に、「付き添いの方はいないのですか?」と聞かれました。(私は付き添いが必要な手術とは考えていないのですが)
付き添いはいないと答えた後、「保証人の兄は、昨日から上海旅行に行っちゃってる」と答えました。(本当です)
その後、海外旅行の話で盛り上がり?、スペイン、ドイツ出張(旅行?)の話などをしながら、手術室に移動しました。
看護師さんは、患者の緊張感を和らげるために、話に付き合ってくれたのかもしれません。
4Fに到着すると、また、名前の確認、手術内容の確認(本人が言います)、その他の再確認です。
爪は伸びていないか?、コンタクトはしていないか?、ピップエレキバンなどは付いていないか?など、念には念を入れた確認作業です。
≪手術≫
いよいよ、手術室に入りました。入ってすぐ手術用ベットに横たわりました。ベッドに寝た後、手術衣は脱がされました。
点滴、血圧計、心電図などが付けられて、酸素マスクをかぶせられました。初めて、大変なことが始まったような気分になりました。
何回か呼吸をしていると、「モヮ〜」とした感じがして、これが麻酔なのかな?、考えていたのですが、その後の記憶がありません。
≪眠りから覚めて≫
名前を呼ばれているような気がして、眠りから覚めました。意識はすぐ回復して、手術が終わったんだな、と気がつきました。
しかし、最初は人工呼吸のための管がのどを痛めていたのか、息を吸うのが苦しく、ヒューヒュー音が出そうな状態でした。
手術した鼻の奥にはガーゼが左右に4枚ずつ、入り口には綿球が入っており、口呼吸しかできません。これが苦しいのです。
周りでは、「この患者さんは喘息は無いと言ってました」と意外そうに話しており、私は息が苦しくて、少しパニックになりそうでした。
でも、数分で呼吸も楽になり、落ち着くことができました。血圧計、心電図が外され、点滴と酸素マスクだけが残りました。
そして、「ベッドを移動します」と言われて、病室に帰るための病室用ベッドに、自力で仰向けのまま平行移動しました。
少し落ち着いたので、看護師に時間を聞くと、9時40分とのこと。約1時間15分くらい寝ていたのでしょうか。全く覚えていません。
帰りを待つ間、看護師と雑談です。1週間の休暇が取れたのですか?(看護師)、3連休があるから実質4日の休みだけでね(私)
会社のメールがたくさん溜まりそう(私)、携帯電話でメールは見られるけど、見てないことにしている(私)、などの話でしょうか。
ようやく、病室に戻ることになりました。酸素マスク、点滴を付けた状態で、ベッドの上に寝たまま、4Fから19Fに移動です。
天井が動いていきます(動いているのは自分ですが)。しっかり、入院患者・病人になったんだなぁと、妙に納得しました。
≪病室に帰って≫
病室に帰って、静養です。点滴、酸素マスクを付けて、鼻には出血のための綿球をつけて、ただただ、寝ているだけです。
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手術後の顔です。病人らしい、くたびれた顔です。 鼻の奥にカーゼが8枚も入っていて、膨らんでいます。 鼻の入り口は、血が流れ出ないように、綿球で塞いでいます。 (左側の綿球が、血がにじんで赤くなっています) この綿球は、出血で汚れると自分で交換です。 はじめは、30分から1時間ごとに交換する必要がありました。 |
ベッドの横には、尿瓶が準備されました。(お小水の管は付けられなかった) 「ベッドの上でおしっこ」は、妙な気持ちです。
WBC(野球)の韓国戦のTVを見たかったので、看護師に、外していたメガネ、TVのリモコン、イヤホンなどを渡してもらいました。
≪痛み止めは坐薬!≫
昼頃になると、麻酔が覚めてきたのか、手術箇所に少し痛みが出てきました。
看護師に、「痛みの我慢はどのくらいまでするの?」と聞いたら、「痛み止めを出します。坐薬です」と取りに行きました。
坐薬?・・・、どう対応したら言いのだろうかと考えていたのですが、「横を向いてお尻を出してください」と言われました。
モゾモゾと言われたとおりにしたら、坐薬を差し込まれました。記憶に残る中で、「初めての坐薬」です。変な感触でした。
でも、飲み薬は自分で飲むのに、坐薬は看護師にお願いしてよかったのでしょうか?。自分で入れるべきだった?かな。
坐薬を入れると、しだいに痛みが無くなり、快適になりました。お尻の違和感はありましたが。(初めての坐薬で、気にしすぎ?)
でも、3時間くらいすると、また少し痛みが出てきました。看護師に「次の痛み止めは何時間後?」と期待をこめて聞いてみました。
答えは「8時間くらいは空けたほうがいいですね。次は夜にしましょう」でした。坐薬はお預けです。あきらめました?。
でも、夜になると痛みは気にならなくなってきました。そのため、2回目の坐薬は求めませんでした。ほっとして、がっかりでした。
≪手術担当医師との初対面≫
前にも書きましたが、外来担当の○○医師がアメリカ出張のため、手術は△△医師に変更になりました。
でも、手術前の診察などは全て○○医師に対応していただいたため、△△医師とは会う機会がありませんでした。
そのため、手術後に初めて会うことができました。(手術中に会っているはずですが、こちらは眠っていたため分かりません)
△△医師からは、「手術は問題なく終了しました。鼻の中の曲がった鼻中隔は、まっすぐになりました。」
「ただし、鼻の入り口から曲がっているのですが、ここを手術すると鼻が窪んでしまうので、ここは手術しませんでした。」
「鼻中隔の曲がりは、自然となったものではなく、外傷的要因のようです」とのことでした。
そういえば、子供のときソフトボールを左目と鼻の間にぶつけた記憶があります。原因は、これかも?。
≪手術日の終わりは≫
この日は絶飲食のため、テレビを見る、ラジオを聴く、寝る以外にやることがありません。うつらうつらしながら過ごしました。
夕方になると、血液の酸素量を確認して酸素マスクが外されました。これで、点滴を引きずりながらならトイレに行けます。
「尿瓶をやめてトイレに行っていいですか?」と看護師に聞くと、「ふらつくかもしれないので、看護師を呼んでください」の返事。
でも、若い女性の看護師さんとの同伴トイレは、気恥ずかしいので、夜一人でトイレに行きました。問題ありませんでした。
≪今日の食事≫
手術のため絶飲食です。昨日の21時以降は、何も口にできません。点滴だけがエネルギー源です。
3月19日(木):手術後1日目
≪体を拭きました≫
朝、看護師に「手術衣、ソックス、紙パンツを普通の下着、パジャマに着替えましょう」と言われ、お絞りを8枚くらい渡されました。
「このお絞りで体を拭いてください」とのこと。スケジュールにあった「体を拭きます」とは、このことでした。自分で、だったんですね。
朝食は、予定通り「5分粥」です。でも、おかずは普通のものでした。これでは、お粥の意味が無いのでは?、と思いましたが。
たぶん、食欲が無い人はお粥だけを食べ、食欲がある人(私のこと)は全て食べる、と選択できるようになっているのかもしれません。
昼食は、全粥の予定でしたが、あんかけや焼きそばなどの通常食でした。私にお粥は無駄と判断したのでしょうか。
昼食の練り辛子は、手術した鼻に悪いかな、と思いましたが、誘惑に負け、全部かけて食べました。ちょっと、ツンと来ました。
食事は美味しくいただきましたが、鼻が詰まっているため、呑み込むときの空気圧が耳の穴に抜けるので、苦労しました。
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午後、アライグマさんとヨセさんが見舞いに来てくれました。 嬉しいものですね。大変ありがとうございました。 忙しいとみえ、WBC・キューバ戦を最後まで見て帰られました。 さらに、会社まで歩いて帰ったとのことです。(所要時間35分) |
今日一日は、体は元気になったけれど、カーゼと綿球で鼻の穴は詰まったまま、口呼吸しかできない状態です。(唇が乾きます)
点滴は、ほぼ一日中?のような気分でした。唯一の移動:トイレに行くときは、点滴のスタンドをガラガラと引きずって行きます。
ベットの上でできることは、テレビを見る、ラジオを聴く、雑誌(ゴルフダイジェスト、パーゴルフ)を読む、ことくらいでした。
≪今日の食事≫
朝食:5分粥250g、大根の味噌汁、鰆の西京焼40g、高野豆腐煮、牛乳(kcalの表示なし)
昼食:あんかけ焼きそば150g、ワカメスープ、果物、ヨーグルト、パック練り辛し(690kcal)
夕食:米飯200g、焼き魚80g・大根おろし、鶏肉と大根の煮物、白菜のお浸し(669kcal)
3月20日(金):手術後2日目
≪2回目の坐薬≫
スケジュールには、「体を拭きます」とありましたが、やめました。自分で拭くだけのことなので、楽しくないし、面倒だし・・・。
今日は、鼻の奥に入れたガーゼを抜く日です。そのため、朝のうちに、痛み止めの坐薬・点滴が行われました。
坐薬は2回目なので慣れたものです。お尻を出して待っていると、一気に挿入されました。お尻の穴が裂けるかと思いました。
お尻の痛みを耐えながら、一気に挿入したほうが良いのか?、お仕置きか?嫌がらせか?、といろんなことを考えました。
≪初めての処置室≫
初めて、処置室に呼ばれました。手術後に、鼻の奥に入れたカーゼを抜くときが来たのです。
看護師に処置室に行くように言われたので、処置室前に行くと、何人かの患者さんが順番待ちをしていました。
並んだ椅子の最後尾に座り、順番を待ちました。そして、「次の方」の声に、自分の順番と確認して、処置室に入りました。
≪いよいよ、カーゼを抜くときが≫
処置室に入り椅子に座ると、担当の医師がが「カーゼを抜く日ですね。抜きましょう」と明るく言ってくれます。
こちらは、痛いのだろうか?、と少し緊張して身構えていたのですが・・・・。
出血に備えて、トレーを自分であごの下に持たされました。そして、顔を上に向けて、鼻の穴を上に向けました。
「抜きますよ」の声と共に、鼻の奥から、何かがヌルヌルと抜けていきます。痛みはありませんでした。変な感じだけでした。
痛みが無かったのは、痛み止めの点滴・坐薬が効いていたのと、出血が乾いていなかったためと思います。ほっとしました。
処置の医師は、「出血が少ないなぁ。さすが、△△先生の手術」と言っていました。良い先生に手術をしてもらったようです。
≪カーゼが抜けると≫
カーゼを抜いた後は、机の前に座って、出血が治まるまで、トレーを持ったまま、しばらく安静にしていました。
鼻の通りはどうかな?、と息を吸い込んでみると、思ったほど通りはよくありません。少し、ガッカリしました。
でも、手術で腫れていたり、出血で塞がっていたりで、まだ、そんなに良くならないのでは、とすぐ思い直しました。
少し落ち着いたところで、医師から鼻の入り口に「綿球」を詰められて、また、鼻は詰まった状態に戻りました。
≪ネブライザー≫
鼻が通るようになったので、薬の鼻内吸入の治療を開始しました。ネブライザーという器具を使います。
ネブライザーは、二股に分かれたガラス管で、管の中に治療ごとに、2種類の薬、各1CCずつ入れます。
そして、空気を送る電気ポンプにつなぐと、二股に分かれた部分から、霧状になって薬が出てきます。
これを鼻の穴に当てて、薬を鼻の奥に吹き付けます。1回10分程度で、薬がなくなります。
朝、昼、夜と、1日3回治療を行います。
なお、毎回2種類の薬を混ぜるのは、酸性とアルカリ性の薬のため、前もって混ぜておくと効力がなくなるからだそうです。
≪点滴終了≫
夕方になると、最後の点滴が終了しました。点滴は、左手の甲に点滴針を付けたままで、点滴ごとにチューブをつなぎます。
点滴終了で、ようやく、左手甲の点滴針を抜いてもらいました。これで、やっと、自由の身になれました。
≪今日の食事≫
朝食:米飯200g、玉ねぎの味噌汁、納豆、薬味、筑前煮、ヨーグルトドリンク(616kcal)
昼食:七分つき米200g、ハンバーグステーキ80g、スープ煮、果物、ふりかけ(681kcal)
夕食:米飯200g、茶碗蒸し、銀鱈の煮付け80g、里芋の味噌煮90g、おろしあえ、おはぎ(834kcal)
3月21日(土):手術後3日目
≪シャワー解禁≫
スケジュールでは、今日は「医師の許可でシャワーが可」の日です。そして、今日も午前中に処置室で治療です。
治療終了後、医師にシャワーがOKか聞いてみました。答えは、「いいですよ」の一言です。良かったぁ〜。
早速、シャワー室に直行です。出血の恐れがあるので温度は低めに、との注意を守って、慎重にシャワーを浴びました。
スケジュールでは、明日から洗髪が可、とあったのですが、鼻の穴にお湯が入らなければ大丈夫だろうと、洗髪もしました。
3月17日以来のシャワー、洗髪でした。すっきりしました。
≪お見舞い?のメール≫
ゴルフ仲間から、心温まる?お見舞いメールをいただきました。病人の私の前に、楽しそうな写真です。
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トリヨセペットウッチーの4人です。 なんと!、3/20、21のゴルフ連荘です。 しかも、栃木のホテルに泊まっての宴会付です。 こちらは、入院・手術でおとなしくしているのに・・・。 でも、手前:ヨセ、中央:トリは、分かったのですが・・・ トリインフルエンザ消毒班の白装束の正体が不明です。 ペットか?ウッチーか? たぶん、カメラマンがウッチーなので、ペットでしょう。 |
この写真を見て、病気に負けてはいけない!、早く、ゴルフができるように元気になるぞ!、と決心しました。
(大げさですね) 来週の土曜日には、ゴルフの予定が入っているのですから・・・・・。
≪薬がたくさん≫
今日から点滴に替えて、薬の服用が増えました。(残念ながら?、坐薬はありませんでしたが)
前から服用していた持病(高尿酸値、高血圧)の薬を加えて、毎日、以下の種類、数量の服用となりました。
朝:5種類、8錠 昼:1種類、2錠 夜:6種類、8錠
注意しながら薬を取り出して飲まないと、間違えそうでした。
≪今日の食事≫
朝食:ライ麦パン100g、バター、ジャム、ツナサラダ、果物、牛乳(570kcal)
昼食:麦ごはん200g、かぶの味噌汁、粕漬け焼き魚80g、切干大根、果物(585kcal)
夕食:米飯200g、鶏肉の唐揚げ75g、サラダ、煮物(なまり30g)、インゲンの胡麻和え(697kcal)
3月22日(日):手術後4日目
≪やることといえば・・・≫
点滴が終了した昨日からは、健康な人が入院している、みたいな変な感じでした。やることといえば・・・。
朝:検温、血圧・脈拍測定。朝食。薬の服用。ネブライザー10分。 これで終わり。
昼:昼食。薬の服用。ネブライザー10分。 これで終わり。
夜:夕食。薬の服用。ネブライザー10分。 これで終わり。
あとはやることがありません。テレビを見るくらいです。病院内を歩いても楽しくないし・・・。
≪マスク購入≫
いよいよ、明日は退院の日です。スケジュールでは、「退院後一週間は、綿球またはマスクを使用」とありました。
私は、鼻の保護が確実な綿球を使用するつもりでした。でも、綿球を入れた状態で世間に顔を晒すわけにはいきません。
変なおじさんが歩いている、と言われるだけです。そのために、8F売店で綿球を入れた鼻を隠すマスクを購入しました。
≪ビールのコマーシャル≫
昨日までは、ビールのコマーシャルを見てもなんとも感じません・・・。ゴルフもそんなにやりたいとも思いません・・・。
でも、明日が退院で、「しばらくぶりにビールがのめるぞ!」と思い始めたら、ビールのコマーシャルが気になり始めました。
コマーシャルでは、みんな上手そうに飲むんですねぇ〜。生唾が出てきました。
≪今日の食事≫
朝食:バターロール・レーズンパン80g、バター、スモークチキンサラダ、果物、牛乳(531kcal)
昼食:七分つき米200g、鯖の塩焼き80g、大根おろし、じゃが芋のそぼろ煮、白菜の辛子和え、パック醤油(732kcal)
夕食:シーフードピラフ220g、コンソメスープ、オムレツ&付合せ、豆腐サラダ、果物、ノンオイルドレッシング(618kcal)
3月23日(月)
≪退院日≫
遂に、退院の日が来ました!。退院は、午前中に行うことになっています。
退院後の術後診療までの薬と、術後診療の予約日通知を受け取って、入院代の集計完了の連絡を待ちました。
朝食:米飯200g、キャベツの味噌汁、鰆の西京焼40g、白菜のお浸し、牛乳、パック醤油、ふりかけ(589kcal)
≪入院・手術代≫
入院・手術代は、169,320円でした。
入院時に「健康保険限度額適用申請書」を提出しています。これにより限度額は、約8万円か、約15万円となるはずです。
15万円を大きく超えたので、差額ベッド代などは適用対象外なのでしょう。でも、本当に適用になったのか、分かりませんね。
適用されたとしても、約15万円の区分(上位所得者)のようです。高給取り?は、つらいです。
≪退院・帰宅≫
11時半頃、会計を済ませて退院しました。一週間ぶりの屋外です。
入院したときと同じような服装で病院を出たのですが、暑かったですね。駅について、すぐ、セーターを脱いでしまいました。
自宅に帰り、洗濯をして、一週間分の新聞を見て、体慣らしにゴルフの練習とかと思ったり・・・(ご想像に任せます)
夜(夕方?)には、ビールを飲みました。いつもの晩酌は発泡酒なのですが、このときだけは本物のビールにしました。
3月27日(金)
≪術後診療のはずが・・・≫
術後診療に指定されたこの日に、外来診療に行きました。ところが、自動チェックイン機でチェックインすると、「予約なし」です。
退院のときに渡された今日の日付の予約票を付けて、「予約があるはずですが」と耳鼻咽喉科の受付に提出しました。
しばらく待たされた後、「今日の予約は、入院病棟の間違いです。」 「正式な予約は、3月31日となっています。」
「今日は、担当の△△先生はいません。」 「他の先生に見てもらうこともできますが?。」 「どうしましょう?」と言われました。
私も「どうしましょう?。」と返したのですが・・・・・。結局、診察を受けずに帰りました。
3月31日(火)
≪術後診療≫
ようやく、術後医療を受けることができました。まず、△△医師から、3月27日の予約の間違いについて、お詫びがありました。
手術箇所はきれいで、問題ないとのことです。もう、マスクも、綿球も必要ないとのことです。経過が良好で、安心しました。
その後、いきなり「お酒は飲みますか?」の質問です。 遂に来たか!、禁酒か?と緊張しながら、「はい」と答えました。
すると、「これからは、いくらお酒を飲んでも鼻は詰まりません」 「いつまでも美味しく飲めますよ」と言われました。
最後には、「これからは、どんどん飲んでください」と言われたような気がしますが、勘違い、思い込みでしょうか?
今日の費用は、診察料 410円でした。薬は,2種類/2週間分で、1,050円でした。
≪またも、担当医師の変更≫
その後、次回の診療に予約となったのですが、△△医師の外来診療が、4月から土曜日のみに変わるとのことでした。
ご存知?の通り、私は土曜日は忙しいので、東京まで行けません。また、担当の医師を変更していただくことにしました。
次の術後診療は、2週間後の同じ時間としました。担当医師は未定です。
4月14日(火)
≪2回目の術後診療、そして終了≫
今日の診察は、担当医師3人目の▽▽医師です。手術箇所を見て、「きれいですね。もう、診療は必要ないでしょう」とのこと。
あと1回くらいの診療を覚悟していたのですが、今回でめでたく終了となりました。
今日の費用は、診察料 480円でした。
≪入院・手術を終わって≫
入院・手術をして、鼻は快調!です。鼻づまり、鼻水が大幅に改善されて、日常生活が快適になりました。
今回、長年の持病で、命にかかわる病気ではないにしても、手術を決意し、改善したのは正解でした。
もう、大満足です。
でも、鼻の通りが良くなって、花粉を吸い込みやすくなり、花粉症が出ないか?、少し不安です。
今後一年間の鼻の状態が楽しみであり、少し不安です。
≪総費用≫
総費用は、入院・診療費が 191,660円、薬処方箋が 10,960円で、合計 202,620円でした。
医療保険給付が 119,900円でしたので、差し引き 83,620円の出費でした。
≪健保給付金≫
6月給料で、思いがけず、健康保険の入院給付金 86,300円が支給されました。
これで、差し引き 2,680円の収入超過となりました。保険太りには、程遠いですが・・・。
(いったん終了)