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月別の発生状況

種別・年別の発生状況地域別の発生状況|月別の発生状況|刺傷被害の発生状況

駆除依頼はコロニーの規模が急速に発達する8月〜10月の3ヶ月間に集中しますが,5種の間にはピークの時期に違いがみられます.コガタスズメバチは比較的営巣期間が長いことや,樹枝や軒下等の開放空間に営巣し巣が人目につきやすいためか,数は少ないものの越冬女王による単独営巣期から駆除依頼が寄せられます.駆除期間は5種の中で最も長く5月〜11月の7ヶ月間に亘っていますが,8月または9月をピ ークとした7月〜 10月の4ヶ月間に集中し,この間に全体の85.6%を駆除しました.

例年,駆除依頼が最も集中するのは8月下旬から9月上旬です.過去25年間で1ヶ月当りの駆除件数が最も多かったのは2003年8月の257件で,次いで2004年8月の243件となっています.また,週間当りの駆除件数が最も多かったのは2003年8月18日〜 22日と2003年8月25日〜29日の78件で,1日当りの駆除件数が最も多かったのは2004年9月21日の31件でした.

キイロスズメバチは5種の中で最も営巣期間が長く,駆除期間は7月〜翌年1月の約6ヶ月間です.ピークは8月で,9月を併せた2ヶ月間で全体の64.6%を駆除しました.

ヒメスズメバチは5種の中で営巣期間が最も短く,駆除期間も6月〜 10月の5ヶ月間ですが,半数以上が8月に集中し,9月を併せた2ヶ月間で全体の82.1%を駆除しました.

モンスズメバチの駆除期間は7月〜 11月の5ヶ月間ですが,8月と9月の2ヶ月間で全体の75.2%を駆除しましたた.キイロスズメバチとモンスズメバチは8月が引っ越しの時期に当たり,新しい営巣場所に移動後の巣を発見する機会が増えることが原因として考えられます.

オオスズメバチの駆除期間は7月〜 10月の4ヶ月間ですが,10月がピークで9月を併せた2ヶ月間で全体の68.3%を駆除しました.本種はピークが10月と5種の中で最も遅いが、これは営巣場所が樹洞や地中であることから,秋になり山野に出かける機会が増えると共に,巣の発見も多くなることが原因として考えられます.