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アシナガバチの巣の駆除法


アシナガバチについては,名古屋市でも駆除対策は実施していません.スズメバチに比べて攻撃性が弱いことから,生態を正しく理解すれば十分共存が可能です.

アシナガバチは幼虫の餌に庭木などに付くイモムシやケムシを狩ってくれます.益虫としての側面を大切にする意味でも上手に共存されることをお奨めします.我が家では特に危険な場所でない限り,巣はそのまま放置してあります.

昆虫の世界は多産多死が普通です.スズメバチやアシナガバチも例外ではなく,女王バチが単独で営巣中に事故などで死亡して,廃巣になるケースが多数みられます.そのまま放置しても半数かそれ以上が廃巣になってしまいます.


女王バチが一匹で巣作り中の巣

働きバチが羽化する前(女王バチが1頭の状態の時)には,巣を棒などで落としても女王バチは決して攻撃してくることはありません.ただし,巣を落としても同じ場所に2度,3度と巣を作り直することがあるので,落とした後にスプレー式の殺虫剤を噴霧しておくと良いでしょう.

ハチの仲間は殺虫剤に極めて弱いので,1m程度離れた場所(できれば風上)から巣に向かって薬剤を噴霧しても簡単に駆除できますが,あまりお奨めできません.

誤って触れてしまう可能性のある低いところの巣については,駆除もやむを得ないかと思いますが,大人が手を伸ばしても届かないような高さであれば,危険はありませんのでそのまま放置しても差し支えありません.駆除に際に脚立などを使用すると,ハチに刺される可能性よりも,脚立から落下してけがをする可能性の方が高くなり危険です.


働きバチが羽化後の巣

昼間に巣の様子をシッカリ観察しておいて,ハチが巣に集まっている夕方から夜間に,市販のスプレー式殺虫剤(ゴキブリ用でも何でも可)を, 巣から1〜2m離れた風上側から,巣に向かって 20〜30秒間噴霧すれば簡単に駆除できます.

その際,懐中電灯を使用すると,ハチが灯りに向かって飛んでくることがあります.使用に当たっては赤いセロファンをかぶせるようにしてください.夜間は周囲が暗くてよく見えないため,意外と恐怖心を感じるものです.そのため慣れていない人にはあまり勧められません.

薬剤を噴霧すると,巣に止まっていたハチが飛び散りますが,これは攻撃ではありませんので,飛んでくるハチの体に触れないように注意して,噴霧を続けてください.殺虫剤が数秒でも体に付着すると,ハチは攻撃性がほとんどなくなり,飛び立ったまま巣へ戻ることなく死亡します.薬剤のかかったハチは人を刺すことはありません.驚いて作業を中断せずに,巣に向かって薬剤を噴霧し続けます.

巣にハチがいなくなったら,すぐに取り除きます.巣を取り除いてから戻ってきたハチは,巣を探して辺りを飛び回りますが,人を襲うことはほとんどありません.巣のあった付近に,殺虫剤を10〜20秒間噴霧(残留噴霧)しておくと,残ったハチは薬剤に触れて死亡します.

最近はハチ駆除専用のスプレーも何種類か販売されています.少し高価ですが,これを使用すればより安全に駆除することができます.