アシナガバチは,営巣活動を終了した後でも巣の形で種類を知ることができます.繭のキャップの色や,背面の形状などで判定します.成虫が巣に止まっていればさらに正確に判定することができます.成虫は腹部の斑紋の有無や色,中胸背板の模様などで区別することができます.


繭のキャップは灰白色〜白色

■セグロアシナガバチ
  大型巣では巣の背面が反り返る.巣柄は巣の中央にある.

■キアシナガバチ
  前種よりも大型の巣を作る.巣の背面は山型をしている.

■フタモンアシナガバチ
  前2種と較べると育房は小型.しばしば垂直の巣を作る.

■コアシナガバチ
  巣は巣柄から一方向に長く伸び,背面は上向きに反り返る.

■ムモンホソアシナガバチ
  他種と較べて,白っぽく華奢な巣を葉の裏に作る.



繭のキャップは緑がかった黄色

■キボシアシナガバチ
  巣の背面が反り返る.巣柄は巣の中央にはない.

■ヤマトアシナガバチ
  巣の背面が山型で,巣柄は巣の中央にある.