Tally-ho! Tally-ho!
Tally-ho! Tally-ho!
A-hunting we will go,
We will catch a fox
And put him in a box,
And never let him go.
タリホゥ タリホゥ
狩りに いこう
きつね つかまえたら
箱に いれて
そして ぜったい にがすもんか
【語句】
Tally-ho きつね狩りのときに、ハンターが犬にかけるかけ声。
A-hunting we will go = We will go hunting
【解説】
きつね狩りの唄である。きつね狩りのときの戯れ唄が、いつの間にかマザーグースの仲間入りをしたのだろう。
「きつねを捕まえるのはかわいそう」という動物愛護精神からなのか、最後の1行が'And then we'll let him go.'となっている版もある。
【日本では】
狸猟りを歌った、よく知られたまりつき唄がある。
熊本には船場川(現在の坪井川付近)はあったが、船場山はない。そのため、熊本では唄の2番として唄の後半が次のようになったものも伝承されているが、現在では年輩の人にしか知られていないようである。
Ten green bottles
Ten green bottles
Hanging on the wall,
But if one green bottle
Should accidentally fall,
There'd be nine green bottles
Hanging on the wall.
みどりのびん 10ぽん
かべから ぶらぶら
もし びん1ぽん
たまたま おちたら
みどりのびん 9ほん
かべから ぶらぶら
【解説】
10本から順に1本ずつびんが減ってゆき、最後には何もなくなってしまうという、逆さ数え唄。100本から始めたりもする。
最近では、green bottles(緑色のびん)をbottles of beer(ビールびん)に替えて歌うことのほうが多いようだ。学生たちがこの替え唄を宴会でビールを飲みながら大声で歌ったりするという。
『キャスパー』'Casper'(1995.US)でも、キャスパーの叔父の3にんのゴーストたちがこの「99本のビール瓶」の唄を歌っていた。
Ten little nigger boys
Ten little nigger boys
Went out to dine.
One choked his little self,
And then there were nine.
Nine little nigger boys
Sat up very late.
One overslept himself,
And then there were eight.
10人の黒人の子供
ごはんに いった
1人 のどつまらせて
9人になった
9人の黒人の子供
とても よふかし
1人 ねすごして
8人になった
【解説】 1869年にイギリス人フランク・グリーンが作った逆さ数え唄。前年にアメリカで発表されたセプティマス・ウィナー作の'Ten little Injuns'にヒントを得たものと思われる。
10人の黒人の子供たちが一人、また一人と減っていき、最後には誰もいなくなってしまう、という内容。
この唄の最終行は、'And then there were none'。アガサ・クリスティは、この唄をモチーフとして、'Ten Little Niggers'(別題'And Then There Were None')(1939)を書いた。
'niggers'が'Indians'に変えられていたり、小説に別題が付けられたりしているのは、差別用語を避けるためである。
アニメ「うる星やつら」に「そして誰もいなくなったっちゃ?!」がある