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Old Mother Hubbard

Old Mother Hubbard

Went to the cupoard,

To fetch her poor dog a bone;

But when she came there

The cupboard was bare

And so the poor dog had none.

 

She went to the baker's

To buy him some bread;

But when she came back

The poor dog was dead.

 

She went to the undertaker's

To buy him a coffin;

But when she came back

The poor dog was laughing.

ハバードおばさん 戸棚へ行った 犬に骨をやろうと

でも 行ってみたら 戸棚は からっぽ 犬は はらぺこ

ハバードおばさん パン屋へ行った 犬のパン 買いに

でも もどったら 犬は おだぶつ 

ハバードおばさん 葬儀屋へ行った 犬のひつぎ 買いに

でも もどったら犬は げらげら

【語句】

cupboard 「戸棚」。Hubbardと韻を踏んでいる。 

【解説】

 全部で14連ある長いナンセンス唄。作者がはっきりしている唄で、サラ・キャサリン・マーティンが1805年に発表したもの。

 しかし古い押韻が使われているので、マーティンのまったくの創作ではなく、以前から歌い継がれて来た唄をもとにまとめたものだろうと言われている。

【覚えておこう】

'as bare as Mother Hubbard's cupboard' という表現がある。

「ハバードおばさんの戸棚のようにからっぽ」ということから、

「まったくのからっぽ」という意味で使われる。

 

One potato, two potato

One potato, two potato,

Three potato, four;

Five potato, six potato,

Seven potato, more!

じゃがいも1つ、じゃがいも2つ、

じゃがいも3つ、4つ。

じゃがいも5つ、じゃがいも6つ、

じゃがいも7つ、もっと。

 

【解説】

 potatoの代わりにbananaとなっている版もある。詩的効果をあげるために、韻律・文法・論理・事実などに関して破格や逸脱が許されることがあるが、これをpoetic licence(詩的許容)という。

 ここでtwo potatoesというように複数形にならないのは単数形のpotatoの繰り返しが好まれたからで、これも詩的許容の一種である。

 この唄の遊び方は、日本の「ずいずいずっころばし」とほぼ同じである。各自が両手を握って前に出し、こぶしをじゃがいもに見立てて、リーダーが数をかぞえながらこぶしをたたいていき、'more'に当たったこぶしは後ろに隠し、最後まで残った人が勝ちという遊び方である。

 

【日本では】

「ずいずいずっころばし」

ずいずいずっころばし ごまみそずい

茶壷に追われて とっぴんしゃん

ぬけたァら どんどこしょ

俵のねずみが 米食って ちゅう

ちゅう ちゅう ちゅう

お父さんが呼んでも お母さんが呼んでも

行きっこなァしよ

井戸のまわりで お茶碗欠いたのだァれ

幕末期の江戸の童謡を集めた『時代子供うた』(1894年)に次のような記述がある。

 ずいずいすつころバしヤ 胡麻味噌ずい

 烏坊に追ハれて すつぼんちャん

 抜けたァら との字のどんどこしョ

 (数人の子供、各両手の握こぶしを並べ中の一人指にて

  片端より拳の穴を突きながら云ふ。)

 

 手遊び唄「ずいずいずっころばし」は、不可解な歌詞がまた魅力となり全国に広まった。謎がある点では、何かマザーグースに通じるところがある。謎は多いが歌詞の解釈をしてみたい。

 「ずいずいずっころばし」は、「ころぶ」というイメージ。「胡麻と味噌」は台所の象徴か。「茶壷」は江戸時代に東海道を急いで運ばれ将軍に献上されたお茶という説がある。江戸時代に「カラス坊に追われて」となっていたものがいつのまにか「茶壷」に変わってしまったのだろう。

 「ねずみ」は昔から多くのわらべうたにうたいこまれた動物。倉庫に忍び込んで穀物を盗むのでヌスミからネズミになったという説や、木の根に住むので「根住み」からネズミになったという説がある。

 「行きっこなァしよ」は「抜けっこなしよ」と歌うところもあり、「お父さんやお母さんが帰りなさいと呼びに来てもこの唄を途中でやめてはいけないよ」という戒め。

 「抜けたァらどんどこしょ」も同様。「お茶碗を欠いたのだァれ」は、「誰がいけないことをしたのか」。つまり、犯人探し。この唄は鬼決め唄でもあるので、最後にこのような文句が入ったのだろう。

One, two, buckle my shoe 

One, two, buckle my shoe,

Three, four, knock at the door,

Five, six, pick up sticks,

Seven, eight, lay them straight,

Nine, ten, a big fat hen.

1、2、靴をはこう

3、4、ドアをたたこう

5、6、棒をひろおう

7、8、まっすぐ置こう

9、10、太っためんどり 

【語句】

buckle「(靴の)留め金を止める」。 

【解説】

 代表的な数え唄。昔は30まであったそうだが、今では20までしか歌われていない。子供が数を練習するときによく歌う唄で、幼児向けの数の学習絵本には必ずといっていいほど載っている。