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Can you make me a cambric shirt? 

Can you make me a cambric shirt,

Parsley, sage, rosemary, and thyme,

Without any seam or needlework?

And you shall be a true lover of mine.

 

ぼくに絹のシャツを作ってくれるかい

パセリ セージ ローズマリー タイム

縫い目もなく 針も使わずに

そしたら 君は 本当にぼくの恋人

 

【語句】

cambric 「薄く上質の麻布」。絹に近い感触。

Parsley, sage, rosemary, thyme いずれも香草(ハーブ)の名前。

ここでは特に意味はなく、古い呪文のなごりであろう。

 

【解説】

 「針も糸も使わずにシャツを縫う」というのは難題だ。14世紀ごろの文献に、「3インチ平方の布でシャツを作る娘がいたらお妃にする」と言った王様の話が載っている。そういった難題解決型の結婚物語は、わが国の「かぐやひめ」を始め世界各地で伝わっている。

 また、「ぼくのシャツを作ってくれ」と言うのは、「結婚してくれ」という求愛と同じことであったそうだ。今風に言えば「ぼくのパンツを洗ってくれ」。これも難題の一種であろうか。

 さて、この唄も8番まで難題が続く。シャツを水がわかない泉で洗い、いばらのしげみに干して、3つの質問に答えて、海に土地を見つけて、1つぶの胡椒を1エーカー全部の土地にまいて、それを刈り入れてくじゃくの羽でたばね、全部できたら、本当の恋人になれる、という話だ。

 1893年の文献に Is any of you going to Scarborough Fair? Remember me to the lad as lives there. For once he was a true lover of mine.という唄が載っている。サイモンとガーファンクルの歌の前半は、明らかにこの唄からの引用である。  

  

「スカボロー・フェアについて」

サイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」がとても詳しく解説されています。スカボローの写真もあります。

「オールド・バラッドの世界」

バラッド(物語唄)とマザーグースとは、重なり合うところも多いのです。ここでも、今回の唄が解説されています。