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砂田喜昭 2019年9月27日更新  
ゴミとなるプラスチックを
つくらない、使わない

9月議会一般質問(2)
廃プラ類の削減を

 【砂田市議】いま世界は、地球規模でのプラスチック汚染で海洋生物への深刻な影響が大問題になっている。この解決には、プラスチックをはじめ、そもそもゴミとなるものをつくらない、環境に出さないという発生源対策の方向に舵を切り替えることが、喫緊の課題である。これまで事業活動にともなって発生する大量の廃プラスチック類(ペットボトル、梱包材のテープやシート、合成ゴムくず、合成繊維くずなど)を中国や東南アジアに輸出していたが、これらの国から輸入拒否にあっている。

 日本では「プラスチック類のリサイクル」というが、その6割近くが熱回収、燃やして熱にするので、真のリサイクルとはほど遠い。国はゴミ発電を推進しているが、一般廃棄物の半分近くが水分の多い生ごみで、発電効率を上げるために、容器包装リサイクル法によって分別していた廃プラスチックまで、分別せずに燃やしているところもでている。しかも、ゴミ発電は、如何に効率を高めても20数%にしかならず、火力発電の平均43%に比べ、格段に効率が悪い。

 【民生部長】容器包装リサイクル法で分別されたプラスチック類の再生利用、再資源化について、民間業者においてプラスチックの固形燃料化を行っており、その資源化につなげている。発生抑制についてはワンウェイ(使い捨て)プラスチック(ペットボトル、レジ袋・ストローなど)の使用削減をめざす。

 【砂田市議】政府は、今年4月から省庁の食堂など国の機関においてペットボトルや使い捨てコップなどのプラ製品の使用禁止を決めた。小矢部市でも率先してペットボトルなどの使用をやめてはどうか。

 【民生部長】本市としては率先してペットボトルの使用を取りやめることは考えていないが、プラスチック発生抑制は重大な課題と考えている。市環境保健衛生協議会をはじめ市自治会連合会や市連合婦人会など関係団体と連携をして市全体で対応を検討していきたい。

高岡エコ・クリーンセンター
民間業者に10年間の長期包括運営委託


 【砂田市議】高岡エコ・クリーンセンターの長期包括運営委託について、優先交渉権者としてJFE(日本鋼管と川崎製鉄が合併)を選定し、新たに77億円で10年間委託をするが、現在の委託契約と比べて、どのような違いがあるのか。

 【民生部長】これまでは運転業務のみ外部委託をしていたが、今後は運転業務に加え、薬剤など資材の購入や点検保守に民間のノウハウを活用することで、より効率的に事業を実施できると期待されている。今後10年間で2億7500万円の事業費縮減の見込みと聞いている。

廃プラ類を受け入れないか

 【砂田市議】海外から輸入拒否にあっている廃プラ類に関して、環境省は2019年5月20日の通知で、「@他県、他地域からの産廃の受け入れ、処理を求めている、A今般の状況に鑑み、緊急避難措置として、必要な間、産業廃棄物に該当する廃プラスチック類を受け入れて処理することについて、積極的に検討されたい」としている。高岡エコ・クリーンセンターでも、このような受け入れ・処理を求められるのではないか。

 長期包括運営委託によって、ゴミの焼却を促進するために、業者が「助燃剤」として積極的に廃プラスチック類を受け入れようとするのではないか。

 【民生部長】構成3市のゴミと許可業者のみの受け入れをしているし、今後もその方針である。また受託業者に対して「助燃剤」として廃プラスチック類の受け入れがないよう業者に対してしっかり管理監督するよう広域圏事務組合にも申し入れていきたい。

 【砂田市議】ゴミ発電、売電による収入を図るために、熱量の高いプラスチック類の受け入れを増やそうとするのではないか。

 【民生部長】仕様書に反することにもなるので、協定締結の際に業者に徹底を図ること、委託後においても、現場確認でしっかりチェックしていくよう広域圏事務組合に申し入れていく。

 【砂田市議】ゴミ質の変化によって、つまりプラスチック類のゴミを抑制する対策を促進することによって、委託費が増加することはないのか。
【民生部長】協定に際して委託費の増加とならないよう十分業者と協議を行うよう広域圏事務組合に申し入れたい。

指定ゴミ袋の値上げにつながらないか

 【砂田市議】指定ゴミ袋が破れやすい問題や、ゴミ袋の料金の値上げにつながらないような対策はあるのか。

 【民生部長】指定ゴミ袋の不良品については市生活環境課の窓口で交換に応じている。指定ゴミ袋は来年度以降も広域圏事務組合で発注・販売する。指定ゴミ袋の値上げについては何よりも構成3市の合意が必要である。市民に直接負担を生じる問題でもあり、引き続き事業の効率化に取り組むとともに、慎重に対応するよう広域圏事務組合に求めたい。

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