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砂田喜昭 2019年4月7日更新  
公共施設の統廃合による
税金の無駄づかいを止めよ

予算特別委員会で砂田委員が訴え
城山まちなかトイレ
つくって8年で解体

 小矢部市は一部議員の意見を受けて城山町まちなか公衆トイレを解体し、(仮称)石動コミュニティプラザに組み込むことにしています。1370万円をかけてつくってから8年目、法定耐用年数24年(固定資産税を計算するための年数で、実際の耐用年数よりはるかに短い)の3分の1しか経過していない新しいトイレを壊すのは、税金の無駄づかいではないでしょうか。
 このトイレは石動中学校のグラウンド利用者や朝の散歩の人たち、曳山祭などイベントで訪れた人たちに「便利だ」と大変喜ばれています。砂田市議は「いろんな観光地へ行っても駐車場にトイレがあるところはたくさんある」と述べ、わざわざ壊さなくてもよいと批判しました。

おとぎの館図書室も廃止
親子連れ2万8千人が利用しているのに


 おとぎの館図書室も議会の一部から「新図書館をつくるなら二つも図書館が要らない」といわれて、市は廃止する計画です。
 しかしこれは、1997年にオープンし、親子連れを中心に年間2万8583人に利用され、3万2893冊の本が貸し出されています。おはなし会、手づくり絵本教室、えいが会など14事業を実施し、年間延1271人が参加しています。
 2010年度から保育所、幼稚園などから4〜5歳児を招待する事業を開始するなど子どもの読書活動を推進する大きな役割を担っています。赤ちゃんの時から本に触れてもらおうと始めたブックスタート事業は4ヵ月健診の際に健診会場もしくはおとぎの館で図書館司書とボランティアで行っています。
 新図書館に移行後は健診会場でボランティアを中心に行うが、必要に応じて図書館職員も派遣するとのことです。収蔵図書2万5954冊中1万5千冊を新図書館に移し、残りは保育所などを巡回するメルヘン文庫にまわします。

 
国の補助を受け1億円でつくった施設

 22年前に国の補助金1億1601万円を受けて建設しましたが、法定耐用年数38年まで16年も残っています。当初は児童福祉施設として残すとしていましたが、廃止する「タワーの湯」を改装して児童福祉施設にするとの方針が出されました。この改装にも税金が必要になります。おとぎの館の建物を生かし続けるのか、解体するのかが迫られています。

公共施設再編計画の根本的見直しを
砂田市議が主張


 こんな税金の無駄づかいがなぜ起きるのか、国が人口減を口実に公共施設の整理・統廃合をあおり、市議会の一部がそれに追随しているからです。「国の言いなりで地方が振り回されたことはこの32年あまり、三度も経験してきたが、地方にとって決してよいことではなかった」と砂田市議は述べました。

 
「第一段階は公務員が多すぎるという公務員バッシングで、民営化とパートや派遣への置き換えだ。」

 
「第二段階は平成の大合併で、合併しないと、国からのお金が来なくなるなどというウソがまことしやかに流された。これに対して私は、合併したら地方交付税が激減すること、合併せずに隣の自治体とは仲の良い隣人として市民福祉の向上を競い合ったら良いと強調した。いまでは、小矢部市が合併しなくて良かったという声を多く聞く。」

第三段階 人口減少をあおり、公共施設の統廃合
学校の統廃合がターゲットに


 「そして今、『人口減少という危機感』をあおり、いっせいに公共施設の統廃合を迫っている。30年前には内需拡大のために公共施設をつくれとの大合唱で、中学校をつくれるくらいの税金を使ってタワーまでつくってしまったが、いまは真逆だ。公共施設の目的にてらして統廃合が必要かどうかを議論するのではなく、公共施設の面積で何割削減をするのかと迫られている。面積による縮減目標は結果として、グランドや体育館、教室を持つ学校の統廃合を迫るものとなる。小矢部市の子どもたちを主権者として育てることは何よりも大切なことであり、世界ではコスタリカのように軍隊を廃止して国家予算の3割を、軍事費から教育に変えたところもある。日本の教育費にかける予算は少なすぎる。この改善こそが急務である。教員を増やして少人数学級、すべての子どもたちにゆきとどいた教育を実現することこそ、今やるべきことだ。ぜひ面積目標の撤廃を求めたい。」

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