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砂田喜昭 2019年2月23日更新  
軍隊を持たない平和国家
コスタリカを訪ねて 荒木義昭

 コスタリカへ旅行された荒木義昭さんから、そこで見たこと感じたことから、今の日本が進むべき道など考えたことを寄稿されました。紹介します。

 コスタリカと言う国がどこに有るかさえ知らなかった私が、今回旅行する事になった。
 そのきっかけは、映画「コスタリカの奇跡」を見て、朝日新聞社で活躍されて以降、フリージャーナリストとして御活躍の伊藤千尋さんの講演を聞いたからです。

 今、日本では国民が望んでもいない、憲法9条に安倍首相が自衛隊を書き加え戦争する国にしよう、と策動しています。
 ところが、同じように、軍隊をもたないと明記した憲法(1949年施行)を持つコスタリカは、その憲法を活かして、経済では発展途上国なのに、平和と教育と環境立国として、日本はもち ろん、米国やヨーロッパ諸国でも実現していない3つを実現しているのです。
 それまで国家予算の30%を軍事費に充てていたものを、そっくり教育に充てた。そして、文字通り平和憲法を活かす国となり、軍艦1隻、戦闘機1機も持たない。それからおよそ70年。

(1) 世界に平和を広げる国
国連で核兵器禁止条約を実現


 コスタリカは、自分の国が平和になるだけでなく、お隣の中米3つの国の内戦をも終わらせ、世界に平和を広める努力をしてきた。この功績を評価され、アリアス大統領は1987年にノーベル平和賞を受賞しています。国連核兵器禁止条約を採択させる努力を1997年から3度提案して、ついに2017年度実現させました。世界のどの国も成しえない事を実現させてきま した。
 中米のみならず、世界の平和を研究する国連平和大学もコスタリカのカラソ大統領の提案で実現しました。この大学には60カ国から140名(日本からも20名の学生)が来て、学んでいます。訪問した日は、26歳の河野さんと昼食を共にしました。
食事をとりました
 コスタリカを攻撃する国があれば、軍事力で立ち向かうのでなく、世界の国々にコスタリカの側に立って攻撃を許さない、平和外交を積極的に繰り広げてきました。ここが日本と大きな違いです。
 歴史博物館や国会を訪問すると、この国が世界の平和の為に何をしてきたかを知る事ができます。日本でも憲法9条を活かして、このような社会にしていけば、経済大国日本として素晴らしい国に出来ると強く確信しました。人々が生み出す富を、殺し合う武器に使うおろかな国と、人々の幸せの為に使う違いは、余りにも大きい。

(2) 国家予算30%を教育に
「人は誰でも愛される権利がある」と習う小学校


 国家予算の30%を教育費にした結果、幼稚園から大学までほぼ無料です。小学校で最初に習うのは「人は誰でも愛される権利がある」という事であり、国や社会から愛されていないと思えば憲法違反に訴える事が出来ると教わる。
 写真の机が台形なのは、合わせると円形になり、話し合い、意見を述べ合う為なのです。
学校の様子
(3) 自然エネルギーがほぼ100%
人にやさしいコスタリカは、自然にも優しい


 現在、コスタリカは国内のエネルギーの99・5%が自然エネルギーです。2017年には一時的に100%を達成した実績があります。主力は水力と地熱発電で、地熱発電の技術はほぼ100%、日本の技術、資金協力で成り立っています。
 地熱発電は、一度作れば、地球がある限り発電します。発電の仕組みは原発と似ていて、熱い蒸気でタービンを回して電気を作りだします。原発が副産物で放射性物質を出すのに対して、地熱発電は温泉を産むのです。

憲法を活かして民主主義を育てた
「平和」の反対語は「無関心」



 平和憲法を持ったから、平和国家になるのではなく、この憲法を活かして民主主義を育てて来たコスタリカと、憲法の平和条項を捻じ曲げて戦争準備を進める日本は余りにも違います。「平和」の反対語は「無関心」であり、国の政治を嘆き悲しむのではなく、「関心」を持って、働きかける事こそ必要だと強く感じた旅行でした。
 サー、参院選に向けて、安倍政治とサヨナラする為に力を合わせましょう。

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