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砂田喜昭 2018年9月30日更新  
日本母親大会in高知
 
分科会「8時間働いたら暮らせる社会を」に参加 
       新日本婦人の会小矢部支部 上田由美子

 8月25日・26日に高知県で第64回日本母親大会が開催され、1日目の全体会と2日目の30の分科会で延べ8300人が参加しました。(写真)
高知での母親大会
 私は新日本婦人の会小矢部支部から参加し、2日目は「8時間働いたら暮らせる社会を」の分科会に参加しました。助言者は高知県労働組合連合会執行委員長田口朝光氏でした。

 
長時間労働の
   実態が次々と


 参加者からは、息子や娘の長時間労働や残業代が出ないサービス残業の実態が次々報告されました。「ブラックじゃない企業はどこにあるの。」「法律は解かっているけど、自分一人ではどうにもできない。」などの声も紹介されました。労働相談で、建設業で働く正規労働者の夫が4人の子どもを育てるため、夜コンビニで働き、朝は新聞配達をしていると相談された例も語られました。

「労働者の権利」を学ぼう

 娘の職場に健康保険と厚生年金がなかったので、労働基準監督署に相談したら、加入できた例も話されました。

 助言者からは、高知県内の大学・高校で「労働者の権利」を教える出前講座を行っていること、

 高知県商工労働部が出している「働くルールをしっていますか」のリーフに連合の相談ダイヤル・県労連の労働相談ホットラインを掲載させたことが紹介されました。

 終わりに参加者全体で、次のことを確認しました。
○雇用形態での差別をなくし、非正規労働者の均等待遇の実現を
○全国一律最低賃金千円の実現と、消費税増税によらず社会保障の拡充で生活の保障を
○教員を増やし、学校現場で労働者の権利と労働組合を知らせる
○男女ともに仕事と家庭を両立させる条件の整備を
○8時間働いたらゆたかに暮らせる社会に
○労働時間の短縮とインターバル制度の導入を

日本母親大会とは

 1954年アメリカの水爆実験により、ビキニ環礁で第五福竜丸が被災したことをきっかけに、平塚らいちょうが「世界の母親の要求を話し合う大会」として呼びかけ、1955年6月に東京で第1回日本母親大会が開催されました。同年7月にスイスのローザンヌで世界母親大会が行われました。日本ではその後、「命を生みたす母親は命を育て命を守ることをのぞみます」のスローガンのもと毎年開催されています。

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