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砂田喜昭 2018年3月24日更新  
市議会の役割

 
市財源確保に貢献した市議会の活動について、先々週号にひきつづき、砂田市議に聞きました。

定数削減より議会らしい役割発揮を


 
編集部 前回の市議選が無投票だったことから、市民の一部から議員定数を減らせばどうかとの声も聞こえてきます。

 
砂田市議 議員定数を減らすことは、主権者である市民の政治参加の道を狭め、議会に出るためのハードルを高くすることになり、私は反対です。市民の声で政治を動かす議会の役割を強めるためにも、多くの市民に議員への挑戦を期待したいですね。

 
編集部 かつて議員を減らせば税金の節約になるとの声もありました。

 
砂田市議 今度の予算では議員報酬などで1億2435万円あまりを見込んでいます。議員16人ですから、一人あたり780万円弱です。市議会がちゃんと役割を発揮すれば、それ以上の財源確保ができるし、私は実際にやってきましたよ。

編集部 どんなことがあったのですか。

  
市の財源を生みだす
     市議会の働き

税金の無駄づかい正した市議会 
   年間約4千万円節約に


 砂田市議 私は2003年に立ち上げた市民オンブズ小矢部のみなさんと、税金の無駄づかいを正す運動に取り組みました。

 全国的にも官官接待などが大問題となっていた時期で、市長や議長の交際費、食糧費や旅費の点検をし、官官接待のための飲み食いをやめさせるなどして、年間約4千万円の節約をしました。

 
編集部 すごいですね、でもそれは砂田さんががんばったということでしょう。

 
砂田市議 いや、このような市民の皆さんの動きに議員の皆さんも賛同し、議会全体としても05年には議会に出席するたびに議員に出ていた日当(費用弁償)を県内で初めて全廃しました。

 
編集部 議会が税金の使い道をチェックし、正す役割を果たしてきたということですね。

子撫川ダムの固定資産税課税漏れを正す
   年間約1千万円の増収に


 
砂田市議 当時の大家市長から感謝された問題もありました。

 それは県営子撫川ダムの固定資産税(国有資産等所在市町村交付金)の20年以上にもおよぶ課税漏れ(合計2億2824万円)を正したことです。水道料金値下げを求める市民運動の中で市民から指摘されたことがきっかけでした。03年度補正予算で5年前(時効の壁)に遡って6889万円を取り戻し、その後毎年1千万円程度の増収となっています。

 
編集部 それはすごいですね。

 
 下水道計画に見直しで
将来の財政負担108億円を軽減


 
砂田市議 最近の事例では、下水道計画の見直しで、散居村では合併処理浄化槽を組み合わせる方式にしたため、将来にわたる市の財政負担が108億円も軽減されることになりました。私が毎年のように求めてきたこの見直しについて、他の議員の皆さんも「そうだね」と同調してどしどし取り上げていただけるようになったから、実現できたわけです。

 
編集部 議会と議員の果たす役割がよくわかりました。そんな議員さんが増えるとよいですね。

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