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砂田喜昭 2018年2月24日更新  
新年度予算概要その2
急増する市債発行額

 2018年度一般会計は総額161億円で、前年比7・1%、10億円超の増額です。石動駅周辺整備事業、新図書館建設事業に12億円、大谷・蟹谷学校区の統合こども園建設に12億円(次年度分とあわせると28億円)など大型公共事業が目白押しです。

 この財源を賄うために借金を30億7千万円(市債発行額)予定しています。これは昨年当初予算比11億円(56・6%アップ)増となり、かつてない多額の借金をすることとなります(表・グラフ参照)。

急増する市債発行額・表

市債残高を増やさない取組みを


 日本共産党は財政健全化のために 市債残高を増やさない取組みを一貫して求めてきました。既に市債残高は2017年度末に99億円にな り、12年度末の79億円から20億円も膨れ上がっています(地方交付税の代替措置である臨時財政対策債を除いた額)。

 小矢部市の場合は、これまで石動小学校を建て替え新築してきましたし、これから石動駅・新図書館の建設など借金をしてつくりますが、建物・財産が残ります。ですから国の場合の歳入不足を補う赤字国債大量発行とは違いますが、それでも市債残高が増え続けていることは好ましくありません。

 市債残高を増やさないためには、使える公共施設はできるだけ長く使い、不必要な公共投資をやめるとともに、整備実施の時期をなるべくずらし、一度に多額の投資をしないようにすることが重要です。

 市も「小矢部市行財政改革実施計画」で「健全財政の維持」のためには「公債費の抑制」が重要と指摘し、そのために「毎年の建設事業にかかる起債の借入額が償還額の範囲内となるように努める」としています。この原則を厳重に守らせることが大切です。


新総合計画でも大型公共事業が次々と
「石動コミュニティプラザ」 当初予定繰上げ


 新年度に第7次総合計画(2019年度から10ヵ年計画)を策定します。

 そのなかには石動コミュニティプラザ(総合会館や青少年ホーム、石動コミュニティセンター、市民活動サポートセンターを統廃合の予定)があり、これは当初予定を繰り上げて市民図書館の移転を待たずに本体建設を19年度にしたいとしています。18年度には7416万円の予算で実施・造成設計を予定しています。

市役所の耐震化

 市役所の耐震改修も新総合計画で実施します。18年度予算ではそのための基本構想・基本設計の予算を1350万円見込んでいます。

学校の統廃合(中学1校、小学3校)か、
少人数学級か


 そのうえ市議会が小中学校の統廃合を求め、中学校を1つに、小学校を3つにと主張しています。仮にそのような事態になれば、すべての学校の耐震化も完成し、普通教室にエアコンも完了しているのに、これらをつぶして、さらに大型公共投資が必要となるでしょう。子どもらの通学距離も遠くなり、地域社会との結びつきも希薄となります。

 日本共産党は少人数学級の実現で統廃合しない道を追求すべきだと主張しています。

 市は18年に小中学校統廃合審議会に学校規模について諮問し、19年度中に答申をもらう予定です。桜井市長はこれまで複式学級にならない限り統廃合しないと子撫地区で言明していましたが、今後の対応が注目されます。

 学校教育環境の向上

★スタディメイトの配置時間を延長します。

★英語教育に外国語指導助手(ALT)を1名増員し、小学校3名、中学校2名配置します。小学校英語専科講師も配置します。

★小中学校に専任の図書館司書をひきつづき配置します。

★蟹谷小学校の雨漏り対策工事をします。

★各中学校に1名ずつの部活指導員を配置します。教師の多忙化解消の一環として砂田市議が求めてきました。

★今年もひきつづき平和教育に取り組み、ヒロシマの平和祈念式典に中学生を派遣します。

 
有害鳥獣対策

★捕獲したイノシシを焼却場へ運ぶ費用の助成をします。これまでは土に穴を掘って埋めていましたが、その労力を軽減します。

★電気柵の設置補助(120万円)に加えて、恒久柵材料費補助金(130万円)を新設しました。これは12月議会で砂田市議も提案していたものです。

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