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砂田喜昭 2018年1月1日更新  
12月議会 砂田市議の一般質問
イノシシ被害対策に全国の経験から学ぶこと

 
12月議会一般質問が14日、15日の二日間行われ、9名が質問に立ちました。

 砂田市議は@農業の振興について、A公共施設の統廃合とまちづくりに住民参加を、B公契約条例について、C18歳まで医療費無料化を、D教育条件の改善について取り上げました。

 今週号では@農業の振興に関して、イノシシ被害対策と、A18歳までの医療費無料化についてお知らせします。

 砂田市議 一般的には、イノシシは積雪に弱いとされ、積雪深30p以上が70日以上続く地域はイノシシの生息不適地とされている(日本野生生物研究センター,1981)。最近は雪が少ないせいか、イノシシが大変増えている。

捕獲や電気柵、ジビエ料理とともに山ぎわ対策を

 個体数を減らす、圃場をまもることに止まらない対策が求められる。電気柵、捕獲や捕獲後の処理への支援、食肉ジビエ料理はひきつづき重要な課題であるが、それとともに、山ぎわ対策も必要ではないか。

福井県での山ぎわ対策
農地に出にくくする緩衝帯の設置


 なかなか決め手はないが、富山県より先に増えすぎている地方の対策を学んではどうか。福井県での取組が参考になる。

 イノシシ等が農地に近づきにくい環境づくりのために、森林整備の補助制度や、「鳥獣被害防止総合対策交付金」、「多面的機能支払交付金(旧農地・水保全管理支払交付金)」、「中山間地域等直接支払制度」等を活用して、除間伐や山ぎわの藪の刈り払い、イノシシ等が農地に出にくくするための緩衝帯の設置などが行われている。また、平成21年度からは、山ぎわを刈り払った際に出た材の枝や幹を活用して障害物を設ける「福井型緩衝帯」も設置されており、設置場所では出没が抑止されるなど被害軽減の効果が上がっている。

先進事例に習い、恒久柵も併用して被害軽減に取り組む 産業建設部長

 産業建設部長
 森林の間伐や下草刈りによる緩衝体の設置などはイノシシの出没の抑制には有効な対策であろうと考える。本市においてもこれまで里山再生整備事業による森林の間伐や下草刈り、また中山間地域等直接支払制度を活用しての森林の下草刈りなどに取り組んでいる。福井型緩衝帯の設置などいろいろとある先進事例に習い、対策を参考としてより効果的な被害の軽減に取り組んでいきたい。

 これまでは圃場を直接守る電気柵を主流で配置してきた。その維持管理に相当の労力がかかり、最近では集落を取り囲むような恒久柵、物理的な恒久柵を使っての対策をとの声もあがっており、県でも対策をとっているが、そういった支 援を農業者にも伝え、より効果的な電気柵、そして恒久柵などを併用した対策に取り組んでいきたい。

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