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砂田喜昭 2017年8月14日更新  
 来年度予算編成に生かすために
民生文教委が事業評価

 市議会民生文教常任委員会は8月4日、2016年度事業から健康増進対策事業、小・中学校の教育振興推進費、図書館管理運営費、スポーツ振興事業費について、市議会としての評価を行いました。
 これは決算審査の前に議論することで、来年度予算編成に生かそうとするものです。主に砂田市議が取り上げた評価と課題を紹介します。


健康診断受診を増やすように


 砂田市議は健康増進対策事業に関して、健康診断の受診対象数の内どれだけ受診したのかを把握し、受診をふやす努力をすること、人間ドックを受診した人の健診結果も、市として把握し、健康増進事業に活かすことなどを求めました。

就学援助 入学前支給を
 県内で先駆けて実施


 小中学校教育振興推進費では就学援助金の入学前支給を県内で先駆けて実施しました。
 小学校では2016年3月17日、22名に、89万3200円(一人4万6百円)を支給し、その後の転入者2名には5月19日に支給しました。中学校では3月10日、20名に、94万8千円(一人4万7400円)を支給しました。
 全体の支給状況は次の表の通りです。

 小矢部市は所得が生活保護基準の1・5倍以下の家庭を対象にしています。小学校の就学援助受給者割合は2016年度が7・04%で、今年度(2017年)は7月1日現在で8・55%です。中学校でも2016年度、8・77%で、今年度は9・25%に増えています。

部活指導員
身分保障し活動を拡充


 中学校の部活動に関して、スポーツエキスパート派遣事業として32名を各部活動に一人につき年間24回派遣し、年間157万9千円支出しています。このうち28名は県が3分の1補助しています。スポーツエキスパートの方は主に土日で月2回、1回2時間、部活に従事します。残りは部活顧問の教師が担当します。国は今年度から教師の多忙化解消策の一つとして部活指導員を学校職員として採用できる制度をつくりました。これを受けて教育委員会事務局長は来年度から部活指導員として大会の付き添いもできるように学校職員としての身分保障もし、活動時間も大幅に拡大するなど予算も確保して、拡充したいと述べました。

  図書館

貴重な資料収集、保管を


 図書館管理運営費では図書等整備費972万9千円の増額を求めました。また福光図書館が三笠宮崇仁氏の貴重な古書「古代オリエント史と私」を所蔵し、小矢部市民図書館を通じて貸し出してくれたことを紹介し、古い本や資料でも貴重なものはきちんと残すよう求めました。

おとぎの館図書室の20年
 
 おとぎの館図書室の20年間にわたる活動で、赤ちゃんの頃から絵本に親しむ活動を多彩に充実させてきたことを高く評価し、
公共施設の整理統廃合でこの活動をなくしてはならないと強調しました。そのカナメは司書の配置とその活動の保障です。現在は司書が市民図書館に4名、おとぎの館図書室に2名(内1名は嘱託の室長)です。
 
おとぎの館図書室の活動

1997年オープン 今年で20年目

2008年4月よりブックスタート事業 4ヵ月健診時に赤ちゃんと保護者に絵本の読み聞かせと絵本を贈る。

ブックスタート・フォローアップ事業 1歳半健診、3歳健診時に絵本の展示や図書館の利用案内

2010年6月より保育所・幼稚園児招待事業 14施設の4,5歳児342名を招待

2015年度 図書館探検隊事業 市内小学1年生5校192人がおとぎの館を訪問。図書館の利用案内と本の貸し出しをする。

子どもの集会活動 2階の語り部の部屋、ピノキオの部屋、アリスの国の部屋で、おはなし会、英語で絵本の読み聞かせ、えいが会、手づくり絵本教室、わくわくアート、子ども折り紙教室などを月に4,5回開催。

市内外(金沢市など)から遠足で訪問 2014年には17回802名が訪問。

おとぎの館図書室入館者
 29、880人
  (2015年は28、590人)
参考 市民図書館
 60、430人
(2015年は58、944人)

おとぎの館貸出冊数  
 39、092冊
参考 市民図書館
 82、334冊

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