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決算特別委員会
2015年度決算を審査
2015年度決算について審査する決算特別委員会が10月6・7・11日の三日間開かれました。そこで主に砂田喜昭議員が取り上げた問題を紹介します。
国保会計 黒字大幅増
砂田市議 国保会計の次年度への繰越金(=歳入−歳出)が1億5816万9千円となり、前年度の6342万円を約1億円上回った理由は何か。
高すぎる国保税を下げなかったため黒字幅が増えたのか。
担当課長 入院件数が2013件から1899件と少なくなったことで5%の節減となったことが大きい。一方、調剤費が4%もアップしている。調剤費が大幅に伸びたのは昨年10月に新薬改訂が行われた影響でないかと分析している。
小矢部市の国保が支払う医療給付費の内訳
平成27年度 前年比
入院 9億39百万円 94・9%
入院外 7億83百万円 102・3%
歯科 1億30百万円 94・3%
調剤費 3億66百万円 113・6%
(平成26年度の前年比104・2%)
計 22億20百万円
砂田市議 日本の薬価が高すぎる問題がある。
参考
10月7日参院予算委員会にて日本共産党の小池晃書記局長が高い薬価問題を取り上げました。
1年間使用すると患者1人当たりの負担が約3500万円になる抗がん剤・オプジーボについて各国の価格比較(図)をパネルで示し、日本の異常な高薬価を告発しました。
政務活動費
ネット公開は技術的には可能
砂田市議 政務活動費の領収書は議会事務局ではいつからいつまでの分を保管しているのか。
富山県議会、魚津市議会が領収書をインターネットで公表するとのことだが、小矢部市議会も議員の側からやろうということになれば、技術的には可能か。
議会事務局長 5年間保存しているので、平成23年分からある。技術的には可能である。
小矢部市の奨学金は無利子
小矢部市では大学等の奨学金を月4万円無利子で貸し付けし、返済は10年間です。他の奨学金と併用できないこともあり、予算では14名分を予定していたが、貸付は11名にとどまりました(新規3名、前年度からの継続8名)。
小矢部市の奨学金は1995年6月議会で砂田市議が取り上げ、当時の岩峯教育長が「努力する」と答弁し、実現したものです。
スタディメイト(特別支援教育支援員)派遣事業
予算を使い残した
小学校において学習障害や発達障害などのため特別な支援を必要とする児童をサポートするために各学校に2名から4名の支援員を配置しました。実数で13名です。教育委員会は116万円の不用額(予算を使い残した)が出たと報告しました。
2015年度からスタディメイトの勤務時間を半日勤務から6時間勤務に拡充しましたが、年間200日勤務を120日勤務に減らしました。予算を使い残すのであれば、勤務日数を減らさないで拡充することも可能だったのではないでしょうか。
小学校英語教育に2名の外国人助手
小学校で英語教育をするために、880万円で2名の外国人助手を配置しました。砂田市議は、中学校で英語嫌いが多いが(苦手な中学生は約6割、うち8割弱が「中1の後半」までに「苦手」に。ベネッセ教育総合研究所
2009年)、小学校から英語教育をしていくと逆に英語嫌いをつくることになりはしないかと指摘しました。
教育委員会は子どもたちが異文化に触れることで関心を持っているようだと答えました。
多人数学級支援講師の対象学年引き上げを
小矢部市は独自に小学1年生、2年生の31人以上のクラスに多人数学級支援講師を配置しています。これは県内で小矢部市だけの優れた制度です。2015年度は523万円で、小学2年生の4学級に配置しました。砂田市議は小学3年生にも対象学年を引き上げるよう求
めました。
教育委員会は多人数学級支援講師にたいへん効果があることを認めながら、今後については県の35人学級の拡大とあわせて検討していきたいと答えました。
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