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富山県母親大会に参加して
「戦争と子どもたち
富山県での学童集団疎開から考える」 上田由美子
第56回富山県母親大会が9月25日富山県教育文化会館で開催され、午前中は6分科会、午後は全体会が行われました。
私は「戦争と子どもたち 富山県での学童集団疎開から考える」の分科会に参加しました。
富山近代史研究会の須山盛彰さんがお話しされ、富山県では東京の四つの区から85校1万5千人が292寮に分かれて疎開が行われたことを知りました。
学童疎開は、「足手まとい」をなくすことや将来の「兵力温存」が目的であり、縁故疎開・集団疎開がありました。しかし靴など身の回り品が用意できない、病気・障害があることで「都市残留」もありました。
準備や受け入れ体制が良かった一次疎開に比べ、空襲で焼け出された後の二次疎開や、疎開場所が変わる再疎開などは、食べ物、寮が劣悪な場合が多くあったとのことです。小矢部市津沢の寺での集団疎開が描かれた「谷間の底から」(柴田道子著)の小説等が紹介され、これらを読んで多くの人が戦争や学童疎開の実態を知る必要があると感じました。
午後の全体会では、神戸女学院大学教授の石川康弘さんが「みんなで学べば社会はよくなる」と題して講演されました。
日本政治の歴史と現状を学び、自民党改憲案の時代錯誤の危険性を知り、市民と政党の共闘の力で、社会を変えられると確信することができました。
午前・午後で延べ590人・15団体が参加し、母親大会アピールを採択して終了しました。
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