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砂田喜昭 2016年5月1日更新  
原子力防災計画の見直しで
 市民の安全を守れるのか


3月議会予算特別委員会

市は備蓄した安定ヨウ素剤を捨てるのか

 小矢部市の原子力防災計画の見直しに関して砂田市議は3月議会予算特別委員会で「国の基準に従うだけで市民の安全を守れるのか」と質問しました。

 
砂田市議 小矢部市は志賀原発から30キロ以上離れているので、国の方針が変わって、屋内退避でよいとされ、安定ヨウ素剤についても保存しなくてもよくなったから備蓄しないことにした。これまで市は福島原発事故をふまえて、県内でも率先して安定ヨウ素剤を購入してきたのに、なぜ変えるのか。これで市民の安全を守られるのか。

 
総務部次長 まずは屋内退避だが、必要に応じて一時移転も計画に入っている。その次の段階で飲食物摂取制限の指示も出てくる。想定外の大事故の場合、国、県の指示で安定ヨウ素剤の配布、使用も想定しているので、屋内退避だけということではない。

篠山市は今年から事前配布開始

 
砂田市議 福井県の原発から30キロ以上離れている兵庫県篠山市では独自に、今年1月31日から3歳以上の市民を対象にヨウ素剤の事前配布を始めた。篠山市では放射性物質が到達する24時間前に飲めば9割以上は甲状腺癌を防護できるとしている。ヨウ素剤の副作用について、医師が静脈注射するのと経口投与では違いがあり、経口投与ではほとんど副作用が起きない。インフルエンザ予防注射の場合、重篤な副作用の発生率は0・002%ぐらいだが、ヨウ素剤の経口投与で重篤な副作用は0・0001%、20分の1だ。

 
総務部次長 県西部6市でヨウ素剤の問題について協議し、研究していかねばならないと考えている。

 
避難計画のない原発の再稼働は認めない

 
砂田市議 福島第一原発事故では60キロ以上離れたところでも高汚染が確認されている。原発から30キロから45キロに位置する飯舘村が全村避難となり、4年経っても解除されなかった。こうした経験をふまえ大津地裁は3月10日に避難計画がないことなどを理由に高浜原発の運転を止めた。

  
避難場所が放射能から
     守られるのか


 
砂田市議 防災に必要な資料の整備、とくに避難所として放射能から防護できるコンクリート建物はどこかなども調査したか。

 
総務部次長 コンクリート建物の避難所は既に調べた。その細かい資料を周知する方法について避難所マニュアルのなかで示していきたい。

安倍内閣の安全基準は無責任だ

 最後に砂田市議は次のパネル(写真)を示して、原発に関して世界の安全基準はもっとすす んでいると強調し、「安倍政権は原発問題でも『世界最高水準』の規制基準で合格した原発は再稼働させると繰り返しているが、これほど無責任なことはない」ときびしく批判しました。
砂田市議が予算特別委員会で示したパネル
 インターネットで見つけた、ある学習会の動画からコピーしたもの


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