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砂田喜昭 2016年3月30日更新  
保育所の統廃合・民営化
市民の意見をどう生かすか
3月議会一般質問

 保育所の統廃合問題について、砂田市議は独自に行ったアンケート調査を元に、3月議会で11日、一般質問しました。
質問する砂田市議、TVクロスより
市の説明会で寄せられた意見
 「なぜ統廃合か」などなど


 
砂田市議 保育所の統廃合問題について検討していた委員会は昨年末、市長に、@石動幼稚園と石動東部保育所を統合し、東部保育所を改修し、新たな「幼保連携型認定こども園」をつくる、A大谷中学校区の松沢、正得、荒川、若林保育所を統合し、公的病院(北陸中央病院のこと)との連携を推進する、B蟹谷中学区の北蟹谷、東蟹谷、薮波保育所を統合と答申した。これを受けて市は関係者から意見を聞いたが、どのような意見があったか。

 
民生部次長 関係する保育所の保護者、関係地区のみなさんからは次のような意見が出された。

 「保育所の統合はなぜ行うのか」、「市はどのようにすすめていくのか」、「反対意見が多い場合は統合を実施しないのか」、「統合保育所の場所や時期などは決まっているのか」

 「保育所が統合されると地域の核がなくなり、一段と地域人口が減少するのではないか」

 「通園バスはどのように運行するのか」、「病児・病後児保育とはどのようなものか」、「統合時の子どもたちへの対応はどのように行うか」。

 これら貴重な意見や心配をふまえて、まず市の取り扱いを決め、市議会をはじめ関係の方々に報告し、もう一度ご意見を伺い、市の方針を決定していく予定だ。明日の小矢部市をになう子どもたちのよりよい育ちの環境づくりに努めていきたい。

民生部次長
「共産党のアンケートも参考にさせていただきたい」


 
砂田市議 共産党が2月に行ったアンケートでは「【現状のままでよい】が40%」、「その理由は【一人ひとりの子どもに目が届く】が42%、通園児を抱える家庭では59%」などだった。これらの声をどう受け止めるのか。

 
民生部次長 延長保育、休日保育、認定こども園での多様な保育サービスの充実と、保育料の軽減などが望まれている。

 入所児童が多くなると「保育士たちの目が届かなくなるのではないか」との心配、保育所までの距離に対する心配なども見受けられる。

 「地区に保育所が必要」とされる方が多いなどもわかった。

 アンケートについては、今後この問題の取り扱いをどのようにするかの判断の参考にさせていただきたい。

2010年 民生文教常任委員会報告を受けて
「行財政の効率化のみを優先させない」 民生部次長


 
砂田市議 2010年6月議会での民生文教常任委員会の委員長報告「行財政の効率化のみを優先するのではなく、子どもにとって最善の方法で、また、地域に密着した保育環境が整備されるよう十分に配慮すること」を、今日どのように受け止めているのか。

 
民生部次長 市の方針を決定していく際には、行財政の効率化のみを優先するのではなく、質の高い教育・保育サービスを子どもたちにどのように提供するかを第一優先に、答申の趣旨をふまえて、保護者や地域のみなさんのご意見を十分に伺い、協力、理解が得られるように取り組んでいきたい。

「年内あたりを
メドに結論を」


 
砂田市議 今後、市民との話し合いの場をどのようにもっていくのか。

 
民生部次長 答申に対する市の取り扱いを決めて、また説明に上がりたい。

 結論を出す時期は、半年、あるいは年内あたりをメドにと思っている。

『保育料軽減を』の声にこたえよ
砂田市議


 
砂田市議 保育に期待するものは何かを伺ったところ、「保育料の引き下げ」が通園児の家庭では68%にものぼった(グラフ上参照)。「義務教育と同様、保育料をタダに」との意見もあった。
保育に希望すること、通園児の家庭からのアンケート回答
 
民生部次長 平成27年度から第3子保育料の無料化を実施。平成28年度からは国の制度改正に伴い低所得階層における保育料の軽減、ひとり親世帯への軽減の拡充などを予定している。

 今後も国や県、他市町村の動向をふまえながら、より積極的な子育て支援事業のなかで適正な保育料を検討して参りたい。

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