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砂田喜昭 2015年12月8日更新  
個人住宅の太陽光発電1409キロワット
440軒分の電力を賄う



 これまでに市内で個人宅に設置された太陽光発電(国・市の補助を受けたもののみ)は292件、1409・32キロワットに上ることがわかりました。市議会決算特別委員会に2003年度から2014年度までの実績(注)が報告されました。

 (注)小矢部市は家庭用に1件あたり5万円の補助をしています。このほか、2013年度から事業所用太陽光発電に1件あたり100万円の補助制度をつくりました。ただ、これまで補助申請はなく、あちこちの事業所の屋根に太陽光発電パネルが見られますが、これらはこの利用実績に含まれていません。また個人設置で国・市の補助を受けていない太陽光発電もこの実績に含まれていません。このほか、小矢部市は公共施設の屋上に33キロワットの太陽光発電パネルを設置しています(石動小学校15キロワット、石動中学校8・1キロワット、津沢中学校9・9キロワット)が、これもこの実績には含まれていません。

石油に頼らない
再生可能エネルギーの普及を


 津沢中学校では2009年度に設置されて以後、今年11月24日9時20分までの累計発電量は6万6千528キロワット時(Kwh)であり、年間平均約1万Kwhの発電を行っている計算となります。

 この割合で個人住宅に設置された太陽光発電(補助を受けた分のみ)が年間どれだけ発電しているかを推計すると、約143万Kwhになります。これによって一般家庭約440軒の電力をまかなえます(
参考)。
 電力の供給源が分散していると災害にも強く、今後とも、石油に頼らない再生可能エネルギーを普及することが求められます。


参考 この推計計算について

@太陽光発電パネルは夜間に発電せず、晴れた日に多く発電をするので、発電パネルの施設稼働率Sを津沢中学の例で計算します。
津沢中での年間発電量 66528Kwh/6.6ヵ年=10022Kwh
          9.9Kw×S×24時間×365日=10022Kwh
  S=10022Kwh/(9.9Kw×24時間×365日)
   =0.116
発電パネルの施設稼働率は市内では0.116と推計されます。

A補助金を受けた個人住宅の総年間発電量は次のように推計できます。
  1409.32Kwh×0.116×24時間×365日≒143万Kwh

B1世帯当たり月間電力消費量 271.2Kwh 全国9電力平均
2013年度 電気事業連合会調べ
             出典 原子力・エネルギー図面集2015 1:2:13

 これから小矢部市の個人住宅太陽光発電によって一般家庭何世帯分の電力を賄えるか、推計します。
143万Kwh/(271.2Kwh×12カ月)≒440世帯


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