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砂田喜昭 2015年9月22日更新  
竹内理論から学ぶ 認知症は治せる
9月議会 砂田市議の一般質問

 9月議会一般質問は14日、15日に行われ、砂田市議は14日に
@市長は戦争法案廃案の表明を、
A認知症は治せる、そのためにも介護職員の処遇改善と教育で介護職場の改善を、
B少人数学級の実現と多人数学級支援講師対象学年の拡大を、
C特定健診と厚生連高岡病院の半日ドックの活用、
D完全米飯給食と地産地消の推進、
E新子ども・子育て支援制度による保育料の算定と減免制度について取り上げました。

 今週号では認知症についての質問を紹介します。


 砂田市議
 私は8月29日に東京で「家族で治そう認知症」という竹内孝仁国際医療福祉大学大学院教授の講座を受講してきた。

 参考になる著書 「家族で治そう認知症」 年友企画
            「認知症は水で治る」 田原総一朗・竹内孝仁著 ポプラ社


 そこで学んだことは認知症が「脳の病気」だからもう治らないという単純なものではなく、認知症の症状や行動は介護ケアで症状を改善させることができること、症状が取れれば認知症は治ったと言えるそうだ。

体の運動と趣味で
認知症発症を低くできる


  世界の学者でも、イギリスのトム・キッドウッド氏は運動で認知症を治せると主張しているそうだ。最近の研究では、1日3キロほど歩いている人は歩かない人に比べて認知症になる率が43%も低かった。趣味を持つ人は無趣味の人に比べて認知症になる率が38%低く、3つ以上の趣味を持つ人は無趣味の人に比べて認知症になる率が80%も低かったとのこと。

水分補給で体調を整える
それに食事、排便、運動
 

 竹内教授は水分をとることで認知症を治せると主張していた。体調を整え体が元気で活性化すれば認知症の症状を改善できるという。体調を整えるには、水分と食事、排便つまりおむつをしないでトイレを使うようにすること、そして運動だ。それにくわえて友人、仲間との社会的交流をすすめることだそうだ。

 竹内教授が提唱している「認知症あんしん生活実践塾」は認知症の家族と事業者が10数名参加する6ヵ月の講座で、最初にこうした理論を学んだ上で、月1回の個別事例検討と宿題で認知症の改善を図るものだ。

 実際に認知症を治せるとなると、みなさんに喜ばれるのではないか。

 市内で認知症の方はどれほどおられるか。

市内の認知症高齢者 1366人 

 
民生部長 平成27年6月時点の要介護認定者1852人の内、何らかの認知症がある高齢者は1366人。このうち介護保険施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設)入所者は451人で約33%。

認知症あんしん生活実践塾を
         小矢部でも


 砂田市議
 認知症を治せば普通の生活ができるようになる。認知症についてのしっかりとした理論を学んで、それに対処できる専門家を育てることが重要だ。

 竹内教授の「認知症あんしん生活実践塾」はいま全国に広がっている(北は青森市から岩手県二戸市、栃木県宇都宮市、東京都、川崎市、静岡県三島市、岡山県美作市、鳥取県、島根県の大田市・浜田市、高知県の高知市・四万十市、宮崎県小林市など)。

 小矢部市も誘致してみてはどうか。

認知症が治れば本人や家族の喜びに
  広く情報を収集して考えてみたい


 民生部長
 おっしゃるような先進的な取り組みで認知症が治れば、本人や家族の喜びにつながる。市としてもいろいろ取り組んでいるが、議員から紹介された「認知症あんしん生活実践塾」の活動についても広く情報を収集して考えてみたい。

軍事費を削って、高齢者介護に税金を
介護職員の処遇改善と教育で
    介護職場の改善を


 
砂田市議 このような先進的な理論と実践に学び、市内の高齢者介護事業所の水準を高め、高齢者が元気で長生きできるようにすれば、高齢化社会を乗り切ることができる。そうするためにも介護職員の処遇改善と教育で介護職場の改善をはかることが重要だ。夜勤で一睡もできないというひどい現状の改善は欠かせない。

 これを介護報酬だけで改善しようとしたら、介護保険料の値上げにつながる。そうではなくて、このために必要な財源は、軍事費を削って生みだすべきだ。安倍政権は戦争法案を強行し、垂直離着陸機V22オスプレイを12機・1321億円も購入し、自衛隊を海外派兵しようとしている。海外で戦争し殺し、殺されることに私たちのたいせつな税金を使うのではなく、高齢者介護や子育て、教育に回すべきだ。

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