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平和を問い、学ぶ夏
原水爆禁止2015年世界大会に参加して
真剣な意見発表と熱気に 反戦平和への深い理解と共感
小矢部平和委員会 堀内昭世
今年も8月4日から6日まで広島で原水爆禁止世界大会が開かれた。私は、小矢部平和委員会代表として初参加した。
3日間の広島滞在中、展開される真剣な意見発表と会場の熱気から、又途中での原爆資料館見学や平和祈念式典参加を通して、自分の考えは、日頃新聞等から読み取る浅い理解から、反戦平和への深い理解・共感へと変化した。
被爆者が訴えつづけた結果が、
世界に原爆ノーの世論広げる
初日3300人参加者の開会式で、来賓の日本被団協代表委員である坪井直さんからその当時の被爆体験を聞き、俳優宝田明さんの戦争体験やアメリカのビキニ水爆実験を告発する東宝映画「ゴジラ」の話や「安倍さん、もう白旗を上げなさい」などの話で会場が盛り上がった。
海外代表も多数参加し発言しており、世界に原爆ノーの世論が広がっていることを知る事が出来た。これは広島・長崎の被爆者が前面に出て核の悲惨さを訴え続けた結果であると分かり、凄いことだと思った。
原水爆禁止に掛ける又日本の平和憲法に期待する世界の思いの強さを実感でき、力を合わせれば、日本の戦争法案廃案と世界の非核化も実現できるのではないかと私自身思い始めた。最後に「国際会議宣言」発表となって初日は締めくくられた。
言葉が空々しい安倍首相
2日目は分科会に分かれての討論、3日目は8時より平和記念公園で平和祈念式典が始まった。我々も木陰からモニターテレビを見ながら参列した。式次第に従って挨拶が続く中、一人浮いて見えるのが日本の安倍首相であった。どの国の参加者も戦争や核兵器の無い平和な世界を望んでいるのに、公然とその反対の事を行動で示しながら、言葉では平和のためにと言う空々しさが、浮き上っているのだ。こんな恥ずかしい人を首相の座に居続けさすことは絶対許してはならない。
世界各地の平和運動が
連帯する場が世界大会
10時30分に再び広島県立総合体育館に戻って、世界各国から参加する国際色豊かな原水爆禁止世界大会に参加した。
オーストリア外務大臣クレメンツ氏は今年のNPT再検討会議で米・英・カナダのわずか3カ国の反対で宣言文が採決できなかった事を悔しがっていた。しかし、全世界の8割を超える159か国の賛成があったのは、核保有国に対する圧力となるとの話(インドネシア代表ムハンマド・アンショル国連代表部)はうなずけた。
このような世界大会に参加する事は、世界の風向きを知る絶好の機会であり、若い世代代表の三宅さん等の初々しい頼もしい発言や、節子・カーロー氏の世界からの平和運動の現状発言等から、世界各地で同じ目標に向かって戦っている仲間同士で、運動の方向性に対する確認と安心感・連帯感を共有する機会でもあると言うことを知った。
歌手、クミコさんの唄が素晴らしかった。又、共産党の志位和夫委員長が現れ挨拶した事は、私には予期せぬことでうれしかった。志位さんの話はいつ聞いても心に残るものばかりだ。
最後に「広島からのよびかけ」宣言が採択され、発言者全員が壇上に上がり、参加者5500人の「We shall over come」の大合唱で熱気は最高潮に達し、閉幕となった。
広島市平和記念式典に中学生参加
今年も広島市平和祈念式典に市内4中学から生徒8名が参加しました。
市が原爆犠牲者の冥福、核兵器廃絶を願って、8月5日から7日までの日程で派遣するもので、5日朝、石動駅前で出発式が行われました。
小矢部平和委員会は広島に派遣される生徒を激励し、激励金を手渡しました。
戦争法案反対をアピール
アウトレット前にて
憲法をまもる小矢部の会は終戦記念日の15日、三井アウトレットパーク北陸小矢部まえの国道八号線の歩道に立って、戦争法案反対をアピールしました。
県内外の多くの車の中から、手を振る人、笑顔で会釈する人など賛同の気持ちを表す人が見られました。
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