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砂田喜昭 2014年12月30日更新  
2014 日本のうたごえ祭典 in 宮城
復興を希って集う

 今年の祭典は仙台市で11月22日〜24日「復興を希う音楽会」をメインテーマに全国から1万2千人余の参加で、盛大に開催されました。小矢部から5名が参加しました。
 東北の復興を希いながら3日間感動的な「うたごえ祭典」に参加できたことは、忘れられない思い出になりそうです。

 私たちは「全国女性合唱団合同」600名のステージに出演しました。5400人のお客さんの入ったメイン会場で、歌手「クミコ」さんと一緒にスコットランド民謡「広い河の岸辺」を合唱することが出来、素晴らしい体験でした。この唄はNHK朝ドラ「マッサン」で聞いた方もいるでしょう。「クミコ」さんの歌唱も素晴らしく熱いステージになりました。

 3日間、いくつもの会場でたくさんの全国の合唱団の演奏があり一部しか聞くことが出来ませんでしたが、被災地の思いと結び合い励まし合うものとなりました。とくに「ゼビオアリーナ仙台」のメイン会場「大音楽会」は地元東北各地からの観客と、出演者で熱気につつまれました。大勢の子供たちも参加した仙台民謡「すずめおどり」は舞台、客席、通路にあふれ、いつまでもいつまでも続いたのは圧巻でした。

 「アメイジング グレース」を指揮した池辺晋一郎氏は「決して被災地にお見舞いに来たつもりでない。地震は日本中、世界中いつどこで起こるかわからない。共通の気持ち、心でお互いに励まし合い支え合うことが大事」と語りました。

  
復興はまだこれから

 私たちは帰路に着く前に、津波被災地閖上(ゆりあげ)地区を一周して視察しました。海側は更地が多く、住宅地区もポツポツ生まれていましたが、仮設住宅が分散して多くあり、遠く離散している方々も多く、生活の苦労が思いやられました。もう4年近くたつのに復興はこれからという感じでした。

 日本のうたごえ祭典は素晴らしい合唱の祭典です。まだまだ知られていないようですが、私は体力のある限り、これからも参加したいと思いつつ帰路に着きました。
                (阿尾多美)

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