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砂田喜昭 2014年11月21日更新  
「30人学級」をぜひとも
「みんなの会小矢部」が署名運動

 小学校1年生の学級定数だけは、父母国民の運動が一部実って関係法律が改正され、2011年度から35人学級となっています。
 ところが、財務省はこれを「従来の40人学級に戻せ」と少人数学級への流れに逆らう主張を始めました(10月27日)。
 そんな中 「明るい富山県政をみんなでつくる小矢部市の会」(代表 堀内喜亨氏)では、「30人学級」実現の署名を今年もすすめています。取り組みの中で聞いた現場の先生方の声を紹介してもらいました。

 
 
 「40人なんて無理!」
 
 「たとえば、学用品をそろえられないような子どもがクラスに数人いると、普通に授業ができなくなります。「学級崩壊」ですよ、40人なんて無理!(40人学級でやれということは)トラブルつくろう、ということですよ! …親の問題もあるのでしょうけれどね」
 「どの学校でも、2人くらい臨時任用講師の方がクラス担任しておられます。かなり経験のある教員でも大変なのに、若い方は大変でしょうね」

臨時任用講師「時間が取れなくて、勉強できない」

 「高校でも、40人のクラスを二つに分けて担任をつけるような場合には臨時任用講師を充てざるを得ないですね。臨任講師を部活動の主顧問に充てるところもあるのですが、勉強の時間が取れなくて、いつまでも臨任のままの人も多いです」。

 休職ぎりぎりの先生も

 「県立高校では正式に休職する先生は減少していると聞いていますが、現場では休職するかどうか、ぎりぎりの方がおられますね。本人も大変ですが、周りの方も大変です。」
 「30人学級」というのは、国の責任で、正規の教職員を増やし、1クラスの子どもの数を30人以下にしてほしいという、みんなの願いです。

貸付金ではなく、返済不要の【奨学金】を

 この署名運動で掲げている「お金の心配なく学べるように、父母負担を軽減して、教育の無償化を進めてください」という要求にも、共感が集まっています。
 「返済不要の『給付制奨学金』をつくれというのはわかる。自分の若いころは、奨学金は、教員になると、返さなくてもよかった。今の制度は利息をつけて返さなくてはならない。「貸付金」ですよ。
 数百万円の借金を背負って大学を出ても、非正規の働き口しかないなんて、若い人は気の毒だな。」

OECDなみの教育予算を
 
 大半のOECD諸国では高校授業料は無償で、所得制限をしている国はありません。「30人学級」署名に掲げられている要求は、OECDなみに、教育予算を国内総生産の5・6%に引き上げれば、すべて実現できます。
 日本では国と県の財政から教育に支出されているものは、国内総生産の3・8%で、あまりにも少なすぎます。

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