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砂田喜昭 2014年11月21日更新  
決算特別委員会その2
学校図書館での貸出冊数
前年比で大幅増


  決算特別委員会では、砂田市議の質問に答えて、小矢部市の図書館の活用状況が報告されました。

 小中学校図書館の図書貸し出し数は大幅に伸びました(表参照)。小学校では2013年度には一人当たり44・1冊で、2012年度に比べて1・32倍に増え、中学校でも一人当たり12・3冊で、前年比で1・64倍に増えました。

「学校図書館司書の勤務時間
 1時間延長」が効果


 小矢部市が2013年度に学校図書館司書の勤務時間をそれまでの4時間から5時間に、1時間延長する措置を取ったことから、学校全体で読書指導に力を入れた効果が表れたものとみられます。小学生と中学生の一人当たり貸し出し数に差があるのは、中学生の場合、1冊当たりページ数が増えることと、部活に関心が移ることなどが影響しているものとみられます。

 
市立図書館の貸し出し状況

 市立図書館の貸し出し数は次の通りです(表参照)。

 市民図書館での貸出冊数が前年比で減ったのは、利用者の希望にこたえて、電話などによる貸出期間延長ができるようにしたためとのことです。
これまでは返却期限が来たら、図書館でいったん返却手続きをしてから再度貸出手続きをしており、その分も貸出冊数に加わっていたのです。

「新図書館は石動駅に合築」
  図書館整備計画検討委員会が報告書


 小矢部市民図書館整備計画検討委員会は10月15日、桜井市長に「新図書館は石動駅に合築するのが最適」と報告しました。報告書では新図書館の延べ床面積を1500u以上、駐車場は50台以上確保し2時間無料とすることなどと述べています。
 今年3月議会予算特別委員会で砂田市議が求めていた国立国会図書館のデジタルデータを活用することについても取り入れています。
 人員配置については、現在7名態勢ですが、正職員は1名の司書だけで、あとは館長、館長代理が嘱託職員で、ほかに週28時間勤務の臨時職員3名(司書)です。報告書では司書の増員を求めています。
開館時間については火曜日から金曜日まで午前9時30分から午後7時30分までとし、平日の利用時間を1時間延長することを提案しています。

「国民の知る権利を保障する社会的基盤」

  報告書は「おわりに」の中で、「図書館は、
国民の知る権利を保障する社会的基盤であり、生涯を通じて学び、楽しく、心豊かな生活を送るために必要な社会教育施設です。」と述べていることは大切な点です。砂田市議も今年3月議会予算特別委員会で「図書館の自由の宣言」を紹介しながら、次のように主張しました。
 砂田市議 図書館業務の中心は貸出です。これは国民の知る権利を保障するものです。アメリカの天文学者カールセーガンはおおよそ次のようなことを『コスモス(朝日新聞社=1984年)』で述べています。
 「人類は生きるのに必要な膨大な情報を、遺伝子や、脳に蓄えられなくなった時、体の外に、社会的な記憶を蓄える方法を発明した。このような記憶の倉庫が図書館と呼ばれている。人類は遺伝子から脳へ、そして図書館の発明へと、人が生きるのに欠くことのできない情報を駆使して現代にまで生き延びてきた。」(『現代の公共図書館・半世紀の歩み(日本図書館協会1995年)』より)

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