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砂田喜昭 2014年10月25日更新  
政治とカネ
小矢部市では?


 小渕優子通産大臣の政治資金の不明朗な支出問題をはじめ、高岡市議が政務活動費で革靴を購入したり、金沢市議に不適切な政務活動費の支出の返還を求める判決が下されたり、このところ政治家の政治資金に関する疑惑が相次いでいます。

議会基本条例で「透明性の確保」

 小矢部市ではどうでしょうか。小矢部市議会は2010年6月議会で議会基本条例を制定し、第4条で「情報公開を徹底するとともに、市民に対する説明責任を十分に果たさなければならない。」、第10条で政務活動費について「証拠書類を公開すること等により、その使途の透明性を確保する」と定めました。

政務活動費 月2万円
領収書だれでも見られる


 議員には月2万円の政務活動費が交付されていますが、その使途については、領収書を添付することで明らかにしています。情報公開条例に基づいて誰でも、見たりコピーを入手したりできます。

議長交際費 
予算の6割前後に抑制


 議長交際費は年間140万円の予算が充てられ、2011年度から市議会のホームページで使途項目ごとに公開されています。
 10月15日から17日まで開かれた決算特別委員会で、砂田市議は議長交際費がこの4年間、予算の6割前後に抑制されていることを高く評価し、その教訓を明らかにするよう求めました。

議会事務局でも使途基準に合致しているか協議

 議会事務局は、議会基本条例を踏まえて議長交際費の使途基準を定め、事務局職員の間でもこの使途基準に合致しているかどうかを協議して支出していると答えました。
 議長交際費、市長交際費の年度ごとの予算と支出額の一覧表は次の通りです。
 2001年度までは議長交際費、市長交際費は予算通り使い切っていました。予算が余れば年度末に清酒やタクシー券などを購入して満額使い切っていました。
議長交際費、市長交際費の推移

議会では砂田市議が
公開を約束させる


 砂田市議は2001年度決算を審査した決算特別委員会で、情報公開条例に基づいて市長交際費の使途を原則公開することを約束させました。その結果、2002年度から予算を使い切る悪弊は改善されました。

「市民オンブズ小矢部」が
  使途の具体的公開を求めて活動


 2003年1月に「市民オンブズ小矢部」が結成され、市長交際費の使途を具体的に公開するよう求めるとともに、交際費の半減を要求して活動を続けました。その結果、予算でも議長交際費が180万円から170万円、150万円、140万円と削減するようになり、市長交際費も400万円から360万円、300万円、280万円と削減しました。その予算も使い切らず節約に努めるようになりました。

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