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砂田喜昭 2014年9月19日更新  
新しい小矢部市議会
9月2日スタート 市議選の無競争をどう考える

 新しい小矢部市議会の任期が9月2日から始まり、4日に組織議会が開かれました。

 
議長候補者が所信表明 
   議員懇談会で


 組織議会では議長、副議長の選挙が行われ、議長に石田義弘議員、副議長に吉田康弘議員が選ばれました。議長選挙に先立って開かれた議員懇談会で砂田市議は、議長に立候補したい議員はそれぞれの議会改革に対する所信を表明するように求め、議員懇談会で石田義弘議員、嶋田幸恵議員がそれぞれの抱負を述べました。
 昨年視察した沖縄の読谷村議会では、議長に立候補する議員が市民に公開された本会議で所信表明していました。小矢部市議会では議員懇談会でしたが、所信表明をしたのは、今回が初めてです。

  
砂田市議
  民生文教常任委員会に所属


 砂田喜昭市議は民生文教常任委員会に所属しました。常任委員会はこのほか総務常任委員会、産業建設常任委員会があります。
 駅周辺整備特別委員会と人口対策等特別委員会、それと2013年度決算を審査する決算特別委員会が設置され、砂田市議は駅周辺整備特別委員会と決算特別委員会に所属しました。
 砂田市議はこのほか、小矢部川中流水害予防組合議会議員、国民健康保険運営協議会委員、小矢部市土地開発公社理事に選出されました。

市議選の無競争をどう考える

 こんどの市議選は小矢部市発足以来初の無競争となりました。市民の間から「選挙しなくて助かったのでは」「何を公約したのかわからず、残念」「議員定数を減らすべきでは」など様々な声が寄せられています。

市民から意見
「議員は
 もっと勉強を」


 「役人が行政をやるのではなく、国民から選ばれた議員がもっと勉強して政治をやってほしい。」

 「市の財政も権限も小さくなって、議員の魅力が減ったんじゃないの。」

 「三井アウトレットやら、TPP、憲法問題など、この際一票の力で自分の意思を表したいと思った人も多いはずだ。共産党が複数で頑張らなくちゃ,白けるよ。」

 「自説を言葉で発し合い、議論し合うことから、議会がおもしろくなり、市民の投票率も上がる。それが民主主義の基本では。 」

定数減で
投票率も下がる


 小矢部市発足以来の定数と投票率、立候補者数の推移を市総務課に調べてもらいました(表参照)。
定数と投票率、小矢部市議選挙の結果
 定数が少なくなると投票率が下がる傾向がみられます。市民の政治参加がそれだけ少ないということです。当選ラインが上がり、新人が立候補しづらくなっているのではないでしょうか。衆議院選挙で1名しか当選しない小選挙区制では、中選挙区制に比べて新人が立候補しづらいことと似ています。

議員として
自分の見解を貫けるか


 
最近の政治状況を見ますと、特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認で「海外で戦争できる」国づくり、原発再稼働、消費税増税や社会保障カットなど安倍自公政権と市民の願いが真っ向からぶつかる課題が多くなりました。
 国民の声、市民運動が政治を動かします。ここに確信を持てるならば、議員として力を発揮しようという意欲もわきます。しかし、市民が生活への不安で立候補をためらったり、議員が議会内会派などいろいろなしがらみによって自分の見解を貫けなかったり、思いとは相いれない態度を取らざるを得なかったりという現実もあるのではないでしょうか。
 いずれにしても、こんどの無投票をどう考えるのか、市民の間で議論が望まれます。



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