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砂田喜昭 2014年9月8日更新  
第35回原子力発電問題全国シンポジウム
活断層問題 
北陸電力は科学的で信頼できる調査を

 福島原発事故から3年半が経過し、事故の現状と再稼働の動き、活断層問題についてのシンポジウムが8月30、31日に、金沢市で開かれました。主催は日本科学者会議で今年は35回目になります(写真)。
 原発敷地内の活断層問題で話し合う科学者たち(8月31日=金沢駅西健康ホール)
 7名の科学者たちと会場いっぱいの参加者の間で原発事故後、故郷に戻れない避難者のことや福島に住んでいる人たちのこと、放射能の人体への影響、廃炉を進めることで新しい雇用を生み出すこと、再稼働の動きと活断層問題などが活発に話し合われました。

 31日午後から、志賀原発の活断層問題の現地調査に出かけました。
 能登半島のもとになった岩盤は1500万年前の海底火山の溶岩が固まったものだそうです。約2万年前の氷河期には海面が今より100メートルほど下がり、6千年前の温暖な縄文時代には今より2、3メートル高くなっていました。海には砂がたまります。地震などにより隆起すると昔の海辺の様子が現れます。
 写真は、志賀町巌門にあった波で削られた崖の様子です。下の岩盤は溶岩が固まったものです。6千年の間にこれだけ地面が隆起したことが見て取れます。
 波で削られたくぼみ跡が隆起した(志賀町巌門)
 能登半島西岸では南から北に向かって次第に隆起し、富来川でガクンと下がっている地形がみられ、そこに断層が走っているとみられています。
 ところが北陸電力は現地調査もせずに否定しているとのことです。石川県内の市民団体は北陸電力に科学的で信頼に足る調査を求めています。

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