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砂田喜昭 2014年8月31日更新  
日本共産党が県交渉(1)

 日本共産党富山県地方議員団は8月20・21日、県民から寄せられた要望を持って、富山県の各部課と交渉しました。(写真)
 
石動駅でもJR切符を買えます
特例として、JRから経営分離後も
沿線市町ごとに1か所、計8か所で販売

県議会2階大会議室で交渉する砂田市議
 日本共産党の側から、新幹線開業後にJRから経営分離される並行在来線の各駅で、新幹線をはじめとしたJR切符を購入できるように求めました。

 
窓口で購入可

 知事政策局から、「JR切符の販売システム、マルスについて、先行事例ではほとんど認められてこなかったが、昨日(20日)のJR西日本社長と石井知事との面談において、特例として沿線市町ごとに1か所、具体的には泊駅、入善駅、黒部駅、魚津駅、滑川駅、小杉駅、高岡駅、石動駅の計8か所で販売が行えるよう配慮するとなった」と報告がありました。
 その切符を窓口で対面販売できるのかどうかが議論になり、知事政策局の担当者がその場から電話で確認を取ったところ、窓口で購入できると回答がありました。

長距離旅行の際の
 無料駐車場

ひきつづき利用
 できるよう求める

     
砂田市議

 砂田市議は石動駅でJR切符を購入できるようになったことを高く評価するとともに、長距離旅行の際の無料駐車場(現在、石動駅線路沿いにある)も引き続き利用できるようにすることを強く求めました。知事政策局の担当者は「あいの風鉄道」にその要望をきちんと伝えると答えました。

介護職員の処遇改善、
 特別養護老人ホームの増設


 日本共産党は、介護職員の人員確保、処遇改善、特別養護老人ホームの増設などの要望を県厚生部に伝えました。これに対して、県は次のように答えました。

介護職員の実態

「人手が足りない」
「有休がとりにくい」
「賃金が低い」
「身体的負担が大きい」


 県厚生部
 介護職員に対する本年6月時点での有効求人倍率が2・68倍と高い水準にあり、人員確保にひきつづき困難している。
 介護労働安全センターが介護労働実態調査をしている。平成25年度の富山県版調査結果によれば、介護従事者の労働条件の主な悩みとして、人手不足48・1%、有給休暇が取りにくい44・2%、仕事の内容の割に賃金が低い42・3%、身体的負担が大きい32・7%となっている。

賃金月額
 17909円の改善」


 
県厚生部 賃金について、処遇改善加算(介護保険から事業所に支払う介護報酬に含む)により87%の事業所が実施しており、24年度の賃金改正額は平成20年度下期に比べて、月額17909円の改善となっている。ただ他の職種に比べまだまだ低いので、国にさらに処遇改善を働きかけたい。

 
これに疑問の声も

 これに対して、地方議員の方から、処遇改善加算が月額17909円といっても、その資金を定期昇給やボーナスに充ててもよいこととされており、実際にそれだけの賃金改善にはつながっていないとの批判が出されました。また13%の事業所はその資金を介護職員の処遇改善に使っていない現実も明らかになりました。

特別養護老人ホーム待機者

 
県厚生部 要介護3以上で自宅からの申込者が2153名。ただ本県の介護施設整備水準が全国的に高いこと、介護給付費の増などを考えると、今後大幅な増床には限界がある。在宅介護サービスに力を入れていきたい。
 グループホームでは入居者の重度化が進み、問題があるとは認識している。改善を国に働きかけたい。

 
増設を迫る 共産党

 これに対して、地方議員の側から、特別養護老人ホームの待機者の数の把握の仕方が、富山県の場合、厚生労働省の集計方法と違って、待機者を少なくしているとの批判が出されました。また、待機者2153名を解決にするには100床の特別養護老人ホームを20施設も作らなければならないという認識はないのか、との厳しい指摘がありました。
 砂田市議は自宅待機以外ではグループホームで重度化したまま十分な世話がされていない場合もあると指摘し、特別養護老人ホームの増設の必要性を訴えました。

県交渉(2)

 
北陸高速道路の のり面の草刈り

 
県土木部 中日本高速道路が年1回の草刈りをしているが、個別に地元自治会からの要望があった場合にも、草の状況に応じて地元と調整しながら対応している。のり面の上から1・5メートル下までの間の草刈りが原則で、その下は防草シートで対応していると聞いているが、要望があったことを中日本高速道路へ伝える。

消雪装置
中抜け区間の解消を


 共産党
 主要地方道福光福岡線の下後亟橋から水島保育所までの消雪が途切れている区間に消雪装置を設置してください。
 
県土木部 今年度当初予算で調査費をつけた。隣接する消雪用井戸の容量を冬期間に調査して、消雪の延長に利用できるか検討する。
 これについては昨年11月に日本共産党小矢部市委員会が行った市民アンケートで「融雪装置のお願い」として、「水島保育所前から横江宮川手前まで約300メートルの融雪装置をつないでほしい」との匿名の要望が寄せられていました。日本共産党の砂田市議はさっそく小矢部土木事務所に働きかけました。富山戸出小矢部線の正得地区で消雪装置の中抜け区間(五社から石名田)を解決した実例を示し、ぜひここでも解消をと求めました。

公共施設での難聴者対策
磁気ループで講演や芝居の声が聞き取れるように


 共産党
 県民会館など県の施設に磁気ループを設置し、難聴者が講演や芝居などの催しでも声が聞き取れるようにしてください。
 
県厚生部 補聴器ではその他の雑音を拾ってしまうが、磁気誘導ループでは講演者の声をクリアに届けることができる。財政状況が厳しい中でどのように聴覚障碍者のコミュニケーション手段を充実させるか、関係者のご意見を伺いがいながら十分検討したい。高岡市と氷見市では設置している。

学校健診による
歯の矯正に補助を


 共産党
 学校から治療を指導された歯の矯正(かみ合わせ)について、検査費用や治療費への補助をしてほしい。
 県厚生部 歯の矯正については咀嚼(そしゃく)と美容の区別が困難であり、補助は難しい。幼児期の虫歯予防対策によって健全な歯並びとなるようにしたい。

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