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砂田市議にインタビュー(3)
議会改革の取り組み
編集部 議員には、市長の市政運営、税金の使い方をチェックし、市民の声を政治に活かす役割が期待されていますね。
一般質問が議員の
重要な活動
砂田市議 そのための重要な活動が、定例議会(3月、6月、9月、12月の年4回開催)で行う一般質問です。沖縄の多くの自治体ではほとんどの議員が、毎回質問に立っていました。
編集部 しかしケーブルテレビ中継をみると、小矢部市では質問しない議員もかなり残されていますね。
砂田市議 議員がどんな活動をしているか、市民の皆さんが知るうえで、会議の公開は欠かせません。小矢部市議会では本会議、3月議会予算特別委員会のケーブルテレビによるライブ中継、録画中継をノーカットで実施、インターネットによる本会議の録画中継も始めました。全員協議会は市役所1階ロビーのテレビで中継しています。各常任委員会の傍聴もできます。「議会だより」に質問した議員名を明記しました。全議員参加による議会報告会も始めました。
編集部 小矢部市議会はかなりオープンになっているのですね。
委員会傍聴を
市民にも
砂田市議 私が初めて議会に出た28年前に比べると、隔世の感がします。当時は議員でも所属委員会以外の傍聴を認めないとか、市民の傍聴はダメとか、非常に閉ざされた議会でした。
小矢部市議会は1987年、国保税引き下げの請願を審議する委員会傍聴を拒否し、その後もかたくなに拒み続けていました。北日本新聞も市民から「相次ぐ公開申し入れ」「反対も根強く結論は先送り」と大きく報道していました(95年3月19日付、写真)。これを変えたのは97年3月議会と6月議会のたたかいでした。萩沢邦夫氏が3月10日、私と当時の美谷議員が同行して、予算特別委員長に傍聴を求め、議長や各会派にも協力を要請しました。政友クラブ(自民クラブから分裂)から「公開は当然の流れだ」との声もありましたが、予算特別委員長は結局許可しませんでした(日本共産党は「赤旗読者通信」97年3月16日号で厳しく批判)。その後、6月議会では民生文教常任委員会で約1時間にわたって議論したうえで(1名の委員が反対)、初めて市民に傍聴を許可しました。そしていよいよ12月議会から市民の傍聴を認めることが各会派代表者会議(11月4日)で決まったのです。
議案審査で
一括採決を是正
編集部 委員会傍聴一つとっても、市民の側からの長いたたかいがあったのですね。
ところで、議会の仕事として市長が提案する予算や議案の審査も重要ですね。
砂田市議 私は初めて議会に出てびっくりしたのですが、すべての議案を一括で採決していたことです。一つの議案に反対ですと、他の議案に賛成であっても全議案に反対しなければならなくなります。私が「それはおかしい」と問題にしたら、「懲罰にかける」との脅しもあり、北日本新聞は1987年8月20日付で「一括、少数意見封じる」「共産党の機関紙で指摘」と大きく報道してくれました(写真)。この報道もあって、結局「一括採決」は是正され、反対があるものは他の議案と分離して採決することとなりました。
編集部 そんなこともあったのですか。最近では「議会だより」に各議員の議案への賛否一覧が掲載されるようになりましたね。
砂田市議 これは議長の提案らしいですが、議員の賛否を市民が知ることは、たいへんよいことです。市民に開かれた議会、市民が議員活動をチェックし、選挙で議員に審判を下したり、市民自らが立候補したりできるようにしていきたいと思っています。
編集部 今後の奮闘を期待します。
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