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産業建設常任委員会の行政視察報告(1)
埼玉県飯能市
木質ペレットをボイラーに
木材樹皮を有効活用
木質ペレットの活用について、埼玉県飯能市で7日、西川地域木質資源活用センターを視察しました。
ここは2003年に西川地域(飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)の製材業、木材卸売業などが共同して設立しました。設立のきっかけは、木材の樹皮をそれぞれの業者が焼却処理していたものが、ダイオキシン対策のためにできなくなったからです。その樹皮を乾燥・粉砕・圧縮して、直径8ミリ・長さ15ミリ程度の円柱状のペレット燃料としました。乾燥・粉砕した樹皮を圧縮する部品は年に3、4回交換し、ペレット状にする部品は年1回交換しなければならないそうです。
焼却後の灰
原発事故前は肥料会社に販売
現在は売れず
樹皮で作るペレットなので、燃焼後の灰が多く出ます。間伐材、製材くずなど木材の芯の部分を使い樹皮を含まないペレットは、ホワイトペレットといわれ、灰も少なく、火力も強いといわれています。
同センターでは樹皮で作るペレットなので、ボイラー使用者にペレット燃料を納め、焼却灰を引き取り、その灰をこれまでは肥料会社に売っていました。ところが、福島第一原発事故で、灰に放射性セシウムが含まれていることが明らかになったため、現在は売ることができず、処分に困っているそうです。
灯油より安いペレット燃料
ペレットの発熱量は4200Kcal/Kgで灯油の約半分ですが、キロ当たりの単価を灯油の半分より安くしているので、単位エネルギーで見るとペレットの方が少し安くつきます。
この工場のペレット生産は年間700トンで、500トンは販売し、200トンは自己消費しています。1000万トンが採算ラインとのことでした。現在、減価償却費に相当する1000万円程度の赤字が続いているそうです。
公共施設の
ボイラー燃料に
ここで生産したペレットは「さわらびの湯」など3か所の公営施設のボイラーに販売しています。
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