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公共施設にペレットボイラーを
産業建設常任委員会で砂田市議
「公共施設のボイラー交換時に、ペレットボイラーに切り替えを」。砂田市議は2月3日に開かれた市議会産業建設常任委員会で提案しました。
ペレットボイラーの場合はペレットストーブと違って、年中使用するため、ペレットの需要が安定的に生じます。石油燃料を木質ペレットに切り替え、地域循環型経済をつくるうえで大切なことです。
砂田市議は2010年3月議会以来この問題を取り上げ、小矢部市は2012年9月議会で砂田市議の質問に「更新すべき施設が出てくれば、その段階でバイオマス活用推進計画を参考に、公共施設への導入を検討してまいりたい」と答弁しました。
2013年3月に作成したバイオマス活用推進計画で、「ボイラー更新時における木質ペレットボイラーの公共施設への導入検討」を掲げましたが、まだ、実行していません。
市役所1階ロビーにペレットストーブ
ペレットと石油の比較表示を
また、昨年12月に市役所1階ロビーに設置したペレットストーブ(写真)について、ペレットの使用量、料金を、石油と比較して表示し、市民にアピールすることを求めました。
ペレットストーブのそばに置いてあったパンフによれば、ペレットは市内業者が製造し、燃料代は1か月16500円で、石油ファンヒーター21400円より安くつくそうです。これによる二酸化炭素削減量の表示も、地球温暖化防止を市民に啓発するうえで有効でしょう。
家庭用ペレットストーブに助成制度を
すでに101自治体で実施
さらに、一般家庭でペレットストーブ設置に助成制度をつくることを求めました。
2013年7月4日現在、全国で101自治体が助成制度をつくっています。県内では富山市が「平成25年度富山市省エネ設備等導入補助事業」としてペレットストーブに5万円の補助をします。石川県では県や金沢市、内灘町、珠洲市、能都町で同じような助成制度を持っています。
火力の比較
ペレット10Kg=灯油6L
ペレットの製造は、木材、竹などを粉砕し、乾燥させ(水分10%程度)、それを圧縮して、直径6o ー9o程度、長さ10oー25o程度の円筒形に成型します。これで薪より火力が強くなります。
小型固形燃料となるので、ペレット燃料を自動的にタンクからストーブに供給でき、1日1回の燃料補給で済みます。薪ストーブと比べると、使用時の火力調整や燃料供給がやりやすく、煙もほとんど出ないといわれています。
熱カロリーベースで換算しますと、10キログラムのペレットが灯油6リットルに相当するとのことです(2012年3月議会答弁)。
石油燃料の場合は最終的にはそのお金は中東へ流れますが、木質ペレットの代金は地域経済の中で循環します。
火力発電にもペレット
世界の進んだ経験では、火力発電所の燃料に木質ペレットを混ぜて燃焼し、地球温暖化対策に取り組んでいるところもあります(写真)。
国内でも四国電力、関西電力が一部の火力発電所で、木質ペレットを石炭と混ぜて燃料としているようです。
イギリス・ティルバリーのペレット使用の発電所。EUの厳しい環境保護ルールにより石炭火力発電所が運転できないこととなり、100%バイオマス利用の742メガワットの世界最大のバイオマス発電所に生まれ変わります。『The BIOENERGY international』誌 Feb 2012より
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